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七泊八日
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「その日じゃったか?運命の人を見つけたので結婚しますと言ったのは」
「そうそう。みんなびっくりしすぎて何も言えなくてねぇ。お付き合いしている方がいるとも聞いてなかったし、まだ仕事に就いたばかりでそりゃ驚きましたよねぇ」
「いきなりだったので、私もお断りしたんです。どこのどなたかも分からなかったので。それでも毎日毎日手紙が来て、一年経ってお祭りに行って何度かお会いして結婚を決めましたけど、こんな大きなお屋敷の方とは知らなかったので……」
「聞いてなかったの?」
「お義父様がお役所仕事とは聞いてましたけど」
「えー。そうなんだ!積極的だったんだね」
「雪翔はいい子はおらんのか?」
「僕?僕には翡翠がいるから面倒見ないといけないし、今は翡翠のパパでいいかな」
「し……」
「し?」
「紫狐がゆっきーのお嫁さんになります!」
「こりゃ参った!雪翔よ、どんどん花嫁候補が現れるぞ?」
楽しい会話は時間が経つのが早く、お昼前に冬弥が帰ってきてお土産を貰う。
「おかえりなさい。楽しかった?」
「ええ、お土産はあちらの名物にしました。ですがやはり南に行くと冬でも暖かいですねぇ」
包を開けるとシーサーの置物で、沖縄に行ったんだとすぐに分かる。
冬弥からしたらかなりの遠出だろう。
栞は両親のところに持っていくのでと出掛け、祖父母が昨日の事を話すと、いきなり抱きつかれもう外に出てはいけません!などと言われる。
「ちょ……ちょっと待って……。僕、怪我もなかったし平気だよ?」
「足を擦りむいてるじゃありませんか!その者達の刑が決まり次第私自ら……」
「物騒なことはダメだってば!京弥さんがちゃんとしてくれるって言ってたから……」
「冬弥、お前もかなりの親バカじゃのう?」
「父上に言われたくありませんよ。孫馬鹿なんですから……」
「否定はせんが、京弥達にも子が生まれる。最初は女の子もいいのぅ」
「既に祖父馬鹿ですか?」
「悪いか?それはそうとな、今日温泉施設に行く予定じゃったんだが、雪翔には申し訳ないが使いを出してまた今度にしてもらった」
「仕方ないよね……」
「私も帰ってそうそう行きたくないのですが城に行ってきます。昴さんなら事情も知ってそうですしねぇ。後はあの天狐のジジイ共と話をしてきます」
「帰ってきたばかりなのに……」
すぐに帰ると言われ、見送ってすぐ栞が帰ってきたので、昴さんの所と城に行ったと言うと、分かったとだけ返事が来た。
「沖縄楽しかった?」
「初めてだったから新鮮だったわよ?海も綺麗だったし、お土産にも買ってきたけど揚げ菓子が美味しくて……食べてばかりだったの」
「観光地は行った?」
「一通り見て回って、食事してたの。そしたらね、これは下宿で出せそうとか、これはお弁当にも入れれるだとか……」
「冬弥さん、仕事の話してたんだ……」
「男の人ってそうなのかしら?あ、そうだ。これなんだけど……」
ダンボールの中には大量のTシャツ。柄は背中にデカデカといろんな文字が書かれている。
「部屋着にでもすればいいだろうって買ってきたんだけど……海都君はまだしも、他の子達着るかしら?」
見ると、海ぶどう・ラフテー・海人・ソーキそばなど食べ物の名前ばかりが目立つ。そんなに美味しかったんだと思いながら見ていると、ちゃんと子供用のTシャツも入っていた。
「これは金ちゃんと銀ちゃんので、このバスタオルは翡翠ちゃんの分」
「Tシャツみんな着ると思うけど、食べ物の名前しかない……」
「違うのもあるけど、面白がっちゃったの」
「だよね……」
「お義父さまには琉球ガラスの徳利のセットです。お義母さまと幸さんにはこのグラスを」
「すまんのぅ」
「そうそう。みんなびっくりしすぎて何も言えなくてねぇ。お付き合いしている方がいるとも聞いてなかったし、まだ仕事に就いたばかりでそりゃ驚きましたよねぇ」
「いきなりだったので、私もお断りしたんです。どこのどなたかも分からなかったので。それでも毎日毎日手紙が来て、一年経ってお祭りに行って何度かお会いして結婚を決めましたけど、こんな大きなお屋敷の方とは知らなかったので……」
「聞いてなかったの?」
「お義父様がお役所仕事とは聞いてましたけど」
「えー。そうなんだ!積極的だったんだね」
「雪翔はいい子はおらんのか?」
「僕?僕には翡翠がいるから面倒見ないといけないし、今は翡翠のパパでいいかな」
「し……」
「し?」
「紫狐がゆっきーのお嫁さんになります!」
「こりゃ参った!雪翔よ、どんどん花嫁候補が現れるぞ?」
楽しい会話は時間が経つのが早く、お昼前に冬弥が帰ってきてお土産を貰う。
「おかえりなさい。楽しかった?」
「ええ、お土産はあちらの名物にしました。ですがやはり南に行くと冬でも暖かいですねぇ」
包を開けるとシーサーの置物で、沖縄に行ったんだとすぐに分かる。
冬弥からしたらかなりの遠出だろう。
栞は両親のところに持っていくのでと出掛け、祖父母が昨日の事を話すと、いきなり抱きつかれもう外に出てはいけません!などと言われる。
「ちょ……ちょっと待って……。僕、怪我もなかったし平気だよ?」
「足を擦りむいてるじゃありませんか!その者達の刑が決まり次第私自ら……」
「物騒なことはダメだってば!京弥さんがちゃんとしてくれるって言ってたから……」
「冬弥、お前もかなりの親バカじゃのう?」
「父上に言われたくありませんよ。孫馬鹿なんですから……」
「否定はせんが、京弥達にも子が生まれる。最初は女の子もいいのぅ」
「既に祖父馬鹿ですか?」
「悪いか?それはそうとな、今日温泉施設に行く予定じゃったんだが、雪翔には申し訳ないが使いを出してまた今度にしてもらった」
「仕方ないよね……」
「私も帰ってそうそう行きたくないのですが城に行ってきます。昴さんなら事情も知ってそうですしねぇ。後はあの天狐のジジイ共と話をしてきます」
「帰ってきたばかりなのに……」
すぐに帰ると言われ、見送ってすぐ栞が帰ってきたので、昴さんの所と城に行ったと言うと、分かったとだけ返事が来た。
「沖縄楽しかった?」
「初めてだったから新鮮だったわよ?海も綺麗だったし、お土産にも買ってきたけど揚げ菓子が美味しくて……食べてばかりだったの」
「観光地は行った?」
「一通り見て回って、食事してたの。そしたらね、これは下宿で出せそうとか、これはお弁当にも入れれるだとか……」
「冬弥さん、仕事の話してたんだ……」
「男の人ってそうなのかしら?あ、そうだ。これなんだけど……」
ダンボールの中には大量のTシャツ。柄は背中にデカデカといろんな文字が書かれている。
「部屋着にでもすればいいだろうって買ってきたんだけど……海都君はまだしも、他の子達着るかしら?」
見ると、海ぶどう・ラフテー・海人・ソーキそばなど食べ物の名前ばかりが目立つ。そんなに美味しかったんだと思いながら見ていると、ちゃんと子供用のTシャツも入っていた。
「これは金ちゃんと銀ちゃんので、このバスタオルは翡翠ちゃんの分」
「Tシャツみんな着ると思うけど、食べ物の名前しかない……」
「違うのもあるけど、面白がっちゃったの」
「だよね……」
「お義父さまには琉球ガラスの徳利のセットです。お義母さまと幸さんにはこのグラスを」
「すまんのぅ」
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