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3章 運命の輪
92話【ダンジョンアポカリプス】
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「あれ。これって、俺たちハメられちゃった? どうする? 宗旦」
僕たちを見て、深刻さの欠片もない気軽な様子で、赤い髪の男が笑う。
血の紋は左手だけでなく右手にもある。
思わず、身構える。武藤さんを刺して、僕の腕を落とした男。
それ以上に、簡単に人の、多分知り合い、身内の首を落として見せた。明らかな危険人物。
その赤い髪の男に呼びかけられた伏見さんは、僕たちを見る。
そして両手を小さくあげて、言った。
「俺、降参。無理だお前コレ。相手が悪い。勝ち目がなさすぎだ」
最初に僕たちに接触してきた時とだいぶ違う口調で、そう言い放った。
親しげな声音と口調。どうやらこのふたりは、親しい友人のような関係なのかもしれない。
伏見さんは情報系の特殊スキルを持っているという話だけど、僕たちの何が見えるのだろうか。ステータス?
「そこにいるの、神様っぽい何かだ。人間じゃない」
彼は星格を指差して言う。
「へえ、かわいいけど神様なんだ? 面白いね」
赤い髪の男は、伏見さんの言葉に微笑む。威圧スキルを使ったわけでもなさそうなのに、背筋がぞわりと粟立つ。
――徳川多聞。
何故この男がここへ?
その意図が、わからない。
「僕は星格、今のこの世界の法を敷くものだ。敵対の意思はない。そこの悪魔も僕の一部だ」
言うと、彼らの横にいた悪魔の姿をしたそれは、星格の中に吸収される。
ふたり用のソファを出現させて、「どうぞ」と促せば、伏見さんが赤い髪の男を座らせて自分も座った。
「で、これはどんな集まり? 俺たちが殺しすぎだから断罪でもするの?」
足を組み、両手の甲を見せ、屈託なく笑う。僕たちを襲撃した時と変わらず、彼には余裕がある。
「いいや違う。伏見宗旦、君は呼ばれた意味がわかるんじゃないか?」
星格はそれを否定して、伏見さんに言う。
「世界の破滅の回避。始まりの6人。さっきまでここにいたのって、別の星の神様かなんかか」
「ラノベ読みすぎなんじゃないの宗旦」
「やかましい」
すぱん、といい音を出して赤髪の男の後頭部をはたく伏見さん。
こうして見ると、ふたりは仲のいい友人同士に見える。その手の甲、赤髪の男の襲撃、それらを全て無視できるのなら害もなさそうな青年たちに見える。
武藤さんに手で促されて、差し出されたノートを僕と有坂さんとで共有して読み始める。
彼らを警戒しなくてもいいのか? と武藤さんを見ると、武藤さんは「大丈夫だ」と頷いた。
「ダンジョンによるアポカリプスを仕掛けたのは、その異星の神だ。輪廻システムに介入し、自我を与えて2000回以上、人類諸共この星を滅亡させたのもそいつ」
「ああ、そういうこと。原国さんのスキルって、ループ系なわけだ。道理で先回りされるはずだよ」
伏見さんが、なるほどね、と原国さんを見る。そういえば、原国さんは彼らと以前から顔見知りだったようなことを言っていた。
ノートを読みながら、会話を聞く。
やはり、武藤さんは星格とも、僕ら同様ノートでの指示を出していた。
「ちなみにこの会話も、その元凶の耳に届いてます。私の持つループ機能も止められている。これが最後の1回です」
原国さんが一冊の手帳を取り出す。
「これを読んで、どうするか決めてください」
伏見さんがそれを受け取り、ふたりはそれを読み始めた。
「真瀬くん、有坂さん。君たちに情報を伏せていてすまない」
僕と有坂さんに原国さんが詫びる。だけどその判断は間違ってないと僕は思う。
「顔や態度に欠片でも出たら、この状況を作れなかったってことですよね。大丈夫です。私も真瀬くんも、理解できます」
有坂さんの言葉に僕も頷く。
「特に僕は、嘘や誤魔化しが苦手だから、その判断はありがたいです」
楓さんがすべての元凶を内包していると知っていて、あの時僕は同じ態度はとれなかっただろう。
その違和感を与えてしまえば、大人たちの立てたのであろう作戦が台無しになっていたかもしれない。
そしてそれは、彼らが僕たちを理解してくれている、証拠でもある。
僕と有坂さんは、ノートを読んで理解する。武藤さんと原国さんの作戦を。
原国さんの今までの2024回のループ記録。そのうちで開示できる部分を、武藤さんは共有ストレージから受け取り読んだ。
昨日ホテルの寝室で、僕は先に眠った。
武藤さんは僕が寝た後、受け取った手帳を読んで違和感をおぼえた。
そして手帳の記載に、はじめから居たはずなのに、余りに詳細がない人物。
どの周回でも、その人物は目覚めないからだと最初は気にしなかったそれに、強烈な違和感を覚えた。
武藤さん自身が魔王としてこの世界を蹂躙したこともあった。
要因。それは復活させた実の姉である、武藤楓に他ならない。
武藤さんは気付いた。
強い違和感の正体。記述の少なさ。原国さんが認識を阻害されていることに。
大抵の周回で魔王化するのは、この場に連れてこられたふたりだ。
伏見宗旦の持つ情報系運命固有スキルと、徳川多聞の持つ洗脳系運命固有スキル。それが合わさることで破滅する。彼らごと。
それらの情報を加味して、現状を整理して、ノートにまとめた。
そして、理解する。
僕たち運命固有スキルを持つ者の中に、この状況の元凶がいることを。
そしてその正体にも、気付く。
神の眼は、武藤さんに。
見ることができなくなった異星の神は耳で情報を得る。
ほんの僅かに睡眠をとり、朝目覚めると武藤さんの目には相手のステータスが見えるようになっていた。
神眼の開放。
自身の姉の中に存在する、憎悪と悪意の塊となった、堕ちた神。
それを欠片も顔に出さず、作戦を立てた。
分体を作れるようになってすぐに接触して来た、あのやりとりから、この星の輪廻システム自体が世界を壊したいと望んでいるわけではないと導き出した。
が、それでも誰の中に異星の神の分体が混じっているのかは、星格ですらわからないのだと武藤さんはすべてのやりとりを思い返して、理解した。
タロットになぞらえたスマホに内蔵された石は、完全監視ツールだと武藤さんは神眼を得て知る。
7人いるうちの誰が敵であってもいいように。
そして、その死を避けるために。
誰一人として死なせず、正体を炙り出す。
だから襲撃を受けた僕たちをまず、転移して切り離した。
あの場にいた、パーティーメンバー。
僕たちは楓さんをパーティーに入れることをしなかった。
彼女の持つ認識阻害能力は、彼女にだけ都合がよいものでは、ないらしい。
武藤さんはその特性を理解した上で、ありもしないピンチを演出した。救出に来た原国さんの部下を、警戒して見せることで。
星格を誘ったのだ。
武藤さんと原国さんはノートとメモ、手帳を使ってやりとりを重ね、立てた作戦は。
ひとつは異星の神に悟られることなく、この星の根幹である輪廻システムと、感情を得て新たな法を敷く力を得た、星格を切り離すこと。
そして、異星の神の持つ複製能力をランクアップさせる間を作らず、僕たちから離脱させること。
武藤さんと星格とのやりとりに嘘はない。
だけど核心を会話に乗せず、合図を作った。
ノートにはいくつかのキーワードを状況に合わせて言うように、書かれていた。
会話の中、確かにその単語はあった。
『僕はもっと遊びたいんだ』
7日で滅ぶことが仕様かと訊かれた時に、要因についての回答として用意された言葉。
異星の神の悪意憎悪、それらを内包されてしまった人物の名を書き、問うた。
ダンジョンをこの世界に召喚したのは、異星の神であるか、否か。
7日で滅ぶのは、このダンジョンによるアポカリプスは、この星の星格の意志によるものではない。そして世界と人類の存続を望むのであれば、そう回答するように。
αテスト、βテストを必要としたのは、人類がそれに対抗する手立てを用意するため。
スキルを用意し与える、自らの神の魂を削り出しても抗う。
そして、武藤さんはそのキーワードで「ダンジョンを作り出した悪意の存在は異星の神か」と問い、星格は「イエス」と答えた。
キーワードは『説明下手』、その回答は『完璧な説明など存在しない』
ノートに、武藤さんの筆跡ではない字で、文字が書き足される。
『僕の持つ、魔法は人類の願望成就と共に在る。そこにつけこまれて注がれた力が悪意を持つダンジョンの生成。故に人類に全ダンジョンの踏破を望む』
彼が、一貫してダンジョンの踏破を望んだ理由。
それは、それこそが異星の神の滅亡の仕掛けであること。
僕たちが確かに感じた、ダンジョンの悪意。
その、正体。
それは僕たち人類の悪意ではなく、外部からもたらされたもの。
星格の言う、バグ。
それは、ダンジョンであり、
そして、僕の父の幸福のためだけに、この星を訪れた者だったのだと。
僕たちを見て、深刻さの欠片もない気軽な様子で、赤い髪の男が笑う。
血の紋は左手だけでなく右手にもある。
思わず、身構える。武藤さんを刺して、僕の腕を落とした男。
それ以上に、簡単に人の、多分知り合い、身内の首を落として見せた。明らかな危険人物。
その赤い髪の男に呼びかけられた伏見さんは、僕たちを見る。
そして両手を小さくあげて、言った。
「俺、降参。無理だお前コレ。相手が悪い。勝ち目がなさすぎだ」
最初に僕たちに接触してきた時とだいぶ違う口調で、そう言い放った。
親しげな声音と口調。どうやらこのふたりは、親しい友人のような関係なのかもしれない。
伏見さんは情報系の特殊スキルを持っているという話だけど、僕たちの何が見えるのだろうか。ステータス?
「そこにいるの、神様っぽい何かだ。人間じゃない」
彼は星格を指差して言う。
「へえ、かわいいけど神様なんだ? 面白いね」
赤い髪の男は、伏見さんの言葉に微笑む。威圧スキルを使ったわけでもなさそうなのに、背筋がぞわりと粟立つ。
――徳川多聞。
何故この男がここへ?
その意図が、わからない。
「僕は星格、今のこの世界の法を敷くものだ。敵対の意思はない。そこの悪魔も僕の一部だ」
言うと、彼らの横にいた悪魔の姿をしたそれは、星格の中に吸収される。
ふたり用のソファを出現させて、「どうぞ」と促せば、伏見さんが赤い髪の男を座らせて自分も座った。
「で、これはどんな集まり? 俺たちが殺しすぎだから断罪でもするの?」
足を組み、両手の甲を見せ、屈託なく笑う。僕たちを襲撃した時と変わらず、彼には余裕がある。
「いいや違う。伏見宗旦、君は呼ばれた意味がわかるんじゃないか?」
星格はそれを否定して、伏見さんに言う。
「世界の破滅の回避。始まりの6人。さっきまでここにいたのって、別の星の神様かなんかか」
「ラノベ読みすぎなんじゃないの宗旦」
「やかましい」
すぱん、といい音を出して赤髪の男の後頭部をはたく伏見さん。
こうして見ると、ふたりは仲のいい友人同士に見える。その手の甲、赤髪の男の襲撃、それらを全て無視できるのなら害もなさそうな青年たちに見える。
武藤さんに手で促されて、差し出されたノートを僕と有坂さんとで共有して読み始める。
彼らを警戒しなくてもいいのか? と武藤さんを見ると、武藤さんは「大丈夫だ」と頷いた。
「ダンジョンによるアポカリプスを仕掛けたのは、その異星の神だ。輪廻システムに介入し、自我を与えて2000回以上、人類諸共この星を滅亡させたのもそいつ」
「ああ、そういうこと。原国さんのスキルって、ループ系なわけだ。道理で先回りされるはずだよ」
伏見さんが、なるほどね、と原国さんを見る。そういえば、原国さんは彼らと以前から顔見知りだったようなことを言っていた。
ノートを読みながら、会話を聞く。
やはり、武藤さんは星格とも、僕ら同様ノートでの指示を出していた。
「ちなみにこの会話も、その元凶の耳に届いてます。私の持つループ機能も止められている。これが最後の1回です」
原国さんが一冊の手帳を取り出す。
「これを読んで、どうするか決めてください」
伏見さんがそれを受け取り、ふたりはそれを読み始めた。
「真瀬くん、有坂さん。君たちに情報を伏せていてすまない」
僕と有坂さんに原国さんが詫びる。だけどその判断は間違ってないと僕は思う。
「顔や態度に欠片でも出たら、この状況を作れなかったってことですよね。大丈夫です。私も真瀬くんも、理解できます」
有坂さんの言葉に僕も頷く。
「特に僕は、嘘や誤魔化しが苦手だから、その判断はありがたいです」
楓さんがすべての元凶を内包していると知っていて、あの時僕は同じ態度はとれなかっただろう。
その違和感を与えてしまえば、大人たちの立てたのであろう作戦が台無しになっていたかもしれない。
そしてそれは、彼らが僕たちを理解してくれている、証拠でもある。
僕と有坂さんは、ノートを読んで理解する。武藤さんと原国さんの作戦を。
原国さんの今までの2024回のループ記録。そのうちで開示できる部分を、武藤さんは共有ストレージから受け取り読んだ。
昨日ホテルの寝室で、僕は先に眠った。
武藤さんは僕が寝た後、受け取った手帳を読んで違和感をおぼえた。
そして手帳の記載に、はじめから居たはずなのに、余りに詳細がない人物。
どの周回でも、その人物は目覚めないからだと最初は気にしなかったそれに、強烈な違和感を覚えた。
武藤さん自身が魔王としてこの世界を蹂躙したこともあった。
要因。それは復活させた実の姉である、武藤楓に他ならない。
武藤さんは気付いた。
強い違和感の正体。記述の少なさ。原国さんが認識を阻害されていることに。
大抵の周回で魔王化するのは、この場に連れてこられたふたりだ。
伏見宗旦の持つ情報系運命固有スキルと、徳川多聞の持つ洗脳系運命固有スキル。それが合わさることで破滅する。彼らごと。
それらの情報を加味して、現状を整理して、ノートにまとめた。
そして、理解する。
僕たち運命固有スキルを持つ者の中に、この状況の元凶がいることを。
そしてその正体にも、気付く。
神の眼は、武藤さんに。
見ることができなくなった異星の神は耳で情報を得る。
ほんの僅かに睡眠をとり、朝目覚めると武藤さんの目には相手のステータスが見えるようになっていた。
神眼の開放。
自身の姉の中に存在する、憎悪と悪意の塊となった、堕ちた神。
それを欠片も顔に出さず、作戦を立てた。
分体を作れるようになってすぐに接触して来た、あのやりとりから、この星の輪廻システム自体が世界を壊したいと望んでいるわけではないと導き出した。
が、それでも誰の中に異星の神の分体が混じっているのかは、星格ですらわからないのだと武藤さんはすべてのやりとりを思い返して、理解した。
タロットになぞらえたスマホに内蔵された石は、完全監視ツールだと武藤さんは神眼を得て知る。
7人いるうちの誰が敵であってもいいように。
そして、その死を避けるために。
誰一人として死なせず、正体を炙り出す。
だから襲撃を受けた僕たちをまず、転移して切り離した。
あの場にいた、パーティーメンバー。
僕たちは楓さんをパーティーに入れることをしなかった。
彼女の持つ認識阻害能力は、彼女にだけ都合がよいものでは、ないらしい。
武藤さんはその特性を理解した上で、ありもしないピンチを演出した。救出に来た原国さんの部下を、警戒して見せることで。
星格を誘ったのだ。
武藤さんと原国さんはノートとメモ、手帳を使ってやりとりを重ね、立てた作戦は。
ひとつは異星の神に悟られることなく、この星の根幹である輪廻システムと、感情を得て新たな法を敷く力を得た、星格を切り離すこと。
そして、異星の神の持つ複製能力をランクアップさせる間を作らず、僕たちから離脱させること。
武藤さんと星格とのやりとりに嘘はない。
だけど核心を会話に乗せず、合図を作った。
ノートにはいくつかのキーワードを状況に合わせて言うように、書かれていた。
会話の中、確かにその単語はあった。
『僕はもっと遊びたいんだ』
7日で滅ぶことが仕様かと訊かれた時に、要因についての回答として用意された言葉。
異星の神の悪意憎悪、それらを内包されてしまった人物の名を書き、問うた。
ダンジョンをこの世界に召喚したのは、異星の神であるか、否か。
7日で滅ぶのは、このダンジョンによるアポカリプスは、この星の星格の意志によるものではない。そして世界と人類の存続を望むのであれば、そう回答するように。
αテスト、βテストを必要としたのは、人類がそれに対抗する手立てを用意するため。
スキルを用意し与える、自らの神の魂を削り出しても抗う。
そして、武藤さんはそのキーワードで「ダンジョンを作り出した悪意の存在は異星の神か」と問い、星格は「イエス」と答えた。
キーワードは『説明下手』、その回答は『完璧な説明など存在しない』
ノートに、武藤さんの筆跡ではない字で、文字が書き足される。
『僕の持つ、魔法は人類の願望成就と共に在る。そこにつけこまれて注がれた力が悪意を持つダンジョンの生成。故に人類に全ダンジョンの踏破を望む』
彼が、一貫してダンジョンの踏破を望んだ理由。
それは、それこそが異星の神の滅亡の仕掛けであること。
僕たちが確かに感じた、ダンジョンの悪意。
その、正体。
それは僕たち人類の悪意ではなく、外部からもたらされたもの。
星格の言う、バグ。
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