TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―

夕月かなで

文字の大きさ
7 / 32
第1章 転生して女の子になりました。(小学校1年生)

第7話 湖月ちゃんとの遭遇

しおりを挟む
 夏休みを目前に控えた七月の休日。
 私はお母さんと手を繋いで、本屋へと来ていました。
 我らが天使のメグちゃん花ちゃんは花ちゃんの家で遊んでいるので、安心してお出掛け出来ます。
 出掛ける時にすごく駄々を捏ねられたけど、目的地はそんなに大きな本屋では無く大人数で行くのは憚られた為、二人には花ちゃんママと一緒にお留守番してもらっているのです。

「千佳ちゃんは何が買いたいの?」
「推理小説!」
「す、推理小説なんだ」

 生まれてからずっと一緒に過ごしていて、私の歳にしては異常な行動を何度も見ているお母さん。
 そんなお母さんが若干引いています。
 ……流石に小学一年生から推理小説とはかけ離れた発想だったかもしれない。

 しかし前世でも読書家だったので、私の活字を読みたいという欲求が膨れ上がっているです!
 今日はまだ読んだことのない小説を漁るのだ!

 ――そういえば、神様は同じ世界への転生と言っていました。
 時間も前世の私が刺されてから数分後に生まれたみたいで、どうやら死んだと同時に生まれたようです。
 信じてはもらえないだろうし、いつかはこっそりと両親の顔を見に行ってもいいかもしれない。
 酷い親ではあったが、あれでも私の親だったのですから。

「う~! 早く読みたい!」
「帰ってからね」

 小説を買ってもらい、ホクホク顔での帰り道。
 向こう側から私と同じく母親に手を繋がれ、こちらに歩いてくる湖月ちゃんを見つけました。
 私が手を振ると湖月ちゃんも気付いたようで、お互いにお母さんの手を離して駆け寄ります。

「湖月ちゃん! こんにちわ」
「あ、ちかちゃん。こんにちわ~」

 相変わらずの関西弁。
 因みに文字だと伝わりにくいけど、湖月ちゃんのイントネーションはバリバリの関西弁です。
 こん、で上がって、にちわ~、で下がってる感じ。

「ちかちゃんはお買い物か~?」
「うん! 本を買ってもらったんだ」
「ええな~。うちは公園で遊んだ帰りやねん」
「そうなんだ。次は私も一緒に遊んでいいかな?」
「うんうん! 私も遊びたいわ! 愛ちゃんも誘おな~」

 お母さんと湖月ちゃんママが話している間、私も湖月ちゃんとお話して約束を取り付けました。
 折角友達になったんだし休日も過ごしたいよね。
 あ、そうだ!

「じゃあ次遊ぶときは私の家に来ない? 妹たちも紹介したいんだ」
「ええよ! ちかちゃんがよー話すから会ってみたい!」
「うふふ、私の妹たちは可愛いからねぇ。楽しみにしてて」

 とは言っても、湖月ちゃんも中々の美少女なんだけどね。
 いや、今は美幼女と言うべきか。
 愛ちゃんが短い跳ねた黒髪と大きな目に対して、湖月ちゃんは若干茶色がかった肩まで伸びる黒髪。
 そしてちょっと吊り目で、キリッとした雰囲気が出ています。
 そして凄いのが、小学一年生なのに少し胸があるという事。
 将来に期待大である。

 因みに私は腰まで伸びたまっさらな白髪ロング。
 髪の毛は切ろうとしたらお父さんが泣きじゃくったため、今の長さをキープして毛先を揃えるだけにしています。
 目は少しだけ釣り目、無表情だと相手を威圧してしまいそうなので笑顔を心掛けています。

 ……胸は、まだ無い。

「……まだだもん。これからに期待だもん」
「どーしたん、ちかちゃん。なんで泣いてるん?」
「なんでもないよ。目に埃が入っただけ」

 悔しくなんてないもん。

 湖月ちゃんの家は私の家とは逆方向にあるらしく、今日はこれでお別れになりました。
 いつでも来て下さいね、という湖月ちゃんママの言葉に笑顔で返答すると親子揃って顔を紅くしています。
 そしてお母さんが隣りで頭を抱えている。
 ふっふっふっ、私の愛らしさは武器なのだよ!

「じゃあまたね。学校で」
「うん。またな~」

 メグちゃんと花ちゃんをこれ以上待たせる、帰ったときの反動が怖いので、湖月ちゃんとはこれでお別れ。
 あまりお話する時間が無かったので、週明けの学校が楽しみです。
 愛ちゃんに今日の事を話したら悔しがるでしょう!

 ……その日も、マイエンジェルたちにタックル抱き着きを食らった事は言うまでも無かった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

処理中です...