116 / 124
ひと夏の思い出編
116色 みんなはどこへ?
しおりを挟む
「…………」
「…………」
「…………」
ロビーに重い空気が流れる。 数時間前までみんなで楽しくはしゃいでいたロビーは減った人数に比例するみたいに広くなっているように感じた。
「みんなどこにいっちゃたんだろうね……」
わたしは誰に聞いていいのか分からず、独り言みたいに呟くと、スミレがため息を吐きながら答える。
「それが分かってたらこんな空気になってないわよ」
わたしとシアン、それと、スミレとイブキくんのところにすごい慌てた様子でクロロンとリーンがやってきて状況を説明してくれた後、わたしたちはマルの伝言通りロビーで待つことにしたんだ。 だけど、そのマルが数時間立っても戻ってこないんだ。 それに、ひとりで部屋にいたはずのレータの姿もなかったんだ。
「……ねえ……もしかしてだけど、マルちゃんと荒谷くん……それに、メガネくんも……」
リーンがみんな薄々感じていたことを口にする。
「ええ、多分、『いなくなった』わね」
言いにくそうにするリーンの代わりにスミレが冷静にいう。
「いくら捜査にのめり込むマルだって、さすがにこんなに待たせたりはしないわよ。 それに、あの子が『直ぐに合流する』っていってできていないんだから、確実にナニかあったわね」
スミレは目の前にある氷の溶けたコップをみながら淡々と答える。
「さて、帰る準備でもしましょうか」
「え!? 帰る準備って?」
机から立ち上がりいうスミレにわたしは驚きながら返すと、スミレはこちらに目を向けずに答える。
「アマミさんだって言ってたじゃない、『わたしたちが戻ってこなかったらわたしたちを置いてでもここのリゾート地を離れろ』って」
「そ、そうだけど……」
「でも、このままわたしたちだけ避難って訳にもいかないよね」
わたしがどういっていいか困っていると、リーンも同じことを思っていたのか、代わりにいってくれる。
「だって、なにも分からないままあっちゃんたちがいなくなりましたってノコノコ家に帰るなんてそんなことできないよ!」
「だからって今のワタシたちにナニができるのよ」
「だからって、このままみんなを見捨てて帰るなんてことできないよ!」
「別にワタシはいなくなったみんなを見捨てようなんていってないわよ。 ワタシたちまでいなくなったら元も子もないから、せめて情報だけでも持ち帰って魔導警察とかに報告するのよ」
「でも! その魔導警察が動いたところでなんも進展がなかったんでしょ!」
「だったら、アナタはナニがしたいのよ」
必死に訴えるリーンにスミレは徐々にイライラしだして言い争いがはじまってしまう。
「ふ、ふたりともおちついて」
なんとかわたしは止めようとするけど、空気は重たいまんまだ。
頼りになるおねえさんのシーニやピンコさん、それにオトナの代わりに場をまとめてくれそうなマルとフラウムがいなくなっちゃったから、みんなどうしたらいいか分からないでいた。
「……ぼくは……探したい」
「え?」
クロロンがポツリという。
「ぼくなんかになにができるんだってのは、ぼく自身が一番分かってるけど、多分、今一番手掛かりを持ってるのは、『ぼくかもしれない』んだ」
「手掛かり?」
「うん、一緒に話してた、まるうちさんとあらたにくん、それにきのせさんのみんながいなくなっちゃったってことは、情報共有できるのが、たぶん、ぼくだけになっちゃったってことだよね?」
「た、たしかに、わたしはお店の中の状況は入ってないからしらないよ」
リーンはハッとなって思い出したようにいう。 わたしはそれに続いてクロロンに聞く。
「じゃあ、クロロンのしってることおしえて!」
クロロンは頷くと、マルたちと話していたことを教えてくれた。
「一人になった瞬間を『狙われてる』ってこと?」
話を整理しながらリーンがいうと、スミレが腕を組みながら答える。
「そうともかぎらないわ。 だって、緑風くんの話によると後ろにいた黄瀬さんがいつの間にかいなくなっているってことだし、それに、マルとトウマくんも一緒にいたのに戻ってこないってことは、多分、『一瞬目を離した隙』ってことじゃないかしら」
スミレの推理にみんな少し驚いた表情をしていると、スミレはみんなの視線に気が付き眉をしかめる。
「ナニよ?」
「い、いや、スミちゃんすごい的確な推測をするなって思って」
「ナニ? バカにしてるの?」
スミレはさらに眉をしかめながらいうと、リーンは手を前でブンブン張りながら慌てて返す。
「ち、ちがうよ! マルちゃんみたいに探偵みたいなことをいうからすごいと思って」
「昔から近くにいたから、考え方が似ただけよ」
スミレはため息を付くと気を取り直し話を続ける。
「まあ、情報を共有したところでワタシたちにできることはないわ。 それに、こんな重要な手掛かりがあるなら、尚更、ここ島から出て伝えるべきよ」
「で、でも……」
「うん、そうしようか」
「!?」
スミレの言葉に賛同した声にわたしたちは驚く。 その声を発したのはクロロンだった。
「ぼくもできることならいなくなったみんなを探したいっていったけど、ぼくの行動のせいでみんなを危険な目に合わせるわけにはいかないよ。 だから、ここはむらさきさんのいう通り『情報を持ち帰る』のが大事だと思うんだ」
「そう、賢明な判断ね」
スミレもクロロンの言葉に驚いていたけど、髪をかき上げながら一言だけ返し、それを見たクロロンは言葉を続ける。
「それに、本当はむらさきさんもみんなのことを心配してるんだよ。 そのむらさきさんの気持ちを考えると、ぼくだけの意見で探しにはいけないよ」
「ち、ちがうわよ! ワタシはあの子と違ってリスクを下げたいだけよ。 それに、わざわざワタシが危険なところに足を踏み入れる筋合いはないわよ」
クロロンがやさしくスミレに笑顔を向けると、スミレはなぜか顔をすこし赤くして慌てて返す。 それをみていたリーンはなぜかすこし複雑そうな顔をしていた。
「ま、まあ、そういうことよ。 分かったらさっさと荷物をまとめてこの島から出るわよ」
「残念だが、それは無理だな」
「!?」
わたしたちの意見がまとまろうとした直後、それを壊すような言葉が飛んできた。
「! アナタ……!!」
スミレはその声の人物をみると驚きの声をだす。 わたしたちもその人物をみて驚きの表情を浮かべた。
「レータ!?」
そういなくなっていたはずのレータがロビーの柱の陰から姿を現したのだ。
「え!? メガネくん無事だったんだね! どこに行ってたの!? ちょっと忘れてたけど心配してたんだよ!」
「ウソでもいいから忘れてたなんて言ってやるな」
「……メガネ……生きてたのね……」
「なんで残念そうなんだ?」
「……あれ? もしかして」
「…………」
レータの変な返しにわたしは違和感を感じて、もしかしてと考えていると、クロロンとシアンの反応を確認してみると、それが確信に変わった。
「もしかして、マモ?」
リーン、スミレ、イブキくんは気づいてない感じだったけど、レータの眼の色が『赤色』に変わっていたのだ。 わたしの言葉を肯定するようにクロロンとシアンがレータ(マモ)に聞き返す。
「マモくん、無理ってどういうことかな?」
「……なんで、メガネに憑依してるんだ?」
何故か別人に話しかけるようにいう二人に三人は驚いていた。
「マモくん……って、もしかして、あのいつもカワウソの人形に入ってた『魂くん』のこと!?」
リーンは思い出したのか驚きながらいう。
「まあ、別にいつもあの人形に入ってる訳ではないが、そういうことだ」
マモは微妙な表情を浮かべながら返すと、気を取り直して続ける。
「こいつのカラダに入った理由だが、『連れてかれそうになったから助けてやっただけだ』」
「え!? つれてかれそうに!?」
「ああ、こいつが部屋でひとりで本を読んでいる時に突然、『精神魔法』にかけられて連れてかれそうになったから、面倒だが仕方なく助けてやったんだ」
マモは冷静に説明を続ける。
「それでついでにこの場所について調べていたんだ」
「れいたくんを助けてくれてありがとう」
「ふん、気が向いただけだ」
クロロンがお礼をいうと腕を組み顔を横に向けながらいう。
「無理だといった理由だが、キサマラが乗ってきた鉄の塊を動かせる人間達が『魔力を吸われて再起不能』になっていたぞ」
「え……!」
あっけらかんと答えるマモにわたしたちは戦慄した。
「…………」
「…………」
ロビーに重い空気が流れる。 数時間前までみんなで楽しくはしゃいでいたロビーは減った人数に比例するみたいに広くなっているように感じた。
「みんなどこにいっちゃたんだろうね……」
わたしは誰に聞いていいのか分からず、独り言みたいに呟くと、スミレがため息を吐きながら答える。
「それが分かってたらこんな空気になってないわよ」
わたしとシアン、それと、スミレとイブキくんのところにすごい慌てた様子でクロロンとリーンがやってきて状況を説明してくれた後、わたしたちはマルの伝言通りロビーで待つことにしたんだ。 だけど、そのマルが数時間立っても戻ってこないんだ。 それに、ひとりで部屋にいたはずのレータの姿もなかったんだ。
「……ねえ……もしかしてだけど、マルちゃんと荒谷くん……それに、メガネくんも……」
リーンがみんな薄々感じていたことを口にする。
「ええ、多分、『いなくなった』わね」
言いにくそうにするリーンの代わりにスミレが冷静にいう。
「いくら捜査にのめり込むマルだって、さすがにこんなに待たせたりはしないわよ。 それに、あの子が『直ぐに合流する』っていってできていないんだから、確実にナニかあったわね」
スミレは目の前にある氷の溶けたコップをみながら淡々と答える。
「さて、帰る準備でもしましょうか」
「え!? 帰る準備って?」
机から立ち上がりいうスミレにわたしは驚きながら返すと、スミレはこちらに目を向けずに答える。
「アマミさんだって言ってたじゃない、『わたしたちが戻ってこなかったらわたしたちを置いてでもここのリゾート地を離れろ』って」
「そ、そうだけど……」
「でも、このままわたしたちだけ避難って訳にもいかないよね」
わたしがどういっていいか困っていると、リーンも同じことを思っていたのか、代わりにいってくれる。
「だって、なにも分からないままあっちゃんたちがいなくなりましたってノコノコ家に帰るなんてそんなことできないよ!」
「だからって今のワタシたちにナニができるのよ」
「だからって、このままみんなを見捨てて帰るなんてことできないよ!」
「別にワタシはいなくなったみんなを見捨てようなんていってないわよ。 ワタシたちまでいなくなったら元も子もないから、せめて情報だけでも持ち帰って魔導警察とかに報告するのよ」
「でも! その魔導警察が動いたところでなんも進展がなかったんでしょ!」
「だったら、アナタはナニがしたいのよ」
必死に訴えるリーンにスミレは徐々にイライラしだして言い争いがはじまってしまう。
「ふ、ふたりともおちついて」
なんとかわたしは止めようとするけど、空気は重たいまんまだ。
頼りになるおねえさんのシーニやピンコさん、それにオトナの代わりに場をまとめてくれそうなマルとフラウムがいなくなっちゃったから、みんなどうしたらいいか分からないでいた。
「……ぼくは……探したい」
「え?」
クロロンがポツリという。
「ぼくなんかになにができるんだってのは、ぼく自身が一番分かってるけど、多分、今一番手掛かりを持ってるのは、『ぼくかもしれない』んだ」
「手掛かり?」
「うん、一緒に話してた、まるうちさんとあらたにくん、それにきのせさんのみんながいなくなっちゃったってことは、情報共有できるのが、たぶん、ぼくだけになっちゃったってことだよね?」
「た、たしかに、わたしはお店の中の状況は入ってないからしらないよ」
リーンはハッとなって思い出したようにいう。 わたしはそれに続いてクロロンに聞く。
「じゃあ、クロロンのしってることおしえて!」
クロロンは頷くと、マルたちと話していたことを教えてくれた。
「一人になった瞬間を『狙われてる』ってこと?」
話を整理しながらリーンがいうと、スミレが腕を組みながら答える。
「そうともかぎらないわ。 だって、緑風くんの話によると後ろにいた黄瀬さんがいつの間にかいなくなっているってことだし、それに、マルとトウマくんも一緒にいたのに戻ってこないってことは、多分、『一瞬目を離した隙』ってことじゃないかしら」
スミレの推理にみんな少し驚いた表情をしていると、スミレはみんなの視線に気が付き眉をしかめる。
「ナニよ?」
「い、いや、スミちゃんすごい的確な推測をするなって思って」
「ナニ? バカにしてるの?」
スミレはさらに眉をしかめながらいうと、リーンは手を前でブンブン張りながら慌てて返す。
「ち、ちがうよ! マルちゃんみたいに探偵みたいなことをいうからすごいと思って」
「昔から近くにいたから、考え方が似ただけよ」
スミレはため息を付くと気を取り直し話を続ける。
「まあ、情報を共有したところでワタシたちにできることはないわ。 それに、こんな重要な手掛かりがあるなら、尚更、ここ島から出て伝えるべきよ」
「で、でも……」
「うん、そうしようか」
「!?」
スミレの言葉に賛同した声にわたしたちは驚く。 その声を発したのはクロロンだった。
「ぼくもできることならいなくなったみんなを探したいっていったけど、ぼくの行動のせいでみんなを危険な目に合わせるわけにはいかないよ。 だから、ここはむらさきさんのいう通り『情報を持ち帰る』のが大事だと思うんだ」
「そう、賢明な判断ね」
スミレもクロロンの言葉に驚いていたけど、髪をかき上げながら一言だけ返し、それを見たクロロンは言葉を続ける。
「それに、本当はむらさきさんもみんなのことを心配してるんだよ。 そのむらさきさんの気持ちを考えると、ぼくだけの意見で探しにはいけないよ」
「ち、ちがうわよ! ワタシはあの子と違ってリスクを下げたいだけよ。 それに、わざわざワタシが危険なところに足を踏み入れる筋合いはないわよ」
クロロンがやさしくスミレに笑顔を向けると、スミレはなぜか顔をすこし赤くして慌てて返す。 それをみていたリーンはなぜかすこし複雑そうな顔をしていた。
「ま、まあ、そういうことよ。 分かったらさっさと荷物をまとめてこの島から出るわよ」
「残念だが、それは無理だな」
「!?」
わたしたちの意見がまとまろうとした直後、それを壊すような言葉が飛んできた。
「! アナタ……!!」
スミレはその声の人物をみると驚きの声をだす。 わたしたちもその人物をみて驚きの表情を浮かべた。
「レータ!?」
そういなくなっていたはずのレータがロビーの柱の陰から姿を現したのだ。
「え!? メガネくん無事だったんだね! どこに行ってたの!? ちょっと忘れてたけど心配してたんだよ!」
「ウソでもいいから忘れてたなんて言ってやるな」
「……メガネ……生きてたのね……」
「なんで残念そうなんだ?」
「……あれ? もしかして」
「…………」
レータの変な返しにわたしは違和感を感じて、もしかしてと考えていると、クロロンとシアンの反応を確認してみると、それが確信に変わった。
「もしかして、マモ?」
リーン、スミレ、イブキくんは気づいてない感じだったけど、レータの眼の色が『赤色』に変わっていたのだ。 わたしの言葉を肯定するようにクロロンとシアンがレータ(マモ)に聞き返す。
「マモくん、無理ってどういうことかな?」
「……なんで、メガネに憑依してるんだ?」
何故か別人に話しかけるようにいう二人に三人は驚いていた。
「マモくん……って、もしかして、あのいつもカワウソの人形に入ってた『魂くん』のこと!?」
リーンは思い出したのか驚きながらいう。
「まあ、別にいつもあの人形に入ってる訳ではないが、そういうことだ」
マモは微妙な表情を浮かべながら返すと、気を取り直して続ける。
「こいつのカラダに入った理由だが、『連れてかれそうになったから助けてやっただけだ』」
「え!? つれてかれそうに!?」
「ああ、こいつが部屋でひとりで本を読んでいる時に突然、『精神魔法』にかけられて連れてかれそうになったから、面倒だが仕方なく助けてやったんだ」
マモは冷静に説明を続ける。
「それでついでにこの場所について調べていたんだ」
「れいたくんを助けてくれてありがとう」
「ふん、気が向いただけだ」
クロロンがお礼をいうと腕を組み顔を横に向けながらいう。
「無理だといった理由だが、キサマラが乗ってきた鉄の塊を動かせる人間達が『魔力を吸われて再起不能』になっていたぞ」
「え……!」
あっけらかんと答えるマモにわたしたちは戦慄した。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と入れ替えられた村娘の崖っぷち領地再生記
逢神天景
ファンタジー
とある村の平凡な娘に転生した主人公。
「あれ、これって『ダンシング・プリンス』の世界じゃない」
ある意味好きだった乙女ゲームの世界に転生していたと悟るが、特に重要人物でも無かったため平凡にのんびりと過ごしていた。
しかしそんなある日、とある小娘チート魔法使いのせいで日常が一変する。なんと全てのルートで破滅し、死亡する運命にある中ボス悪役令嬢と魂を入れ替えられてしまった!
そして小娘チート魔法使いから手渡されたのはでかでかと真っ赤な字で、八桁の数字が並んでいるこの領地収支報告書……!
「さあ、一緒にこの崖っぷちの領地をどうにかしましょう!」
「ふざっけんなぁあああああああ!!!!」
これは豊富とはいえない金融知識と、とんでもチートな能力を活かし、ゲーム本編を成立させれる程度には領地を再生させる、ドSで百合な少女の物語である!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる