妖古書堂のグルメな店主

#9 温泉

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なんの事だか分からないので、部屋にある布を触ると、どこにでもあるような生地で、出来たてだろうものを触ると、見た目と違いとても滑らか。

「どうやってるんだろう？」

いくつか見ていると、「すまんかった。アギルからいくつか聞いてきた。早速作るが、装飾品はどうする？」

「表にチャック付きのポケットがあれば便利なので、つけて貰えますか？」

「分かった。三十分ほど店で待っていてくれ」

そう言われたので、アギルとテオのところに戻り、何を怒られていたのかを聞くと、「ランクの話をするの忘れてまして。Zと言ったら怒られましたぁ」

「Zなんてランク本当はないのにな」

「テオ君は知らないと思いますが、基本的にはあるっちゃあ、あるんです。能力値が膨大すぎる王とか僕とかは、本来ランクを付けられないのでZと呼ばれてます。ですが、僕の場合は任務のこともあるし、王の子と知ってるものはほぼ居ません。なので、形だけSSSにしてあるんです」

「最初聞いた話と違うんだけど」

「まさか王が親子だとばらすと思いませんでしたしねぇ」

「じゃあ、俺のBランクなんて超下っ端じゃないか！」

「そんなことはありません。新人でかなり優秀ですよ。人気を終えたあとの試験では余裕でAランクに上がると思いますよ？」