妖古書堂のグルメな店主

浅井 ことは

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#9 温泉

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「単純な話ですよねぇ」とお茶を飲んでいるアギルに、まだ意味不明な俺!

言っていることが、化学反応的なことだと言うのは分かるのだが、狙ってどうするつもりなのだろう?

「悠一」

「なに?」

「一キロほど離れて行動していいか?」

「アホかお前は!」

素直なテオの話に、普段冷静なリヒトまでも笑いだしたが、リヒトの案では、いくつか温泉地に行くよりも、家と訓練校を繋げるので、しばらく基本的なことを学ぶために通わないか?という事だった。

せっかくの夏休みなのに、学校なんてごめんだ!!!

「今夜、よく考えてみてください」


列車から降りて、バスに乗り換えて揺られること一時間。
ここからは徒歩で十分と言うので後ろを着いていくが、道無き道を十分で行けるわけないだろう!

ひょいひょいと森の中を移動するアギル。テオは武器の糸を木にかけて猿のように飛び移り移動。リヒトもやはりそれなりの力があるのか、アギル同様浮いているかのように移動するので自分が人間だとこんな時に思い出してしまう。いや、人間で良いのだが、俺はその一歩が木の根と根をよじ登る状態。

「早く来てくださーい」

そう言うのなら何か手を考えてくれ!
よじ登るだけで体力が削がれていくのに、みんな涼しい顔をしやがって……バカヤロー!
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