3 / 137
1章 夢現ダンジョン
3話【戦闘とレベルアップ】
しおりを挟む
何かがいる。
ダンジョンに放り込まれ、一時僕の失態で緊迫したけど、それでもなごやかだった僕らの間に今までない緊張の糸がピンと張った。
足音と鳴き声。薄暗い石造りのダンジョンの奥から、何かよくないものが僕らに迫って来ている。
「真瀬くん、バフを!」
「武藤さんに身体能力強化バフ展開!」
原国さんの声に反応して、僕は即座に武藤さんに筋力強化バフをかける。
「おお、何か剣と体が軽い! いいねぇ! 2匹来るぜ。手前を俺がやる。原国さん、奥の1匹頼む!」
武藤さんが鞘から剣を抜き放つと、暗がりの奥からモンスターの姿が現れる。
それは、猪ほどの大きさの、鼠だった。野太く鳴いて、剣を構える武藤さんに迫る。有坂さんが小さく悲鳴をあげ、原国さんは息を呑む。
武藤さんは眼前に迫る1匹に走りより、切りかかる。速い!
原国さんは弓に氷魔法の矢を発現させて番えた。流れるような所作と、綺麗な姿勢で一瞬見とれる。と同時に、奥の猪鼠に一呼吸で照準を合わせて打ち放った。
武藤さんが猪鼠を一刀両断して切り伏せるの同時に、氷の矢も奥の猪鼠の頭部に命中して、動かなくなる。
武藤さんが原国さんに口笛を吹く。
「すげえ! 脳天一発!」
自分も一撃でモンスターを切り倒した武藤さんはすごく楽しそうだ。
「学生時代は弓道部だったんですが……こんなに上手く倒せるとは」
原国さんは自分でもびっくりって顔をして自分の手のひらを見る。
「武藤さんだってすごいですよ。一撃必殺って感じでかっこよかったです」
有坂さんに褒められて武藤さんはデレっとした表情になる。
「マジかーかっこいいかー! へへへありがとな!」
純粋に照れているのか、武藤さんに妙ないやらしさはない。和気藹々とした空気の中、倒したモンスターが光って消えた。
モンスターの消えたところにモンスターコインがチャリンと音を発てて落ちる。
「おっ出た出た、ガチャコイン」
武藤さんが手前のコインを拾う。原国さんが倒したモンスターのコインは奥の方で光っている。
「1って書いてあるな。早速ガチャ引くか?」
武藤さんに差し出されたコインを思わず受け取る。
「えっでもこれ、武藤さんの戦利品じゃないんですか」
僕は受け取ったコインを見つめる。赤い血がついている。モンスターの血かなと思ったけど、さっきの戦闘で吹き出たモンスターの血は紫色で、赤ではなかった気がする。
「ガチャはロマンだから」
武藤さんがキッパリと言い放つ。
代理として引いて、出たアイテムをわたせばいいかな? と思って提案する。
「ええと、10枚で11連になるので、貯めた方が良いかもしれないですが……最初の方は戦力強化がつど出来る方でいきますか?」
10枚集めれば11回分、1回ずつだと10連特典の+1回がなくなる。だけど初手の今だと即引いて戦力強化をした方が良いかもしれない。
「そうだなあ、みんなはどうだ?」
「というかモンスターコインはガチャ以外にも使い道があるのでは……?」
白い部屋での説明にモンスターコインの使用用途はいくつもあると言われていた。
1つはスキルツリー。
レベルアップ時等で得られるスキルポイントコイン同様にモンスターコインもスキルツリーに使用出来る。
ガチャスキルがあるため霞んでしまっているが多分一番主な使い道だと思う。他にも使用用途はあるらしいが、ショップがあること以外は説明されていない。
「んんーそうだな……。っと、どうやらこの辺りはあんまりモンスターがいないみたいだ。ゆっくり歩いて進みながら相談といこうや」
武藤さんを先頭に、僕らはゆっくりとダンジョンを歩く。
もう1枚のコインを拾った原国さんからの提案で、パーティー共有アイテムストレージにモンスターコインを入れておく形に、とりあえずはしておこうということになった。
経験点が分配されるなら、戦利品も戦った人が占有せずに分配した方がいいだろう、という話だ。
モンスターコインを共有化するのであれば、僕がガチャで引いたアイテムも共有ストレージに入れて適時使用にしよう、と提案すると、困った微笑みの有坂さんとあきれ顔の武藤さんは、また顔を見合わせてから僕を見た。仲良し。
そして、今のところは、気配察知があって戦力が物理魔術でいる。モンスターも一撃で倒せたわけだしいろいろ保留でいいんじゃないか? というところに着地した。
その間、原国さんは真剣な顔つきで、何かを深く考えているようだった。
「……もしこの後、誰か別の人間にあっても、真瀬くんのガチャスキルのことは隠した方がいいと私は思うのですが」
ぽつり、と原国さんが呟くようにいう。
それは独り言、思いつきを口にしたという軽いものではなく、深く重い声音だった。
「それは俺も賛成だな。俺ら以外がいるかはわからんが、いたらどうするっていうのは考えて話し合って決めておいた方がいい。わかりやすい敵対モンスターとはいえ生き物を殺すだけの力がある相手なら、俺も人間の方が怖いと思うしな」
大人のふたりが危惧していることは確かに、その通りだと思う。
さっき原国さんが教えてくれたように、もし他に人と出会っても、すぐに判断するのではなく、善人だとわかってから、パーティー全員で相談して開示した方がいいかもしれない。
「わかりました。ガチャスキルはスマホ操作で引けますし、隠せるかと。僕のスキルは筋力バフ、だけということにしておけば……」
「シッ」
武藤さんが遮るように手を上げる。
警戒の色をした表情でダンジョンの分かれ道の手前で立ち止まる。
「右にモンスターがいる。左にはいなさそうだ。どっちへ行く? 俺は右でモンスターコインを稼ぎたいが」
「僕もコイン稼ぎは大事だと思います」
有坂さんもこくりと頷く。
「では右へ行きましょう。コインもですがレベルも上げないとですし」
このダンジョンではレベルシステムもある。
個体レベルが上がると、スキルツリー解放に使えるポイントコインが得られる。それを使い、職業レベルを上げる。
レベル概念は個体、職業、スキルにそれぞれある。
先ほどの戦闘ではレベルは上がらなかったので、早めに上げておきたいところだ。
しばらく進むと、武藤さんが「3匹いる」と囁いた。
「初手は私が」
原国さんが弓をに氷の矢を番え、構える。
ダンジョンの石壁の上部、等間隔に設置された明かりが揺れて奥の方で蠢くものが見えた瞬間、氷の矢が飛んだ。
肉にそれが突き立つ音と、短い野太い悲鳴。残った蠢くものが一歩前にいる武藤さんへ向かって走り出す。
武藤さんにかけたバフはまだ効果が続いているのが感覚でわかる。
さっきと同じ猪鼠が赤い目を光らせて武藤さんに飛び掛る。それを武藤さんが切り伏せ、紫の血が舞う。最後の猪鼠を原国さんが弓で狩った。
『レベルが上がりました』
天の声が響く。
「いいね来た来たレベルアップ。よしよしこの周囲にはモンスターの気配はないぞ」
モンスターを倒した先には部屋があるようだ、とモンスターコインを拾いながら先行して行く武藤さんが言う。
「いやーしかし、坊主のバフとくれた武器、すげーわ」
「魔法弓もすごいですね。全部一撃で決まるとは」
武藤さんと原国さんが口々に言う。
いい武器が引けて良かった。
武藤さんの気配察知によると、この先の部屋の中には5体モンスターがいて、ドアを開ければ気付かれるだろうと。
なのでレベルが上がったこともあり、ドアの手前で一度立ち止まり、一旦軽めの作戦会議となった。
ダンジョンに放り込まれ、一時僕の失態で緊迫したけど、それでもなごやかだった僕らの間に今までない緊張の糸がピンと張った。
足音と鳴き声。薄暗い石造りのダンジョンの奥から、何かよくないものが僕らに迫って来ている。
「真瀬くん、バフを!」
「武藤さんに身体能力強化バフ展開!」
原国さんの声に反応して、僕は即座に武藤さんに筋力強化バフをかける。
「おお、何か剣と体が軽い! いいねぇ! 2匹来るぜ。手前を俺がやる。原国さん、奥の1匹頼む!」
武藤さんが鞘から剣を抜き放つと、暗がりの奥からモンスターの姿が現れる。
それは、猪ほどの大きさの、鼠だった。野太く鳴いて、剣を構える武藤さんに迫る。有坂さんが小さく悲鳴をあげ、原国さんは息を呑む。
武藤さんは眼前に迫る1匹に走りより、切りかかる。速い!
原国さんは弓に氷魔法の矢を発現させて番えた。流れるような所作と、綺麗な姿勢で一瞬見とれる。と同時に、奥の猪鼠に一呼吸で照準を合わせて打ち放った。
武藤さんが猪鼠を一刀両断して切り伏せるの同時に、氷の矢も奥の猪鼠の頭部に命中して、動かなくなる。
武藤さんが原国さんに口笛を吹く。
「すげえ! 脳天一発!」
自分も一撃でモンスターを切り倒した武藤さんはすごく楽しそうだ。
「学生時代は弓道部だったんですが……こんなに上手く倒せるとは」
原国さんは自分でもびっくりって顔をして自分の手のひらを見る。
「武藤さんだってすごいですよ。一撃必殺って感じでかっこよかったです」
有坂さんに褒められて武藤さんはデレっとした表情になる。
「マジかーかっこいいかー! へへへありがとな!」
純粋に照れているのか、武藤さんに妙ないやらしさはない。和気藹々とした空気の中、倒したモンスターが光って消えた。
モンスターの消えたところにモンスターコインがチャリンと音を発てて落ちる。
「おっ出た出た、ガチャコイン」
武藤さんが手前のコインを拾う。原国さんが倒したモンスターのコインは奥の方で光っている。
「1って書いてあるな。早速ガチャ引くか?」
武藤さんに差し出されたコインを思わず受け取る。
「えっでもこれ、武藤さんの戦利品じゃないんですか」
僕は受け取ったコインを見つめる。赤い血がついている。モンスターの血かなと思ったけど、さっきの戦闘で吹き出たモンスターの血は紫色で、赤ではなかった気がする。
「ガチャはロマンだから」
武藤さんがキッパリと言い放つ。
代理として引いて、出たアイテムをわたせばいいかな? と思って提案する。
「ええと、10枚で11連になるので、貯めた方が良いかもしれないですが……最初の方は戦力強化がつど出来る方でいきますか?」
10枚集めれば11回分、1回ずつだと10連特典の+1回がなくなる。だけど初手の今だと即引いて戦力強化をした方が良いかもしれない。
「そうだなあ、みんなはどうだ?」
「というかモンスターコインはガチャ以外にも使い道があるのでは……?」
白い部屋での説明にモンスターコインの使用用途はいくつもあると言われていた。
1つはスキルツリー。
レベルアップ時等で得られるスキルポイントコイン同様にモンスターコインもスキルツリーに使用出来る。
ガチャスキルがあるため霞んでしまっているが多分一番主な使い道だと思う。他にも使用用途はあるらしいが、ショップがあること以外は説明されていない。
「んんーそうだな……。っと、どうやらこの辺りはあんまりモンスターがいないみたいだ。ゆっくり歩いて進みながら相談といこうや」
武藤さんを先頭に、僕らはゆっくりとダンジョンを歩く。
もう1枚のコインを拾った原国さんからの提案で、パーティー共有アイテムストレージにモンスターコインを入れておく形に、とりあえずはしておこうということになった。
経験点が分配されるなら、戦利品も戦った人が占有せずに分配した方がいいだろう、という話だ。
モンスターコインを共有化するのであれば、僕がガチャで引いたアイテムも共有ストレージに入れて適時使用にしよう、と提案すると、困った微笑みの有坂さんとあきれ顔の武藤さんは、また顔を見合わせてから僕を見た。仲良し。
そして、今のところは、気配察知があって戦力が物理魔術でいる。モンスターも一撃で倒せたわけだしいろいろ保留でいいんじゃないか? というところに着地した。
その間、原国さんは真剣な顔つきで、何かを深く考えているようだった。
「……もしこの後、誰か別の人間にあっても、真瀬くんのガチャスキルのことは隠した方がいいと私は思うのですが」
ぽつり、と原国さんが呟くようにいう。
それは独り言、思いつきを口にしたという軽いものではなく、深く重い声音だった。
「それは俺も賛成だな。俺ら以外がいるかはわからんが、いたらどうするっていうのは考えて話し合って決めておいた方がいい。わかりやすい敵対モンスターとはいえ生き物を殺すだけの力がある相手なら、俺も人間の方が怖いと思うしな」
大人のふたりが危惧していることは確かに、その通りだと思う。
さっき原国さんが教えてくれたように、もし他に人と出会っても、すぐに判断するのではなく、善人だとわかってから、パーティー全員で相談して開示した方がいいかもしれない。
「わかりました。ガチャスキルはスマホ操作で引けますし、隠せるかと。僕のスキルは筋力バフ、だけということにしておけば……」
「シッ」
武藤さんが遮るように手を上げる。
警戒の色をした表情でダンジョンの分かれ道の手前で立ち止まる。
「右にモンスターがいる。左にはいなさそうだ。どっちへ行く? 俺は右でモンスターコインを稼ぎたいが」
「僕もコイン稼ぎは大事だと思います」
有坂さんもこくりと頷く。
「では右へ行きましょう。コインもですがレベルも上げないとですし」
このダンジョンではレベルシステムもある。
個体レベルが上がると、スキルツリー解放に使えるポイントコインが得られる。それを使い、職業レベルを上げる。
レベル概念は個体、職業、スキルにそれぞれある。
先ほどの戦闘ではレベルは上がらなかったので、早めに上げておきたいところだ。
しばらく進むと、武藤さんが「3匹いる」と囁いた。
「初手は私が」
原国さんが弓をに氷の矢を番え、構える。
ダンジョンの石壁の上部、等間隔に設置された明かりが揺れて奥の方で蠢くものが見えた瞬間、氷の矢が飛んだ。
肉にそれが突き立つ音と、短い野太い悲鳴。残った蠢くものが一歩前にいる武藤さんへ向かって走り出す。
武藤さんにかけたバフはまだ効果が続いているのが感覚でわかる。
さっきと同じ猪鼠が赤い目を光らせて武藤さんに飛び掛る。それを武藤さんが切り伏せ、紫の血が舞う。最後の猪鼠を原国さんが弓で狩った。
『レベルが上がりました』
天の声が響く。
「いいね来た来たレベルアップ。よしよしこの周囲にはモンスターの気配はないぞ」
モンスターを倒した先には部屋があるようだ、とモンスターコインを拾いながら先行して行く武藤さんが言う。
「いやーしかし、坊主のバフとくれた武器、すげーわ」
「魔法弓もすごいですね。全部一撃で決まるとは」
武藤さんと原国さんが口々に言う。
いい武器が引けて良かった。
武藤さんの気配察知によると、この先の部屋の中には5体モンスターがいて、ドアを開ければ気付かれるだろうと。
なのでレベルが上がったこともあり、ドアの手前で一度立ち止まり、一旦軽めの作戦会議となった。
23
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる