32 / 124
アカリとフシギなタマゴ編
32色 三つの試練の先に
しおりを挟む
トビラをぬけると、小部屋みたいなところに出た。
「アカリ! クー!」
そこには、マルとシーニが先にいて、わたしにかけよってきた。
「よかった無事だったんだね」
「なかなか来ないので心配しましたよ」
「うん、ごめんね」
心配してくれた二人に謝るけど、わたしは二人の姿をみて驚いた。 マルの服が汚れていて、シーニの顔にはキズがあったのだ。
「二人ともどうしたの!? マルは服と顔が汚れてるし、シーニは顔をケガしてるよ!?」
「ああ、これ? ただのかすりキズだよ」
シーニは頬のキズをさすりながら笑う。
「ええ、ちょっと体の節々が痛みますが、大したことありません。 まあ、寝れば治る奴です」
わたしの心配をよそに二人はまったく気にしていない様子。
「だ、ダメだよ! 帰ったらしっかり病院に行くんだよ!」
二人の手をとっさに取る。
すると、わたしの手が白くヒカリだして、二人のカラダも同じく白くヒカリだした。
「え!?」
三人同時に驚いていると、シーニの顔のキズがキレイに消えてしまった。
「シーニ! 顔のキズがなくなったよ!」
「え!?」
シーニは反射的に自分の頬を触って確かめる。
「キズが治った!? どういうこと!?」
シーニは驚いている。
「キズだけではないみたいです」
そこにマルが言葉を挟んだ。
「私の体の痛みもなくなっています」
「え!?」
その言葉にもう一度驚いてしまう。
「アカリなにをしたの?」
「え? え? わ、わかんない!」
シーニはわたしに聞いてくるけど、わたし自身が一番よくわかっていなかった。
「まあ、とりあえず落ち着きましょう」
ちょっとパニックになっているわたしをマルが落ち着かせる。
「恐らくですが、これは《治療魔法》だと思われます」
「ちりょうまほう?」
「アカリそんな難しい魔法を使えたんだね」
「え? そうなのかな?」
頭がこんがらがっていてよくわからない。
「いえ、多分ですが,《無意識》に使ったんだと思います」
「むいしき?」
マルがあごに手を当てながらいう。
「意識の外、つまり、自分でも気づかぬ内に使っていたってことですね」
「えーっと?」
「解りやすく云うと、息をするのは無意識ですよね? そうゆうことです」
「なるほど、なんとなくわかったよ!」
「無意識とはいえ、アカリに治療魔法の素質があったとはね」
シーニも驚きながら、もう一度、頬を確認する。
「そうなのかな? わたしもしらなかったな」
そんなことを話していると部屋の壁にトンネルみたいな空間が出てきた。
「なにかでてきたね」
「全員そろったので、通れということでしょうか?」
マルは警戒しながら空間を眺める。
「じゃあ、行ってみようか!」
「ピュルーン♪」
トンネルにかけよって、入ろうとすると、マルに止められる。
「アカリ、一応警戒は怠らないで下さいね」
「そうだよ、まだナニかあるかもしれないしね」
二人に注意されてしまった。
「う、ごめん。 気をつけるね」
「解ればよろしい」
反省したわたしに二人は息ピッタリに返す。
そして、わたしたちはゆっくりとトンネルにはいっていった。
「なんだか奇妙な感じですね」
トンネル内の階段のようなモノを上りながらマルがいう。
「そうだね。 ここが今高い場所なのか低い場所なのか認識出来ないもんね」
シーニのいう通り、この場所はなにもない空間に階段のようなモノを上っているけど、まったく進んでいる感覚がしなかった。
「でも、なんとなくだけど出口には近づいている感じはするな」
「はい、ゲームでいうところのラスボス戦前の長い階段ですね」
「戦闘は正直もうこりごりだな」
シーニは右手首をぶらぶらと顔の前で振りながら、リアクションする。
「確かに、出来れば話し合いで済めば一番いいですね」
「なんか……フラグ発言っぽいね……」
「大丈夫だよ! 『ラスボス戦 みんなで挑めば こわくない』だよ」
「めちゃくちゃビンビンに立ちましたね」
大丈夫だよ! とゲンキよくいったわたしをなぜかマルがツッコム。
「あ! みて二人ともナニかみえてきたよ」
シーニが階段の上を指すと、そこには大きなリングの輪のようなモノが浮いていた。
「ここを潜れと云うことでしょうか?」
マルは警戒しながらリングを観察する。
「わたしが先に行ってみようか? ここは年上のおねえさんの威厳を魅せるところだね」
「いえ、全員で手を繋ぎ一緒に入りましょう。 大丈夫だとは思いますが、もしかしたら、また離れ離れにならないとも言い切れません」
マルは「それに」と言葉を付け足す。
「御嫁に行く前の女性に危険な目に合わせる訳にはいきませんしね」
「ありがとう、でも、残念ながらまだ貰ってくれる人はいないけどね」
「え? シーニってカレシーニさんとケッコンするんじゃないの?」
「ええ!? 違う! 違うよ! マコトとはただの腐れ縁ってだけで別にそんな関係じゃないよ!?」
シーニは慌てて両手をブンブンと振る。
「それに、わたしには愛しの弟と妹がいるから結婚なんてしないよ!」
「まあ、そういうことにしておきましょうか」
「え? どういうことにするの?」
「アカリにもそのうち解る時がきますよ」
「本当に違うからね!? そんな孫を見守るおばあちゃんみたいな顔しないでよ!」
「分かってます。 分かってますとも」
マルは本当に孫を見守るおばあちゃんみたいなことをいう。
「では、行きましょうか。 エスコートの練習にもなりますしね」
「目的が変わってるよ」
「よーし! 行こう! みんな!」
わたしは二人の手を握りリングの輪にはいった。
「アカリ! クー!」
そこには、マルとシーニが先にいて、わたしにかけよってきた。
「よかった無事だったんだね」
「なかなか来ないので心配しましたよ」
「うん、ごめんね」
心配してくれた二人に謝るけど、わたしは二人の姿をみて驚いた。 マルの服が汚れていて、シーニの顔にはキズがあったのだ。
「二人ともどうしたの!? マルは服と顔が汚れてるし、シーニは顔をケガしてるよ!?」
「ああ、これ? ただのかすりキズだよ」
シーニは頬のキズをさすりながら笑う。
「ええ、ちょっと体の節々が痛みますが、大したことありません。 まあ、寝れば治る奴です」
わたしの心配をよそに二人はまったく気にしていない様子。
「だ、ダメだよ! 帰ったらしっかり病院に行くんだよ!」
二人の手をとっさに取る。
すると、わたしの手が白くヒカリだして、二人のカラダも同じく白くヒカリだした。
「え!?」
三人同時に驚いていると、シーニの顔のキズがキレイに消えてしまった。
「シーニ! 顔のキズがなくなったよ!」
「え!?」
シーニは反射的に自分の頬を触って確かめる。
「キズが治った!? どういうこと!?」
シーニは驚いている。
「キズだけではないみたいです」
そこにマルが言葉を挟んだ。
「私の体の痛みもなくなっています」
「え!?」
その言葉にもう一度驚いてしまう。
「アカリなにをしたの?」
「え? え? わ、わかんない!」
シーニはわたしに聞いてくるけど、わたし自身が一番よくわかっていなかった。
「まあ、とりあえず落ち着きましょう」
ちょっとパニックになっているわたしをマルが落ち着かせる。
「恐らくですが、これは《治療魔法》だと思われます」
「ちりょうまほう?」
「アカリそんな難しい魔法を使えたんだね」
「え? そうなのかな?」
頭がこんがらがっていてよくわからない。
「いえ、多分ですが,《無意識》に使ったんだと思います」
「むいしき?」
マルがあごに手を当てながらいう。
「意識の外、つまり、自分でも気づかぬ内に使っていたってことですね」
「えーっと?」
「解りやすく云うと、息をするのは無意識ですよね? そうゆうことです」
「なるほど、なんとなくわかったよ!」
「無意識とはいえ、アカリに治療魔法の素質があったとはね」
シーニも驚きながら、もう一度、頬を確認する。
「そうなのかな? わたしもしらなかったな」
そんなことを話していると部屋の壁にトンネルみたいな空間が出てきた。
「なにかでてきたね」
「全員そろったので、通れということでしょうか?」
マルは警戒しながら空間を眺める。
「じゃあ、行ってみようか!」
「ピュルーン♪」
トンネルにかけよって、入ろうとすると、マルに止められる。
「アカリ、一応警戒は怠らないで下さいね」
「そうだよ、まだナニかあるかもしれないしね」
二人に注意されてしまった。
「う、ごめん。 気をつけるね」
「解ればよろしい」
反省したわたしに二人は息ピッタリに返す。
そして、わたしたちはゆっくりとトンネルにはいっていった。
「なんだか奇妙な感じですね」
トンネル内の階段のようなモノを上りながらマルがいう。
「そうだね。 ここが今高い場所なのか低い場所なのか認識出来ないもんね」
シーニのいう通り、この場所はなにもない空間に階段のようなモノを上っているけど、まったく進んでいる感覚がしなかった。
「でも、なんとなくだけど出口には近づいている感じはするな」
「はい、ゲームでいうところのラスボス戦前の長い階段ですね」
「戦闘は正直もうこりごりだな」
シーニは右手首をぶらぶらと顔の前で振りながら、リアクションする。
「確かに、出来れば話し合いで済めば一番いいですね」
「なんか……フラグ発言っぽいね……」
「大丈夫だよ! 『ラスボス戦 みんなで挑めば こわくない』だよ」
「めちゃくちゃビンビンに立ちましたね」
大丈夫だよ! とゲンキよくいったわたしをなぜかマルがツッコム。
「あ! みて二人ともナニかみえてきたよ」
シーニが階段の上を指すと、そこには大きなリングの輪のようなモノが浮いていた。
「ここを潜れと云うことでしょうか?」
マルは警戒しながらリングを観察する。
「わたしが先に行ってみようか? ここは年上のおねえさんの威厳を魅せるところだね」
「いえ、全員で手を繋ぎ一緒に入りましょう。 大丈夫だとは思いますが、もしかしたら、また離れ離れにならないとも言い切れません」
マルは「それに」と言葉を付け足す。
「御嫁に行く前の女性に危険な目に合わせる訳にはいきませんしね」
「ありがとう、でも、残念ながらまだ貰ってくれる人はいないけどね」
「え? シーニってカレシーニさんとケッコンするんじゃないの?」
「ええ!? 違う! 違うよ! マコトとはただの腐れ縁ってだけで別にそんな関係じゃないよ!?」
シーニは慌てて両手をブンブンと振る。
「それに、わたしには愛しの弟と妹がいるから結婚なんてしないよ!」
「まあ、そういうことにしておきましょうか」
「え? どういうことにするの?」
「アカリにもそのうち解る時がきますよ」
「本当に違うからね!? そんな孫を見守るおばあちゃんみたいな顔しないでよ!」
「分かってます。 分かってますとも」
マルは本当に孫を見守るおばあちゃんみたいなことをいう。
「では、行きましょうか。 エスコートの練習にもなりますしね」
「目的が変わってるよ」
「よーし! 行こう! みんな!」
わたしは二人の手を握りリングの輪にはいった。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と入れ替えられた村娘の崖っぷち領地再生記
逢神天景
ファンタジー
とある村の平凡な娘に転生した主人公。
「あれ、これって『ダンシング・プリンス』の世界じゃない」
ある意味好きだった乙女ゲームの世界に転生していたと悟るが、特に重要人物でも無かったため平凡にのんびりと過ごしていた。
しかしそんなある日、とある小娘チート魔法使いのせいで日常が一変する。なんと全てのルートで破滅し、死亡する運命にある中ボス悪役令嬢と魂を入れ替えられてしまった!
そして小娘チート魔法使いから手渡されたのはでかでかと真っ赤な字で、八桁の数字が並んでいるこの領地収支報告書……!
「さあ、一緒にこの崖っぷちの領地をどうにかしましょう!」
「ふざっけんなぁあああああああ!!!!」
これは豊富とはいえない金融知識と、とんでもチートな能力を活かし、ゲーム本編を成立させれる程度には領地を再生させる、ドSで百合な少女の物語である!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる