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白い空間
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一時間ほど待っていると、狐が報告をしに来て、「疑ってすまなかったな。文弥殿には妾は昔世話になったことがある。あの方が天狐になられてすぐの事。その頃は妾もまだ何も力がなく、お礼は良いと言われてもうどのくらい経ったか……」
「お爺ちゃんと知り合いなの?」
「そうじゃ。これも何かしらの縁であろう。妾も仙じゃ。仙人ではないが、それなりに力はある。しかし、ここからそなたの言う社までつなげるのは容易ではない。一度狐の国に送ることならば出るが、決めるのはそなたじゃ」
「えっと、東の役場まで行けば僕道がわかるんですけど」
「良いじゃろう。一日ゆるりと過ごしてから行くか?」
「いえ、これ以上甘える訳には……お爺ちゃんの所まで送ってもらえたらなんとかなると思います」
「そなたは聡い子じゃな。妾も恩返しができて嬉しいぞ?久方ぶりじゃから妾が付いていこう」
「そんな……お社は?」
「代わりに任せておけば良い。暫し離れておっても問題は無い」
あれよあれよという間に支度が整い、車椅子のままでいいが白と黒は影に入れるように言われ、戻ってとキーホルダーに戻ってもらう。
「あの、ここはどこなんですか?」
「ここか?ここは日本の地図で言うと東北地方にあたるのじゃ。そなたの家からは離れておるのか?」
「は、はい。かなり……」
「岩戸は知っておるのじゃな?何度か通ったのかえ?」
「はい。前はコンテストにも出て、航平ちゃ……従兄弟が青年部で優勝して、僕は少年部と総合で優勝もらって……」
「そうであろう。ソナタはとても可愛い顔をしておる。妾でも一票投じておる。ならば、胡蝶にはあったかえ?」
「あ、天狐の?」
「そうじゃ。あれは妾の姉じゃ。と言うても血は繋がっておらんがの」
「それってどう言う……」
「妾が幼き頃に育ててくれた母であり姉のような存在じゃ。ほれ、そろそろ門番のおる場所に出る」
話しているとつくのも早いと言われ、ここからどうやって祖父のところに行くのだろう?と考えてしまう。
お姫様のような着物を着ているのにすたすたと歩いている姿はとても綺麗で見とれてしまう。
話し方や仕草など、一度しか見ていない天狐の胡蝶に似ていると思ったのは育てられたからなんだとついまじまじと見てしまう。
「雪翔というたな?ここから東まではかなり離れておるのじゃ。社から社に移動したことは?」
「あります。冬弥さんと一緒に」
「文弥殿のご子息じゃな。なれば問題はなかろう」
そう言って出口まで案内して貰い、外に出ると一面雪景色だった。
「雪だ!」
「ここは北の地で、その中でも一番寒いところじゃ。妾はこちらの出身ゆえ、どうしても出口がここになってしまう。寒かろ?」といつ出したのか、毛布のような生地の肩掛けを貸してくれた。
「ありがとうございます」
「良い良い。さて、妾に掴まっておくれ。ここから二つ飛ぶ事にしようかねぇ」
そう言うと、すぐに目の前の景色が変わり、雪景色がなくなり、見たことの無い社の前に出た。
「ここは東の国との境じゃ。もう一つで文弥殿の近くの社にまで行けるのじゃが、もしかしたらそなたの知っておる社と違うかもしれぬ」
「えっと、使いを出したら迎えに来てくれると思います」
「同じ場所に出してやりたいんじゃが、妾も行ったことのないところには、自分の気を置いておらんのじゃ。済まないねぇ」
「いえ、連れてきてもらっただけでもとても有難いです」
「そうか?」
そう言いつつ次に飛んだ場所は山の中腹。
街は見渡せるが、来たことのない社だった。
「金、銀、お爺ちゃんの家わかる?」
「わかる。お爺に雪が来たっていえばいい?」
「うん、気をつけて行ってきてね」
走っていったと思ったら途中で消えたので、空を飛んだのか、この社の移動のように移動したのかはわからないが、後は祖父を待つだけとなった。
「お爺ちゃんと知り合いなの?」
「そうじゃ。これも何かしらの縁であろう。妾も仙じゃ。仙人ではないが、それなりに力はある。しかし、ここからそなたの言う社までつなげるのは容易ではない。一度狐の国に送ることならば出るが、決めるのはそなたじゃ」
「えっと、東の役場まで行けば僕道がわかるんですけど」
「良いじゃろう。一日ゆるりと過ごしてから行くか?」
「いえ、これ以上甘える訳には……お爺ちゃんの所まで送ってもらえたらなんとかなると思います」
「そなたは聡い子じゃな。妾も恩返しができて嬉しいぞ?久方ぶりじゃから妾が付いていこう」
「そんな……お社は?」
「代わりに任せておけば良い。暫し離れておっても問題は無い」
あれよあれよという間に支度が整い、車椅子のままでいいが白と黒は影に入れるように言われ、戻ってとキーホルダーに戻ってもらう。
「あの、ここはどこなんですか?」
「ここか?ここは日本の地図で言うと東北地方にあたるのじゃ。そなたの家からは離れておるのか?」
「は、はい。かなり……」
「岩戸は知っておるのじゃな?何度か通ったのかえ?」
「はい。前はコンテストにも出て、航平ちゃ……従兄弟が青年部で優勝して、僕は少年部と総合で優勝もらって……」
「そうであろう。ソナタはとても可愛い顔をしておる。妾でも一票投じておる。ならば、胡蝶にはあったかえ?」
「あ、天狐の?」
「そうじゃ。あれは妾の姉じゃ。と言うても血は繋がっておらんがの」
「それってどう言う……」
「妾が幼き頃に育ててくれた母であり姉のような存在じゃ。ほれ、そろそろ門番のおる場所に出る」
話しているとつくのも早いと言われ、ここからどうやって祖父のところに行くのだろう?と考えてしまう。
お姫様のような着物を着ているのにすたすたと歩いている姿はとても綺麗で見とれてしまう。
話し方や仕草など、一度しか見ていない天狐の胡蝶に似ていると思ったのは育てられたからなんだとついまじまじと見てしまう。
「雪翔というたな?ここから東まではかなり離れておるのじゃ。社から社に移動したことは?」
「あります。冬弥さんと一緒に」
「文弥殿のご子息じゃな。なれば問題はなかろう」
そう言って出口まで案内して貰い、外に出ると一面雪景色だった。
「雪だ!」
「ここは北の地で、その中でも一番寒いところじゃ。妾はこちらの出身ゆえ、どうしても出口がここになってしまう。寒かろ?」といつ出したのか、毛布のような生地の肩掛けを貸してくれた。
「ありがとうございます」
「良い良い。さて、妾に掴まっておくれ。ここから二つ飛ぶ事にしようかねぇ」
そう言うと、すぐに目の前の景色が変わり、雪景色がなくなり、見たことの無い社の前に出た。
「ここは東の国との境じゃ。もう一つで文弥殿の近くの社にまで行けるのじゃが、もしかしたらそなたの知っておる社と違うかもしれぬ」
「えっと、使いを出したら迎えに来てくれると思います」
「同じ場所に出してやりたいんじゃが、妾も行ったことのないところには、自分の気を置いておらんのじゃ。済まないねぇ」
「いえ、連れてきてもらっただけでもとても有難いです」
「そうか?」
そう言いつつ次に飛んだ場所は山の中腹。
街は見渡せるが、来たことのない社だった。
「金、銀、お爺ちゃんの家わかる?」
「わかる。お爺に雪が来たっていえばいい?」
「うん、気をつけて行ってきてね」
走っていったと思ったら途中で消えたので、空を飛んだのか、この社の移動のように移動したのかはわからないが、後は祖父を待つだけとなった。
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