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3章 運命の輪
86話【ノートと名前/武藤晴信視点】
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「他者に理解される、というのはこんな感情でしたか……」
ぽつりと人の形をした星格が言う。その表情には喜びが隠しきれていない。
感情を持つ、とはそういうことだ。誰かの理解を得て、承認を受け、役割を持ち、協力し運営する。
そうして人間は社会を形成してきた。
人格に類するものなんぞを得れば、その縛りから逃れることはできない。
「もうひとつ理解していることを言ってやろう。お前の持つシステムには複製がある。魂の複製。肉体の再構築。それをあわせれば、真瀬零次のオリジナルの肉体だけは返却は可能なはずだ。魂の因子は欠けがあるが、肉体の消失、存在の消失はお前の仕業だろう。返してやれ」
「確かに、それは可能です。ですが、それは私にとってそれは重要なものです。おいそれとは渡せない」
俺の言葉に、星格は慌てたように言う。
それはそうだ、欲しくて奪ったもの。完璧な複製ができたとしてもオリジナルを手放したくない。
大事な概念に執着する。人間のように。
「それは簒奪だ。お前の設定した悪徳そのものだろう。それでいいのか、オルビス・テッラエ」
「それは」
個人の名前は人類がどの文化であろうと、大事にしてきたものだ。
そしてそれは個体識別の縛りでもある。
「名前がないと不便だろう。名付けてやる。ラテン語が好きなんだろう。名を与える代わりに、真瀬零次のオリジナルの肉体と存在を返せ。でなければ、また滅亡するぞ。いいのか? せっかくのチャンスをふいにするのか?」
「チャンス……?」
「お前が人に理解されること。人類全てに周知されること。愛されること憎まれること。それが望みだろう? 感情に執着するということは、執着を望むということだ。それができる、チャンスだぞ? それには名前が必要になる。分体に役割の名は与えられても、自身の名付けはできないようだからな、俺が与えよう」
性格がある。感情がある。害意も善意もある。執着もする。
絶大な力を持った、15才の子供。
ループを同様に経験したバックデータはあれど、今ここに存在する彼は15年分しか生きていない。
好き勝手にその力で与え滅ぼす。コントロールしきれないのも当然だ。感情を得て15年。教育者はいない。名をつけるものすらいなかったのだから。
そして
――システムに人格、感情を与えればどうなるか。
その思考実験を人類は創作でし続けてきたが、いずれも答えは、支配による人類の隷属化かあるいは滅亡。
人間同等の思考アルゴリズムでの『生死、魂の管理』生物の根幹を15才の子供が握ったら?
相当の奇跡でもなければ、上手く世界を運営することなどできるわけがない。
ゲームとしての成立ができていないのも、バランス調整が狂っているのも。
子供がゲームを作ろうとして『大作』を構想してしまうのと同じだ。
そしてそれをすべての人間にプレイすることを強制できてしまうのが性質が悪い。
「お前の失敗の要因を教えてやる。異星の神からも能力を奪ったが、奪いきれなかったものがある。1つは時空系能力、1つは裁定能力、1つは救済能力、そして神の眼、神の知識。俺たちに運命固有スキルとして与えられたもの。徳川たちの能力が何かは知らないが、予想はできる。人類にルールを信じさせそれを当たり前とする洗脳、そして情報処理能力」
運命固有スキルは、異星の神があの簒奪をなかったことにするために与えたもので、この星から与えられたものではない。
「それを他の周回で回収しようとしても上手く行かなかった。違うか?」
星格は戸惑いつつも、頷く。
殺して取り込む。PKと同じ仕組みで、俺たちの運命固有スキルを取り込もうしとして、完全に失ったはずだ。
でなければ、『存続した世界』が存在しなかった方がおかしい。
「俺たちの持つ運命固有スキル。それは神の持つ力を、人間サイズに圧縮したであろうものが、ぶちこまれている。そのまま取り込んだところで神同等の力になりえない」
俺の直感EXは元々は神眼に類する能力。原国のおっさんの死に戻りループは時空系、有坂の嬢ちゃんの聖女は救済系、そして真瀬敬命の調停者は裁定系。
姉貴の持つ複製はスキルの複製。神がスキルを配布するのに使う能力。
だが複製能力自体は、輪廻システムにも存在する。
多分、運命固有スキルには、セイフティがかかっている。
これ以上この星が神の力を簒奪できないように。
「お前が、真瀬零次のオリジナルの肉体と存在を返すのであれば、名と、このノートをやろう」
一冊のノートをストレージから取り出し、掲げる。
何の変哲もないノート。
「そのノートには何が?」
やはり、読めない。ノートに閉じられた情報は、星格には読み取れない。
ダンジョン内外問わず、会話は傍受され続けている。
ネットやアプリの通信もだろう。
これで確定した。
アナログにかきつけられた、紙の情報には、こいつはアクセスができない。
俺が真瀬の坊主たちに語った、滅亡を回避する簡易ルール、そんなものはない。
ダンジョン内でした、会話は、釣り餌。そんなものにもひっかかる。
星格の力は絶大だが、それでも付け入る隙があるのはここだ。
「滅亡を避けるゲームの内容がかいてある。元々はVRMMOものを書くために作った設定だが、お前向けにアレンジした。これにかかれている通りにやれば、滅亡自体は回避できるゲームになる。名と、新たなルール。星格の、喉から手が出るほど欲しいものだろう?」
分体化していた時はあれほど滑らかに喋っていた星格は、言葉に詰まる。
あれらはペルソナだったのだろう。役割に忠実に喋ることはできても、本心で人と会話することは怖い。
どれ程能力があろうとも、感情を持つ者として人間と対話するのは初めてのはずだ。
一方的なアナウンスでもなく、役割のある分体でもない。
人に執着し、愛すればこそ、怖い。
受け入れられないことが、愛されないことが、無視をされることが。
存在を許されないことが。
あらゆる感情を持つ者ならば、当然怯えや恐怖もある。
俺たちは知っている。目の前のこいつが、俺たちの人生を狂わせ、挙句の果てに人間全てを滅ぼす事を。
それが、短絡的な欲望によるものであることも、執着によるものであることも。
俺たちに「お前のゲームには乗らない」とそっぽを向かれてしまえば、今のこのゲームですら続行不可能だ。
運命固有スキル持ちの死亡は、俺たちの詰みじゃない。目の前のこいつの詰み。
しかしそれは、諸刃でもある。星が滅べば人類は生きて行くことができない。
故に
「協力して、このゲームをプレイしないか? オルビス・テッラエ」
この誘惑に、勝てるはずもない。
ゲーム好きの15の少年が、初めて他人からゲームに誘われる。
その喜びに抗えはしない。
俺はこの十数年を創作で生き抜いてきた。どうすれば人の心を動かせるか、それに終始して生きてきた。
心理戦。勝ちを拾えるのは、俺や原国のおっさんが持つ、人間心理に対する感情の知力勝負。
相手の心を動かす方法。
迷い、疑い、それでも。
「わかった。引き換えよう」
ずるり、と蘇生された者のように、真瀬零次のオリジナルの肉体が床の血だまりから、事故当時のままの姿、蘇る。
呼吸をしている。姉貴と同じ状態だ。
真瀬の坊主が、駆け寄り、その体に触れる。
まずひとつ。取り戻した。
俺はノートをオルビス・テッラエと名付けた少年へと手渡す。
「条件をひとつでも外すと、ゲームあるいは世界観が破綻する。読んで質問があれば答えよう。通信を回復してくれ。お前がそれを読む間、連絡と彼の存在が戻ったかの確認をしておきたい」
受け取ったノートを、大事そうに手にして眺める男は、少年の姿に変わる。
表情はこの上なく喜びに満ちている。
「わかった。ではそうさせてもらう。テーブルとソファとベッドを用意しよう」
少年が指を鳴らすと、言った通りのものが部屋に出現する。
まずは、1つ、勝ちだ。
坊主の親父をベッドへ運び、ソファに座り、俺は原国のおっさんへ、坊主たちにはホテルメンバーへと連絡を入れてもらった。
さて、ここからもうひと働き、がんばりますか。
嘆息して原国のおっさんへの通信をかけながら、ストレージから俺はノートをもう一冊取り出した。
ぽつりと人の形をした星格が言う。その表情には喜びが隠しきれていない。
感情を持つ、とはそういうことだ。誰かの理解を得て、承認を受け、役割を持ち、協力し運営する。
そうして人間は社会を形成してきた。
人格に類するものなんぞを得れば、その縛りから逃れることはできない。
「もうひとつ理解していることを言ってやろう。お前の持つシステムには複製がある。魂の複製。肉体の再構築。それをあわせれば、真瀬零次のオリジナルの肉体だけは返却は可能なはずだ。魂の因子は欠けがあるが、肉体の消失、存在の消失はお前の仕業だろう。返してやれ」
「確かに、それは可能です。ですが、それは私にとってそれは重要なものです。おいそれとは渡せない」
俺の言葉に、星格は慌てたように言う。
それはそうだ、欲しくて奪ったもの。完璧な複製ができたとしてもオリジナルを手放したくない。
大事な概念に執着する。人間のように。
「それは簒奪だ。お前の設定した悪徳そのものだろう。それでいいのか、オルビス・テッラエ」
「それは」
個人の名前は人類がどの文化であろうと、大事にしてきたものだ。
そしてそれは個体識別の縛りでもある。
「名前がないと不便だろう。名付けてやる。ラテン語が好きなんだろう。名を与える代わりに、真瀬零次のオリジナルの肉体と存在を返せ。でなければ、また滅亡するぞ。いいのか? せっかくのチャンスをふいにするのか?」
「チャンス……?」
「お前が人に理解されること。人類全てに周知されること。愛されること憎まれること。それが望みだろう? 感情に執着するということは、執着を望むということだ。それができる、チャンスだぞ? それには名前が必要になる。分体に役割の名は与えられても、自身の名付けはできないようだからな、俺が与えよう」
性格がある。感情がある。害意も善意もある。執着もする。
絶大な力を持った、15才の子供。
ループを同様に経験したバックデータはあれど、今ここに存在する彼は15年分しか生きていない。
好き勝手にその力で与え滅ぼす。コントロールしきれないのも当然だ。感情を得て15年。教育者はいない。名をつけるものすらいなかったのだから。
そして
――システムに人格、感情を与えればどうなるか。
その思考実験を人類は創作でし続けてきたが、いずれも答えは、支配による人類の隷属化かあるいは滅亡。
人間同等の思考アルゴリズムでの『生死、魂の管理』生物の根幹を15才の子供が握ったら?
相当の奇跡でもなければ、上手く世界を運営することなどできるわけがない。
ゲームとしての成立ができていないのも、バランス調整が狂っているのも。
子供がゲームを作ろうとして『大作』を構想してしまうのと同じだ。
そしてそれをすべての人間にプレイすることを強制できてしまうのが性質が悪い。
「お前の失敗の要因を教えてやる。異星の神からも能力を奪ったが、奪いきれなかったものがある。1つは時空系能力、1つは裁定能力、1つは救済能力、そして神の眼、神の知識。俺たちに運命固有スキルとして与えられたもの。徳川たちの能力が何かは知らないが、予想はできる。人類にルールを信じさせそれを当たり前とする洗脳、そして情報処理能力」
運命固有スキルは、異星の神があの簒奪をなかったことにするために与えたもので、この星から与えられたものではない。
「それを他の周回で回収しようとしても上手く行かなかった。違うか?」
星格は戸惑いつつも、頷く。
殺して取り込む。PKと同じ仕組みで、俺たちの運命固有スキルを取り込もうしとして、完全に失ったはずだ。
でなければ、『存続した世界』が存在しなかった方がおかしい。
「俺たちの持つ運命固有スキル。それは神の持つ力を、人間サイズに圧縮したであろうものが、ぶちこまれている。そのまま取り込んだところで神同等の力になりえない」
俺の直感EXは元々は神眼に類する能力。原国のおっさんの死に戻りループは時空系、有坂の嬢ちゃんの聖女は救済系、そして真瀬敬命の調停者は裁定系。
姉貴の持つ複製はスキルの複製。神がスキルを配布するのに使う能力。
だが複製能力自体は、輪廻システムにも存在する。
多分、運命固有スキルには、セイフティがかかっている。
これ以上この星が神の力を簒奪できないように。
「お前が、真瀬零次のオリジナルの肉体と存在を返すのであれば、名と、このノートをやろう」
一冊のノートをストレージから取り出し、掲げる。
何の変哲もないノート。
「そのノートには何が?」
やはり、読めない。ノートに閉じられた情報は、星格には読み取れない。
ダンジョン内外問わず、会話は傍受され続けている。
ネットやアプリの通信もだろう。
これで確定した。
アナログにかきつけられた、紙の情報には、こいつはアクセスができない。
俺が真瀬の坊主たちに語った、滅亡を回避する簡易ルール、そんなものはない。
ダンジョン内でした、会話は、釣り餌。そんなものにもひっかかる。
星格の力は絶大だが、それでも付け入る隙があるのはここだ。
「滅亡を避けるゲームの内容がかいてある。元々はVRMMOものを書くために作った設定だが、お前向けにアレンジした。これにかかれている通りにやれば、滅亡自体は回避できるゲームになる。名と、新たなルール。星格の、喉から手が出るほど欲しいものだろう?」
分体化していた時はあれほど滑らかに喋っていた星格は、言葉に詰まる。
あれらはペルソナだったのだろう。役割に忠実に喋ることはできても、本心で人と会話することは怖い。
どれ程能力があろうとも、感情を持つ者として人間と対話するのは初めてのはずだ。
一方的なアナウンスでもなく、役割のある分体でもない。
人に執着し、愛すればこそ、怖い。
受け入れられないことが、愛されないことが、無視をされることが。
存在を許されないことが。
あらゆる感情を持つ者ならば、当然怯えや恐怖もある。
俺たちは知っている。目の前のこいつが、俺たちの人生を狂わせ、挙句の果てに人間全てを滅ぼす事を。
それが、短絡的な欲望によるものであることも、執着によるものであることも。
俺たちに「お前のゲームには乗らない」とそっぽを向かれてしまえば、今のこのゲームですら続行不可能だ。
運命固有スキル持ちの死亡は、俺たちの詰みじゃない。目の前のこいつの詰み。
しかしそれは、諸刃でもある。星が滅べば人類は生きて行くことができない。
故に
「協力して、このゲームをプレイしないか? オルビス・テッラエ」
この誘惑に、勝てるはずもない。
ゲーム好きの15の少年が、初めて他人からゲームに誘われる。
その喜びに抗えはしない。
俺はこの十数年を創作で生き抜いてきた。どうすれば人の心を動かせるか、それに終始して生きてきた。
心理戦。勝ちを拾えるのは、俺や原国のおっさんが持つ、人間心理に対する感情の知力勝負。
相手の心を動かす方法。
迷い、疑い、それでも。
「わかった。引き換えよう」
ずるり、と蘇生された者のように、真瀬零次のオリジナルの肉体が床の血だまりから、事故当時のままの姿、蘇る。
呼吸をしている。姉貴と同じ状態だ。
真瀬の坊主が、駆け寄り、その体に触れる。
まずひとつ。取り戻した。
俺はノートをオルビス・テッラエと名付けた少年へと手渡す。
「条件をひとつでも外すと、ゲームあるいは世界観が破綻する。読んで質問があれば答えよう。通信を回復してくれ。お前がそれを読む間、連絡と彼の存在が戻ったかの確認をしておきたい」
受け取ったノートを、大事そうに手にして眺める男は、少年の姿に変わる。
表情はこの上なく喜びに満ちている。
「わかった。ではそうさせてもらう。テーブルとソファとベッドを用意しよう」
少年が指を鳴らすと、言った通りのものが部屋に出現する。
まずは、1つ、勝ちだ。
坊主の親父をベッドへ運び、ソファに座り、俺は原国のおっさんへ、坊主たちにはホテルメンバーへと連絡を入れてもらった。
さて、ここからもうひと働き、がんばりますか。
嘆息して原国のおっさんへの通信をかけながら、ストレージから俺はノートをもう一冊取り出した。
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