灯火

松石 愛弓

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 それから しばらくして。

 ロナルドさんの友人が訪ねて来られて 義妹アマンダの婚約者だと思い出し ご挨拶をした。

「お久し振りです。ご実家は大変でしたね」
 心配してくれているような表情で私を見つめる。
 義妹の婚約者スチュワートさんは、温和で良い人に思えた。

「ご心配いただき、ありがとうございます」
 お辞儀すると

「これから大変でしょうけれど、気を落とさずに。お力になれることがあればと思っていますから」
 スチュワートさんは実家を助けてくださる気持ちがおありなのだろうか。 

「私はこちらで足の治療をさせていただいているのですが、義妹は元気にしていますか?」
 財産が無くなり赤字経営になったことで婚約が破談になっていなければいいのだけど・・。
 私に対しては酷い義妹だったけど、スチュワートさんとは仲が良かったようだし。
 心配そうに スチュワートさんを見つめると、

「そうですね・・。元気がないという感じがするときはありますね・・。実は、サンダー男爵から父に多額の借金の申し出がありまして、両親は破談にしたいようなのですが・・。アマンダ嬢とは何年も婚約者だったわけですし、そんな理由で切り捨てるのは忍びないと私は思っているのですが・・」
 困ったように微笑みながら スチュワートさんは答えた。

「そうですか。義父がご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。お気遣いいただき ありがとうございます」
 深々と頭を下げていると、

「フィーリアさんの義妹と仰る女性が訪ねてこられましたが、お通ししてもよろしいでしょうか?」
 と 侍女キリさんがお伺いを立てた。

 ロナルドさんは 少し思案顔をしてから
「では この部屋にお通ししてくれ。それから・・」
 私やスチュワートさん、メイドさんたちに指示を出した。

 アマンダに会うのは久し振り。
 嫌な予感しかしない・・。

 
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