41 / 55
第41話 優しい言葉って?
しおりを挟む
なんてこった。『ヨメたぬき』を一文字も改稿しないまま貴重な土日が過ぎ、その上『I my me mine』さえも途中下車されてしまった。近年稀に見る最悪な週末だ。
別れを告げられてから何度も『ヨメたぬき』のゲラと格闘したが、内容が全く頭に入って来ない。字面を目で追っているだけで、まるで意味のない『文字』と言う記号の配列を眺めているに過ぎない。
そんな状態のまま昼になり、「きっとブドウ糖が足りないんだ」と自分に言い聞かせて、それでも食欲が湧かずに卵かけご飯を一杯だけ食べ、また午後からゲラを無意味に眺めているまま夜を迎えた。
気持ちばかりが焦って全く何も手につかない。こんなの初めてだ。
『ヨメたぬき』の中で、たぬきが必死に自己主張しているシーンがある。全く通じないダンナにわかって欲しくて、いじけたり、拗ねたり、暴れたり、八つ当たりしたり、やりたい放題。ダンナは呆れてたぬきを放置するが、夜になるとちゃんとたぬきがダンナの布団に先に入って、布団を温めてくれている。
結局たぬきの居場所はここしかないのだ。喧嘩しても何しても、ダンナのそばが一番心地いいのだ。
ダンナの方も、呆れながらも布団に入ろうとすると、そこにたぬきがいるのを見て苦笑い。それと同時にたぬきのいない生活が考えられなくなっている自分に気づく。やっぱり彼にもたぬきが必要なのだ。
今の俺とアイさんは、ダンナとたぬきのような関係だと思っていた。しかし現実はそうではなかった。アイさんには俺は無くてもいい存在だったんだ。こんなに簡単に別れを告げられるなんて。
今までだって何度も「やめる」「きらい」って言われた、でも必ずアイさんは戻ってきた。たぬきのように。だから俺も勘違いしてしまったんだ、俺はアイさんに必要とされている、って。
とんでもない思い上がりだった。失って初めて気づいた、アイさんが俺の心のほとんどの領域を占拠してしまっていたことに。
アイさんが居なくなって、俺は抜け殻のようになっていた。もちろん会社で仕事をしているときはいつも通りだったが、仕事から離れた瞬間、どうしようもない虚無感が襲ってくるのだ。
家に帰ってもゲラを眺めては溜息をつき、サイトの『ヨメたぬき』の閲覧数がうなぎのぼりになっていくことに焦りだけが増幅していく。
どうしたらいいんだ。このままでは締め切りまでに改稿が終わらない。何とかしてアイさんの事を忘れないと。
そんな矢先、LINEの着信音が鳴った。アイさんだ! 俺はスマホに飛びついた。
▷あたしは昨日言った事、これから百万回も後悔するんだと思います。
▷もう八雲君の特別でなくなってしまうことを泣き暮らしてしまうほどに。
▷きっと八雲君にはあたしの気持ちなんてわからない。
▷だけど、八雲君に伝わらないものが読者に伝わる訳がない。
▷もう辞めるって言ったのに、全然勇気もないのに、今日も舞の話をつづっている自分がいます。どうしてなのかな。
どんどん送られてくる。これは何も間に入れずに、言いたいだけ言わせた方がいいような気がする。
▷八雲君に「じゃあ君は一体どうして欲しいんだ」って聞かれて、やっぱりうまく答えられなかったら、『笹川流れ』読んで貰えないの?
▷褒められたいだけじゃないの。ちゃんと受け止めたいって思ってます。
▷八雲君が作品を良くしたいから言ってくれてるんだって、頭では理解してるの。
▷でも、もう少し優しい言葉を選んでくださいって言ったら、それも甘えてることになるの?
ダメだ……全然わかってない。
彼女が戻ってきてくれたらこんなに嬉しい事はない。だが、これは違う。甘ったれたまま戻って来たんじゃ意味が無いんだ。俺が帰って来て欲しいのは『作家のアイさん』なんだ。
◀どうしたら満足できるのかと聞いたのは、何を求めているか判らないからです。
◀「甘いものが食べたい」とあなたは言う。
◀私はドーナツを持ってくる。あなたは「ドーナツが食べたいんじゃない」と言う。
◀私はアイスクリームを持ってくる。「冷たいのは嫌」とあなたは言う。
◀じゃあ何が食べたいの?
◀こういう話なんですよ。的外れな事を繰り返したくないんです。難しい話ではないんです。今『笹川流れ』を読んだら、イチゴパフェが食べたいあなたに芋羊羹を持って来ることになるんです。
▷たとえがわかんないよ。芋羊羹も好きって言ったら怒られそう。
怒らんけど呆れるよ……そういう話じゃねえよ。
▷あのね、とにかく優しくしてほしいの。
◀あなたの言う『優しい言葉』とはどんな言葉ですか?
◀私がよく言う『作者が読者を無視して自分の書きたいことを勝手に書いている』という言葉がありますね。あれは優しくないですか?
◀全く同じことを言う時に、自分に対しては『読者は作者のマスターベーションなんか見たくねえんだよ』と言いますよ。
◀私は最大限優しく書いているつもりです。これ以上どうしろと言うんですか?
▷もう百倍くらい返って来るから怖いよー。えーん。
▷もうそのままでいいです。もっと怖いのはイヤ。
◀あのー、言ってることが滅茶苦茶なんですが。自分の書いてることを読み返してください。もっと優しくしろだとか、そのままでいいだとか、どっちなんですか?
◀文字だけだとわかりにくいですけど、怒ってるわけじゃないですから落ち着いてください。とにかくご飯食べて、お風呂に入って、冷静になってから来てください。
▷だって仕方ないでしょ。君はこれ以上どうにもできないって言うんだもん。だったらそのままでもいいからお願いしますって言うしかないじゃない。そうじゃなければやっぱり逃げるしかないんだもん。
▷絶対イラッてしてるもん。怒ってるんでしょ。あたしは理論派の君と違って矛盾だらけなの。いじわる!
だーかーらー、怒ってねーっての。
◀あのですね、怒ってないから質問に答えて貰えませんか?
◀仕方ないから、とかそんなのは全く参考にならないんです。私の質問は二つ。
◀①私がどうすればアイさんは満足なのか。
◀②アイさんの言う優しい言葉とはどんなものなのか。
◀これだけです。それさえ分かれば、そこに近づけるための努力は可能です。
▷そんなに同じこと何度も聞かないで。その答え方がわからないからいろいろ気持ちを書いてるのに。少しはあたしが言いたいこと読み取ろうとしてよ。最近冷たいよ、口調も態度も!
▷指摘されるのが嫌なんじゃないの。言葉の端々になんか突き放すような雰囲気を感じるのっ。あたしに聞いてばかりじゃなくて、読み返したらわかるでしょ、ちょっとは考えてよ。
▷一番嫌だったのはツイッターでみんなで同調してたことだよ。あたしは完成作品を雰囲気だけ見てって言ったんじゃないもん、迷ってたから途中だけど見て欲しかったんだもん、それが我儘だって言うなら相談も何もできないじゃない。
ダメだこりゃ、完全にオーバーヒートしてる。
◀アイさん、ご飯食べましたか? お風呂入りましたか?
▷うぎゃーーー。あたし今、喧嘩売ってるの! 凄い生意気なのっ!
◀だから、あれはアイさんの事じゃないってば。
◀途中のものは相談できないなんてことはないですよ。あなたがさせてくれないんです。「雰囲気を見るだけ」と言われたら、「見ました」としか言えない。
◀アイさんがやっているのは「下書き見せるけど、これはまだ途中だから雰囲気だけ見て意見はしないでね」と言いつつ「相談に乗ってくれない!」と言っているんですよ。何を求められているのかわからないんです。
▷雰囲気だけ見てねって、何も言わないでって意味じゃないもん。
◀だけど何か言うと怒りますよね。
▷泣いてるだけで怒ってないもん! めんどくさいと思ってるんでしょ。
◀めんどくさかったらとっくにコラボ解消して、LINEも既読スルーしてると思いませんか? 私はアイさんとの約束を守りたいんです。
▷約束って?
◀『ヨメたぬき』が書籍化になったら『I my me mine』も本にする。忘れたんですか?
▷こんなに苦しいなら本にしなくてもいい。
◀その程度ですか。『I my me mine』はその程度のものですか?
▷だからその言い方が怖いの! もっと優しくしてよ。
◀では、小学生と話すようにしたらいいですか? そういうのと違うでしょう? 私はアイさんを一人前の作家として扱ってます。
▷いっそ子供になりたいよ。
いや、中身は子供だ。
◀私のスタンスは変わっていません。書き始めたからには作家として必ず完結する。あなたはどうなんです? 聞くたびに違う気がする。こうありたいという願望と、実際はこうだからこうして欲しいというのと。
▷本気かどうかって事?
◀趣味で楽しく書きたいだけなら下書きチェックなんか要らない。お互い勝手にアップすればいい。ダメ出しも要らないし、お互いの話に矛盾点が出たって関係ない。でも本気で書くなら徹底してチェックします。泣こうが喚こうが容赦しません。
▷だから本気で頑張るってば。でも八雲君は最初から厳しすぎるの。ある程度泳がせてくれないと書けないんだもん。だから少し書いて読んで貰って、ってやりたいの。たたき台作ってそこから一緒に考えて欲しいの。
◀だからね、その一緒に考えるところで私が提案すると「ダメ出ししないで!」「厳しすぎる!」って言うでしょう? どこまで手を抜いたらいいのかなんて、あなたの基準は私にはわかりませんよ、だからいつでも全力でやるんです。
▷全力って何よ、もうやだよー。やっぱり辞めたくなって来た。
◀あなたが決めることです。アイさんが辞めようと辞めまいと私は完結まで書きます。でも一つだけ覚えておいて貰えませんか。あまりこれは言いたくなかったんですけど……。
▷なに?
◀私は『ヨメたぬき』で嫌が応にも『書籍化作家』になってしまいます。私たちがコラボしているということは、他の人から見たら我々のお互いの作品にはお互いにチェックを入れていると見る筈です。
◀アイさんが『作者のマスターベーション』のようなものを書いていても、『藤森八雲のチェックが入ってOKが出ている』と人は見るんです。
言いたくない。でも言わなければ彼女はずっと甘えている。言わなければ。
◀私にとってそれは自殺行為であるということ、知っておいてください。
別れを告げられてから何度も『ヨメたぬき』のゲラと格闘したが、内容が全く頭に入って来ない。字面を目で追っているだけで、まるで意味のない『文字』と言う記号の配列を眺めているに過ぎない。
そんな状態のまま昼になり、「きっとブドウ糖が足りないんだ」と自分に言い聞かせて、それでも食欲が湧かずに卵かけご飯を一杯だけ食べ、また午後からゲラを無意味に眺めているまま夜を迎えた。
気持ちばかりが焦って全く何も手につかない。こんなの初めてだ。
『ヨメたぬき』の中で、たぬきが必死に自己主張しているシーンがある。全く通じないダンナにわかって欲しくて、いじけたり、拗ねたり、暴れたり、八つ当たりしたり、やりたい放題。ダンナは呆れてたぬきを放置するが、夜になるとちゃんとたぬきがダンナの布団に先に入って、布団を温めてくれている。
結局たぬきの居場所はここしかないのだ。喧嘩しても何しても、ダンナのそばが一番心地いいのだ。
ダンナの方も、呆れながらも布団に入ろうとすると、そこにたぬきがいるのを見て苦笑い。それと同時にたぬきのいない生活が考えられなくなっている自分に気づく。やっぱり彼にもたぬきが必要なのだ。
今の俺とアイさんは、ダンナとたぬきのような関係だと思っていた。しかし現実はそうではなかった。アイさんには俺は無くてもいい存在だったんだ。こんなに簡単に別れを告げられるなんて。
今までだって何度も「やめる」「きらい」って言われた、でも必ずアイさんは戻ってきた。たぬきのように。だから俺も勘違いしてしまったんだ、俺はアイさんに必要とされている、って。
とんでもない思い上がりだった。失って初めて気づいた、アイさんが俺の心のほとんどの領域を占拠してしまっていたことに。
アイさんが居なくなって、俺は抜け殻のようになっていた。もちろん会社で仕事をしているときはいつも通りだったが、仕事から離れた瞬間、どうしようもない虚無感が襲ってくるのだ。
家に帰ってもゲラを眺めては溜息をつき、サイトの『ヨメたぬき』の閲覧数がうなぎのぼりになっていくことに焦りだけが増幅していく。
どうしたらいいんだ。このままでは締め切りまでに改稿が終わらない。何とかしてアイさんの事を忘れないと。
そんな矢先、LINEの着信音が鳴った。アイさんだ! 俺はスマホに飛びついた。
▷あたしは昨日言った事、これから百万回も後悔するんだと思います。
▷もう八雲君の特別でなくなってしまうことを泣き暮らしてしまうほどに。
▷きっと八雲君にはあたしの気持ちなんてわからない。
▷だけど、八雲君に伝わらないものが読者に伝わる訳がない。
▷もう辞めるって言ったのに、全然勇気もないのに、今日も舞の話をつづっている自分がいます。どうしてなのかな。
どんどん送られてくる。これは何も間に入れずに、言いたいだけ言わせた方がいいような気がする。
▷八雲君に「じゃあ君は一体どうして欲しいんだ」って聞かれて、やっぱりうまく答えられなかったら、『笹川流れ』読んで貰えないの?
▷褒められたいだけじゃないの。ちゃんと受け止めたいって思ってます。
▷八雲君が作品を良くしたいから言ってくれてるんだって、頭では理解してるの。
▷でも、もう少し優しい言葉を選んでくださいって言ったら、それも甘えてることになるの?
ダメだ……全然わかってない。
彼女が戻ってきてくれたらこんなに嬉しい事はない。だが、これは違う。甘ったれたまま戻って来たんじゃ意味が無いんだ。俺が帰って来て欲しいのは『作家のアイさん』なんだ。
◀どうしたら満足できるのかと聞いたのは、何を求めているか判らないからです。
◀「甘いものが食べたい」とあなたは言う。
◀私はドーナツを持ってくる。あなたは「ドーナツが食べたいんじゃない」と言う。
◀私はアイスクリームを持ってくる。「冷たいのは嫌」とあなたは言う。
◀じゃあ何が食べたいの?
◀こういう話なんですよ。的外れな事を繰り返したくないんです。難しい話ではないんです。今『笹川流れ』を読んだら、イチゴパフェが食べたいあなたに芋羊羹を持って来ることになるんです。
▷たとえがわかんないよ。芋羊羹も好きって言ったら怒られそう。
怒らんけど呆れるよ……そういう話じゃねえよ。
▷あのね、とにかく優しくしてほしいの。
◀あなたの言う『優しい言葉』とはどんな言葉ですか?
◀私がよく言う『作者が読者を無視して自分の書きたいことを勝手に書いている』という言葉がありますね。あれは優しくないですか?
◀全く同じことを言う時に、自分に対しては『読者は作者のマスターベーションなんか見たくねえんだよ』と言いますよ。
◀私は最大限優しく書いているつもりです。これ以上どうしろと言うんですか?
▷もう百倍くらい返って来るから怖いよー。えーん。
▷もうそのままでいいです。もっと怖いのはイヤ。
◀あのー、言ってることが滅茶苦茶なんですが。自分の書いてることを読み返してください。もっと優しくしろだとか、そのままでいいだとか、どっちなんですか?
◀文字だけだとわかりにくいですけど、怒ってるわけじゃないですから落ち着いてください。とにかくご飯食べて、お風呂に入って、冷静になってから来てください。
▷だって仕方ないでしょ。君はこれ以上どうにもできないって言うんだもん。だったらそのままでもいいからお願いしますって言うしかないじゃない。そうじゃなければやっぱり逃げるしかないんだもん。
▷絶対イラッてしてるもん。怒ってるんでしょ。あたしは理論派の君と違って矛盾だらけなの。いじわる!
だーかーらー、怒ってねーっての。
◀あのですね、怒ってないから質問に答えて貰えませんか?
◀仕方ないから、とかそんなのは全く参考にならないんです。私の質問は二つ。
◀①私がどうすればアイさんは満足なのか。
◀②アイさんの言う優しい言葉とはどんなものなのか。
◀これだけです。それさえ分かれば、そこに近づけるための努力は可能です。
▷そんなに同じこと何度も聞かないで。その答え方がわからないからいろいろ気持ちを書いてるのに。少しはあたしが言いたいこと読み取ろうとしてよ。最近冷たいよ、口調も態度も!
▷指摘されるのが嫌なんじゃないの。言葉の端々になんか突き放すような雰囲気を感じるのっ。あたしに聞いてばかりじゃなくて、読み返したらわかるでしょ、ちょっとは考えてよ。
▷一番嫌だったのはツイッターでみんなで同調してたことだよ。あたしは完成作品を雰囲気だけ見てって言ったんじゃないもん、迷ってたから途中だけど見て欲しかったんだもん、それが我儘だって言うなら相談も何もできないじゃない。
ダメだこりゃ、完全にオーバーヒートしてる。
◀アイさん、ご飯食べましたか? お風呂入りましたか?
▷うぎゃーーー。あたし今、喧嘩売ってるの! 凄い生意気なのっ!
◀だから、あれはアイさんの事じゃないってば。
◀途中のものは相談できないなんてことはないですよ。あなたがさせてくれないんです。「雰囲気を見るだけ」と言われたら、「見ました」としか言えない。
◀アイさんがやっているのは「下書き見せるけど、これはまだ途中だから雰囲気だけ見て意見はしないでね」と言いつつ「相談に乗ってくれない!」と言っているんですよ。何を求められているのかわからないんです。
▷雰囲気だけ見てねって、何も言わないでって意味じゃないもん。
◀だけど何か言うと怒りますよね。
▷泣いてるだけで怒ってないもん! めんどくさいと思ってるんでしょ。
◀めんどくさかったらとっくにコラボ解消して、LINEも既読スルーしてると思いませんか? 私はアイさんとの約束を守りたいんです。
▷約束って?
◀『ヨメたぬき』が書籍化になったら『I my me mine』も本にする。忘れたんですか?
▷こんなに苦しいなら本にしなくてもいい。
◀その程度ですか。『I my me mine』はその程度のものですか?
▷だからその言い方が怖いの! もっと優しくしてよ。
◀では、小学生と話すようにしたらいいですか? そういうのと違うでしょう? 私はアイさんを一人前の作家として扱ってます。
▷いっそ子供になりたいよ。
いや、中身は子供だ。
◀私のスタンスは変わっていません。書き始めたからには作家として必ず完結する。あなたはどうなんです? 聞くたびに違う気がする。こうありたいという願望と、実際はこうだからこうして欲しいというのと。
▷本気かどうかって事?
◀趣味で楽しく書きたいだけなら下書きチェックなんか要らない。お互い勝手にアップすればいい。ダメ出しも要らないし、お互いの話に矛盾点が出たって関係ない。でも本気で書くなら徹底してチェックします。泣こうが喚こうが容赦しません。
▷だから本気で頑張るってば。でも八雲君は最初から厳しすぎるの。ある程度泳がせてくれないと書けないんだもん。だから少し書いて読んで貰って、ってやりたいの。たたき台作ってそこから一緒に考えて欲しいの。
◀だからね、その一緒に考えるところで私が提案すると「ダメ出ししないで!」「厳しすぎる!」って言うでしょう? どこまで手を抜いたらいいのかなんて、あなたの基準は私にはわかりませんよ、だからいつでも全力でやるんです。
▷全力って何よ、もうやだよー。やっぱり辞めたくなって来た。
◀あなたが決めることです。アイさんが辞めようと辞めまいと私は完結まで書きます。でも一つだけ覚えておいて貰えませんか。あまりこれは言いたくなかったんですけど……。
▷なに?
◀私は『ヨメたぬき』で嫌が応にも『書籍化作家』になってしまいます。私たちがコラボしているということは、他の人から見たら我々のお互いの作品にはお互いにチェックを入れていると見る筈です。
◀アイさんが『作者のマスターベーション』のようなものを書いていても、『藤森八雲のチェックが入ってOKが出ている』と人は見るんです。
言いたくない。でも言わなければ彼女はずっと甘えている。言わなければ。
◀私にとってそれは自殺行為であるということ、知っておいてください。
5
あなたにおすすめの小説
一億円の花嫁
藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。
父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。
もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。
「きっと、素晴らしい旅になる」
ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが……
幸か不幸か!?
思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。
※エブリスタさまにも掲載
〜仕事も恋愛もハードモード!?〜 ON/OFF♡オフィスワーカー
i.q
恋愛
切り替えギャップ鬼上司に翻弄されちゃうオフィスラブ☆
最悪な失恋をした主人公とONとOFFの切り替えが激しい鬼上司のオフィスラブストーリー♡
バリバリのキャリアウーマン街道一直線の爽やか属性女子【川瀬 陸】。そんな陸は突然彼氏から呼び出される。出向いた先には……彼氏と見知らぬ女が!? 酷い失恋をした陸。しかし、同じ職場の鬼課長の【榊】は失恋なんてお構いなし。傷が乾かぬうちに仕事はスーパーハードモード。その上、この鬼課長は————。
数年前に執筆して他サイトに投稿してあったお話(別タイトル。本文軽い修正あり)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結】指先が触れる距離
山田森湖
恋愛
オフィスの隣の席に座る彼女、田中美咲。
必要最低限の会話しか交わさない同僚――そのはずなのに、いつしか彼女の小さな仕草や変化に心を奪われていく。
「おはようございます」の一言、資料を受け渡すときの指先の触れ合い、ふと香るシャンプーの匂い……。
手を伸ばせば届く距離なのに、簡単には踏み込めない関係。
近いようで遠い「隣の席」から始まる、ささやかで切ないオフィスラブストーリー。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる