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王様の決断
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宮殿内の全ての人に自白魔法をかけ、王様の殺害計画に関わっていた人を次々と捕まえた。
結局、宮殿内には30人もの共犯者が居たが、後は取調官たちに任せることにした。
…随分、魔力を使ったな…。ふらつく体で壁にもたれる。
こんなことが、毎日続くのかもしれない。
僕に王様を守り抜くことなんて出来るのだろうか…。
一抹の不安を感じながら、王の部屋へと戻った。
毒が抜け、すっかり元気になった王様は、シャルル、エミリー、モーリスと一緒にテーブルで紅茶とお菓子を楽しんでいた。すこぶる上機嫌だ。
「おおっ! ご苦労であった! そなたもここへ座れ!」
「はい」
殺される寸前だったとは思えないような明るさだ。
元気になってくれて、良かった。
「モーリスから、そなたの話を聞いていたのだが、そなたスターナ王国のペリゴール辺境伯爵の次男だそうだな?」
「はい」
「母の名は?」
「マーガレットです」
「そうか…」
にやりと王様が笑った。
な…なんだ? その不敵な笑いは?
「実はな、マーガレットは、私の父である前王の側室の娘。スターナ王国に遊学中に、そなたの父と恋に落ちたのだ。側室の子ではなく、貴族の娘として嫁ぎたいと言うので、結婚前にとある侯爵家に籍を移し、侯爵令嬢として嫁がせた。つまり、そなたには、わしと同じ王族の血が流れているのだよ」
えぇ~~~~~~~っ!?
「わしの後継者だった一人息子は事故死。王座を狙っているのは、わしに毒を盛るような輩だ。
そこでだ! サファーロ、そなたをこの国の王太子に擁立する。わしや妃を悪い輩から守りながら、いずれ王座を継いでほしい」
「僕が王太子…ですか?」
あまりの急展開に、茫然とする。
「我がスティファニー王国は実力主義の国じゃ! 王の危機を救わなかった王族らに、王座を譲るものか! 王族会議で必ずやそなたのことを認めさせてみせる! 前王の血を引いているのだ。弱気になることはない!」
僕は王太子になると承諾していないのに、どんどん話が進んでいる。
「心配するな! 分からないことは、わしが全て教える」
「ですが…」
「スティファニー王国はスターナ王国よりも領土も広い、資源にも恵まれた豊かな国じゃ。スティファニー王国の王太子となって、堂々と公爵令嬢シャルルに求婚したくはないか?」
この一言は効いた。
王太子になれば、次は僕が命を狙われるかもしれない。
でも…王太子になれば、堂々とシャルルに求婚できる…!
「…私でよければ、このお話、受けさせていただきます。全身全霊で、王様を守り続けることを誓います」
言ってしまった。
もう、後戻りは出来ない。
「よく言った、サファーロ! 可愛いわしの息子!」
王様は、全力で僕を抱きしめた。
シャルルやモーリス、エミリーも、僕が王太子になることを祝福してくれているようだ。
モーリスは感涙しながら「サファーロ様、おめでとうございます!」と叫んで万歳三唱を始めるし、シャルルとエミリー、侍女たちは拍手してくれた。
よし。これからもっと、がんばるぞ!
祝福ムードに流されていたが、それより、もっと急ぐことがあった!
「王様、白竜の宝玉を貸していただけませんか? シャルルのおばあさまに速く届けたいのです」
「おおっ、そうじゃった! これじゃ!」
王様のベッドの横に、立派な敷物に乗った宝玉が赤く輝いていた。
「では、お借りします。シャルル、行こう。モーリスとエミリーさんは王様を護衛してくれ」
扉の外には、10人の護衛騎士もいる。
それでも、なるべく速く宮殿へ戻ろうと思っていた。
瞬間移動で、おばあさまの家へ。
大急ぎで、おばあさまの部屋へと走った。
間に合ってくれ!!
結局、宮殿内には30人もの共犯者が居たが、後は取調官たちに任せることにした。
…随分、魔力を使ったな…。ふらつく体で壁にもたれる。
こんなことが、毎日続くのかもしれない。
僕に王様を守り抜くことなんて出来るのだろうか…。
一抹の不安を感じながら、王の部屋へと戻った。
毒が抜け、すっかり元気になった王様は、シャルル、エミリー、モーリスと一緒にテーブルで紅茶とお菓子を楽しんでいた。すこぶる上機嫌だ。
「おおっ! ご苦労であった! そなたもここへ座れ!」
「はい」
殺される寸前だったとは思えないような明るさだ。
元気になってくれて、良かった。
「モーリスから、そなたの話を聞いていたのだが、そなたスターナ王国のペリゴール辺境伯爵の次男だそうだな?」
「はい」
「母の名は?」
「マーガレットです」
「そうか…」
にやりと王様が笑った。
な…なんだ? その不敵な笑いは?
「実はな、マーガレットは、私の父である前王の側室の娘。スターナ王国に遊学中に、そなたの父と恋に落ちたのだ。側室の子ではなく、貴族の娘として嫁ぎたいと言うので、結婚前にとある侯爵家に籍を移し、侯爵令嬢として嫁がせた。つまり、そなたには、わしと同じ王族の血が流れているのだよ」
えぇ~~~~~~~っ!?
「わしの後継者だった一人息子は事故死。王座を狙っているのは、わしに毒を盛るような輩だ。
そこでだ! サファーロ、そなたをこの国の王太子に擁立する。わしや妃を悪い輩から守りながら、いずれ王座を継いでほしい」
「僕が王太子…ですか?」
あまりの急展開に、茫然とする。
「我がスティファニー王国は実力主義の国じゃ! 王の危機を救わなかった王族らに、王座を譲るものか! 王族会議で必ずやそなたのことを認めさせてみせる! 前王の血を引いているのだ。弱気になることはない!」
僕は王太子になると承諾していないのに、どんどん話が進んでいる。
「心配するな! 分からないことは、わしが全て教える」
「ですが…」
「スティファニー王国はスターナ王国よりも領土も広い、資源にも恵まれた豊かな国じゃ。スティファニー王国の王太子となって、堂々と公爵令嬢シャルルに求婚したくはないか?」
この一言は効いた。
王太子になれば、次は僕が命を狙われるかもしれない。
でも…王太子になれば、堂々とシャルルに求婚できる…!
「…私でよければ、このお話、受けさせていただきます。全身全霊で、王様を守り続けることを誓います」
言ってしまった。
もう、後戻りは出来ない。
「よく言った、サファーロ! 可愛いわしの息子!」
王様は、全力で僕を抱きしめた。
シャルルやモーリス、エミリーも、僕が王太子になることを祝福してくれているようだ。
モーリスは感涙しながら「サファーロ様、おめでとうございます!」と叫んで万歳三唱を始めるし、シャルルとエミリー、侍女たちは拍手してくれた。
よし。これからもっと、がんばるぞ!
祝福ムードに流されていたが、それより、もっと急ぐことがあった!
「王様、白竜の宝玉を貸していただけませんか? シャルルのおばあさまに速く届けたいのです」
「おおっ、そうじゃった! これじゃ!」
王様のベッドの横に、立派な敷物に乗った宝玉が赤く輝いていた。
「では、お借りします。シャルル、行こう。モーリスとエミリーさんは王様を護衛してくれ」
扉の外には、10人の護衛騎士もいる。
それでも、なるべく速く宮殿へ戻ろうと思っていた。
瞬間移動で、おばあさまの家へ。
大急ぎで、おばあさまの部屋へと走った。
間に合ってくれ!!
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