妖古書堂のグルメな店主

浅井 ことは

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#9 温泉

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やっと着いた時には既に息が上がり、肩で息をしていると、「元バスケ部でしょう?体力ないですねぇ」と涼しい顔で言われるのがちょっとムカつく!

しかし、目の前に見えるのは大正時代を思わせるようなレトロな建物。

やっと着いた……と部屋に案内されて中に入ると、十二畳の和室に四畳半の洋室。外には露天風呂。

「おお、すげー!」

「露天風呂も温泉すか?」

「他のところは部屋の露天風呂は水道水ですが、ここの露天風呂は全て温泉です。外の庭には足湯もありますよ」

早速足湯に行ってくるとテオと二人で行こうとすると、「君たち、話聞いてましたか?」とメガネをあげるリヒト。

「ヤバ!リヒトさんがネガネあげる時って怒ってる時だ」

「マジかよ……」

「私、君たちが狙われてるって言いましたよね?しかも、今来てる護衛は確認できるだけで三人。テオ君、君なら注意すればわかるはずですよ?」

目を閉じて気配をさぐったテオが、「すいません、一人しか確認できません」と言う。

「おかしいな……」
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