君のいる冷たい街へ

ガラス屋

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君のいる冷たい街へ

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もう少しで、鮮やかに透明な川へと辿り着く。

物理的な衝撃により、君はどこかへ旅行に行ったきりで

もう何年も帰って来ないから、会いに来ました。

ちゃんとプレゼントも買ってきたし、たぶん喜んでくれると思う。

僕は少し前に、タバコを吸ってからここに来ました。

きっと本当の僕は今頃、白い自動車に乗って、眠っていると思います。

ここは綺麗なミストに覆われていて、でも空気は薄くなくて、気温も丁度いい

完全に間違えたリズムで、ここに来てしまったけど、別に反省はしていない。

綺麗な花束を持って、僕の元に来るお父さんとお母さんが脳に浮かぶ。

僕の想像していた羽の生えた子どもはいないけど、現実なんてこんなものだ。

ここに来る前、きっちりと受け付けを済ませたから心配はいらないよ。

サラサラと水の流れる音が聞こえてくる。

あとちょっとだ。

水の温度はどのくらい、深さはどのくらい、そんなことを考えていると見えてきた。

水の流れは緩やかで、踝あたりまでの水深だった、溺れることはない。

ただ、すごく冷たくて、指が凍えそうだけど、頑張るよ。

ここさえ越えれば、辿り着けるんだから、君のいる冷たい街へ。
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