下宿屋 東風荘 6

浅井 ことは

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調べ物とペンダント

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「ちょっと待ってください。それなら那智たちが来てからにしましょう」

「なんで那智さんが来るの?航平ちゃんしか呼んでないよ?」

「あれ?知りませんでしたっけ?航平が大学にちゃんと通うようになってから、あの二人会ってませんよ?このチャンスに来ないわけがありませんし、煌輝が周りうろついてますから、バレるに決まってるじゃないですか」

「煌輝くんいるの?」

「居ますよ?下宿周りを交代で見てます。那智の親心って感じですかねぇ」

「あいつも親ばかじゃのう……」

そういった祖父に、自分も孫馬鹿じゃんと言いたくなったのを胸にしまって、すぐでなくていいならお昼ご飯の後、侑弥と遊びたいと逃げる。

「雪翔、私買い物に行ってきます。栞さん見張っておいてくださいね」

「分かった」

「ちょ、ちょっと……見張るって、私もうすっかり元気です!」

「まだ駄目ですよ?重いもの持ったり走ったりしたらいけませんからね?最近は雪翔も力ついてきましたし、周太郎達がいるんですから、食費代わりにこき使ってください」

「はぁ……」

「三郎、着いてきてもらえます?」

冬弥達が買い物に行ってすぐに那智が来て、巻物を開けようとしたが全く開かず、諦めてみんなの布団を準備する。

「おい、なんか臭くないか?」

「あらあら、うんちしたのねぇ。侑弥ちゃんオムツ替えましょうねぇ」

「お義母さん私が……」

「いいのいいの。那智にさせるから」

「俺?」

「あなたも子持ちでしょう?経験くらいしておきなさいな」

「お、叔母上……いや、その大奥様、したことないので……」

「分家だからって、普通でいいのよ?」

「では叔母上、子持ちと言っても航平は大学生。侑弥は赤子で……」

「ほほほほほ。大丈夫よ。はいオムツ」

オムツを渡された那智が恐る恐る侑弥の服のボタンを外し、オムツの取り換えに奮闘する。

「くさっ!」

「あら、立派なのでたわねぇ。はい、今はこの水分のちり紙で拭くそうよ」

「は、はい」

祖母にあれが違うこれが違うと言われながらも、何とかオムツ替えを終えた那智は、いつものスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを緩めてクッションにもたれかかる。

「お、お疲れ様」

「おう、雪翔もやったのか?」

「うん。お爺ちゃんの家で何度かしたよ」

「女は凄いな……俺には無理だ」

「慣れたら簡単だよ?それに動くようになったらオムツ替えるのも大変だよ?」

「あ、そうか。お前は前にいたもんな」

「うん。忘れることは出来ないし、嫌いだったわけじゃなかったから。でも、今はここで大事にされてるってわかってるからいいんだ」

「そっか!で、航平はいつ来るんだ?」

「もうすぐと思うけど」

「あの馬鹿、全然家にこねーんだよ!雪翔からも言ってくれ」

「良いけど自分で言ったら?」

「そ、それはだな……色々事情が……」

「那智よ」

「はい!御館様」

「叔父で良い。航平を子にもらったのならば、お前がちゃんと言わねばならんじゃろう?昔から遠回しに言うから航平も気付かんのでは無いのか?」

「いざとなるとやはりどう接して良いのか……」

「うちにいた時みたいに普通に話せばよかろうに」

「まだ日も浅いので。頑張ります」

「ふむ、それにしても遅いのう。冬弥達もどこまで買い物に行ったのやら」
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