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カイルの弟 ロンとルル
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やわらかな朝の光が 窓辺を染めていた。
早起きの小鳥が 遠くで鳴いている。
朝の静かで穏やかな雰囲気が とても好き。
柔らかな布団が温かい。
まだ早い時間だし もうひと眠り・・
なんて まどろんでいると
「み~、み~♪」
「み~、み~♪」
ちょっ! おぉっ! どこ触ってんね~ん!
もぞもぞと パジャマの中に入り込もうとする ふわもこ達。
「まどろんでたけど、ばっちし目が覚めてもうたやないか~い!」
バッと布団をめくると、カイルの双子の弟たち、ロンとルルがいた。
お腹が空いたのか 私におっぱいをもらいに来たみたい。
金毛のふわもこ子虎たちは 子猫みたいに可愛い。
み~み~と 可愛くミルクをおねだりしてくる。
異世界の子虎は み~み~鳴くのね。
「私、まだ6歳だし、ミルク出ないよ~」
こんなに可愛いと怒れないな~
なんて思いながら ロンとルルを抱っこしていると、
「あぁっ! 僕のルカに何してるんだ!」
いつの間にか起きていたカイルが 真っ青になって 大人げなく怒った。
(あ、子供だった)
「「み~、み~」」
まぁ見逃してよ、てなノリで カイルの肩をポンとたたくロンとルル。
「子虎だからって許さないぞ! 僕の心は蟻さんの巣穴より狭いんだ!」
天井、狭っ!!
「カイル、私たちそんな邪な関係じゃ・・」
「虎は タテジマだっ!」
六甲お〇~しに~颯爽と~♪ じゃなくて。
「ロンとルルはお腹が空いてたのよ。ミルクをあげなきゃ」
「「み~、み~」」
「そっか・・。ママはおまえたちの夜泣きで疲れて眠ってるかもしれないな」
やっと ヒートダウンしてきたカイルは ロンを抱っこして、
「牛のモウ子さんに ミルクをもらいに行こう」
優しい兄の顔になった。 私はルルを抱っこする。
モウ子さんは カイルのパパが飼っている牛さんなのだけど、
放牧なので 庭にいたりいなかったりするの。
「モウ子さん、近くにいるといいんだけど」
庭から畑へ出ると、若芽の茂った放牧場で モウ子さんとヤギ美さんが世間話をしていた。
「ヒツジ子さんに聞いたのだけど、ポンポコ丘の野草が良い感じに育ってるらしいのよ~」
「まぁ、そろそろ食べ頃かしら? 今日あたり行ってみない?」
「そぉね~、お天気も良さそうだし♪」
ご機嫌で話す モウ子さんたちの所へ行くと、
「「み~、み~」」
子虎たちが 早速 ミルクのおねだり。
「まぁ~! ロンちゃん、ルルちゃん、可愛いわね~。
今日の一番搾りの濃いミルク、たくさん飲んでちょうだい♪」
モウ子さんが どうぞ と乳を差し出してくれるので、
用意してきた大きな器に なみなみと 今日の一番搾りを搾らせていただく。
あ~、濃厚♪
ロンとルルは 美味しそうに飲み干すと
ポンポコリンのお腹で幸せそうにコロンと横たわった。
「よかったね。ロン、ルル」
私とカイルは 子虎を1匹ずつ抱っこすると 家に戻ることにした。
「じゃあ、ルカちゃん。私たち、ポンポコ丘で美味しい野草を食べてくるわ。帰りは夕方になるから」
「パパさんに そう言っといてね」
「じゃあね~♪」
モウ子さんとヤギ美さんは 柵の錠を開け 楽しそうに出かけていった。
この柵、意味ないかも?
家に戻ると リビングのソファに 毛布にくるんだロンとルルを寝かせた。
ミルクを飲んでから よく眠ってる。
寝顔も可愛いなぁ~。
「カイル、パパさんとママさんに朝食を用意しよう。私はパンを焼くわ」
「僕は畑で野菜を採ってくるよ」
しばらくして起きてきたパパさんとママさんは、
カイルが収穫してきたカラフルな野菜と果物のサラダと、
モウ子さんのミルク、焼き立てパンが並んだ食卓を見ると、
目を細めて 喜んでくれたのでした♪
end
都合によりしばらく休んでいたのですが、久し振りに書いてみました。
投稿できなかった間も読んでくださる方がおられて嬉しかったです。
この作品に興味を持ってくださった方、お気に入り登録してくださった方、しおりやいいね、拍手をしてくださった方に心から感謝いたします。
少しでも楽しんでいただけるものが書けたらいいなと思っております。
早起きの小鳥が 遠くで鳴いている。
朝の静かで穏やかな雰囲気が とても好き。
柔らかな布団が温かい。
まだ早い時間だし もうひと眠り・・
なんて まどろんでいると
「み~、み~♪」
「み~、み~♪」
ちょっ! おぉっ! どこ触ってんね~ん!
もぞもぞと パジャマの中に入り込もうとする ふわもこ達。
「まどろんでたけど、ばっちし目が覚めてもうたやないか~い!」
バッと布団をめくると、カイルの双子の弟たち、ロンとルルがいた。
お腹が空いたのか 私におっぱいをもらいに来たみたい。
金毛のふわもこ子虎たちは 子猫みたいに可愛い。
み~み~と 可愛くミルクをおねだりしてくる。
異世界の子虎は み~み~鳴くのね。
「私、まだ6歳だし、ミルク出ないよ~」
こんなに可愛いと怒れないな~
なんて思いながら ロンとルルを抱っこしていると、
「あぁっ! 僕のルカに何してるんだ!」
いつの間にか起きていたカイルが 真っ青になって 大人げなく怒った。
(あ、子供だった)
「「み~、み~」」
まぁ見逃してよ、てなノリで カイルの肩をポンとたたくロンとルル。
「子虎だからって許さないぞ! 僕の心は蟻さんの巣穴より狭いんだ!」
天井、狭っ!!
「カイル、私たちそんな邪な関係じゃ・・」
「虎は タテジマだっ!」
六甲お〇~しに~颯爽と~♪ じゃなくて。
「ロンとルルはお腹が空いてたのよ。ミルクをあげなきゃ」
「「み~、み~」」
「そっか・・。ママはおまえたちの夜泣きで疲れて眠ってるかもしれないな」
やっと ヒートダウンしてきたカイルは ロンを抱っこして、
「牛のモウ子さんに ミルクをもらいに行こう」
優しい兄の顔になった。 私はルルを抱っこする。
モウ子さんは カイルのパパが飼っている牛さんなのだけど、
放牧なので 庭にいたりいなかったりするの。
「モウ子さん、近くにいるといいんだけど」
庭から畑へ出ると、若芽の茂った放牧場で モウ子さんとヤギ美さんが世間話をしていた。
「ヒツジ子さんに聞いたのだけど、ポンポコ丘の野草が良い感じに育ってるらしいのよ~」
「まぁ、そろそろ食べ頃かしら? 今日あたり行ってみない?」
「そぉね~、お天気も良さそうだし♪」
ご機嫌で話す モウ子さんたちの所へ行くと、
「「み~、み~」」
子虎たちが 早速 ミルクのおねだり。
「まぁ~! ロンちゃん、ルルちゃん、可愛いわね~。
今日の一番搾りの濃いミルク、たくさん飲んでちょうだい♪」
モウ子さんが どうぞ と乳を差し出してくれるので、
用意してきた大きな器に なみなみと 今日の一番搾りを搾らせていただく。
あ~、濃厚♪
ロンとルルは 美味しそうに飲み干すと
ポンポコリンのお腹で幸せそうにコロンと横たわった。
「よかったね。ロン、ルル」
私とカイルは 子虎を1匹ずつ抱っこすると 家に戻ることにした。
「じゃあ、ルカちゃん。私たち、ポンポコ丘で美味しい野草を食べてくるわ。帰りは夕方になるから」
「パパさんに そう言っといてね」
「じゃあね~♪」
モウ子さんとヤギ美さんは 柵の錠を開け 楽しそうに出かけていった。
この柵、意味ないかも?
家に戻ると リビングのソファに 毛布にくるんだロンとルルを寝かせた。
ミルクを飲んでから よく眠ってる。
寝顔も可愛いなぁ~。
「カイル、パパさんとママさんに朝食を用意しよう。私はパンを焼くわ」
「僕は畑で野菜を採ってくるよ」
しばらくして起きてきたパパさんとママさんは、
カイルが収穫してきたカラフルな野菜と果物のサラダと、
モウ子さんのミルク、焼き立てパンが並んだ食卓を見ると、
目を細めて 喜んでくれたのでした♪
end
都合によりしばらく休んでいたのですが、久し振りに書いてみました。
投稿できなかった間も読んでくださる方がおられて嬉しかったです。
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少しでも楽しんでいただけるものが書けたらいいなと思っております。
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