妖古書堂のグルメな店主

#9 温泉

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「良いですか？私達の死神協会で把握出来ているものと、まだ把握出来てないものがあるのは分かりますね？」

「リヒトさん。未確認の魂はかなりいると聞いてますが、特に俺は狙われる理由が分かりません」

「温泉に着くまでに説明します。三住さんもよく聞いてください。分からないことは聞いてください」

リヒトの話では、人として死神のバッヂを貰うほどの気の大きな持ち主は、一旦死神になったものの、組織から抜けて浮浪している死神や、前に見たような黒い塊の団体などに狙われやすい。
それとは別に、アギルなどのSSSランクは気の質が良い程狙われる。
そこに、テオのBランクという能力の高いまだ澄んだ気の持ち主が交わり、三人の周りでは目には見えないが、普段の個々の力より大きな気が漏れだしていて、その気に気づいたものが力が欲しくて狙ってくるという。