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#11 夏の味覚
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みんなにお茶がいきわたった所で話が戻り、今回は総隊長も決定するとともに、総隊長兼隊長として一人。副隊長一人。参謀が一人。他四人一組のグループを五部隊作るという事だった。
「ちょっと待ってください。僕たちが呼ばれたのなら、人間界の方の人員はどうするんです? 僕、今の所離れられないんですけど」
「アギルは勿論兼任です。そろそろ好きな事ばかりさせてばかりはいられません。しかも、王のお達しですから断れません」
「このタルトで何とかなりませんか?」
「なるか! っと失礼。まずはこの地図を見てください」
広げられた地図は前に訓練校で見たのと同じこちらの地図。それともう一枚は自分の住んでいる所の地図。前に聞いた話ではこの地図を重ねた中心が俺の家だったはず。何か関係……あるよな。呼ばれたんだし……
「リヒトさん、この説明の前に部隊の各隊長は決まったんですかぁ? 部隊長を入れての話の方が後々らくですよぉ?」
「もう決まってますよ。第二部隊はマルコ。第三部隊はホルン。第四部隊は私。第五部隊は主に諜報活動が重視の為、第一舞台隊長が兼任します」
「リヒトさん戦線に戻るんですかぁ? それにしても、第一部隊は大変そうですねぇ。総隊長に第一、第五の隊長でしょう?」
「その、総隊長であり第一、第五を纏めるのはアギル、あなたです」
「嫌ですよぉ。今の人間界の鎮魂はどうするんですかぁ」
その後のリヒトの話はまだ続き、総隊長などを兼任するにあたり、アギルだけ分身を使ってもよいと言っているが、自身は必ず第一舞台に居る事と言われ白目をむいているアギル。
「僕には無理ですよ。人を纏めるのはリヒトさんの方が得意じゃないですか。それに、こちらの揉め事に悠一君を巻き込むのは良くありません」
いや、最初に巻き込んだのってアギルだから!
コンコン——
「遅くなりました」
マルコが到着して、話は各部隊の人員は部隊長推薦の後、リヒトがさらにその人物について調べる事となり、参謀は誰がするのかと言う話でリヒトの目がテオに向けられる。
「お、俺っすか?」
「テオさんは周りの状況を把握するのが早いと共に、今までの訓練校・実務での判断力に決定力はSランクと変わりありません。第一部隊所属ですがしばらくの間は、第五部隊にて諜報活動を行っていただきます。すでに第五部隊の人員三名が任務にあたってますので、報告のまとめからお願いします」
「でも、俺はまだ補助要員でランクもBです」
「今回、私が引き受けようと思いましたが、テオさんならば大丈夫と判断しました。勿論、ホルンさんとマルコは了承済みです」
「僕に話は一つも来ませんでしたけどねぇ」
「言ったら断るでしょう? この後、王の間にて任官式を執り行います。三住さんはアギルから離れないでください。指示があるまでは毎日マルコとホルンさんから戦闘訓練を受けてくださいね」
無理だ! この前の訓練校では一緒に組んでくれた人が助けてくれたから何とかなったものの、本格的な戦闘訓練なんて俺は自衛隊に入った覚えはないぞ!
その後地図を見ながら話し合いが進む中、地理が全く分からない俺は聞いているだけになってしまった。
「ちょっと待ってください。僕たちが呼ばれたのなら、人間界の方の人員はどうするんです? 僕、今の所離れられないんですけど」
「アギルは勿論兼任です。そろそろ好きな事ばかりさせてばかりはいられません。しかも、王のお達しですから断れません」
「このタルトで何とかなりませんか?」
「なるか! っと失礼。まずはこの地図を見てください」
広げられた地図は前に訓練校で見たのと同じこちらの地図。それともう一枚は自分の住んでいる所の地図。前に聞いた話ではこの地図を重ねた中心が俺の家だったはず。何か関係……あるよな。呼ばれたんだし……
「リヒトさん、この説明の前に部隊の各隊長は決まったんですかぁ? 部隊長を入れての話の方が後々らくですよぉ?」
「もう決まってますよ。第二部隊はマルコ。第三部隊はホルン。第四部隊は私。第五部隊は主に諜報活動が重視の為、第一舞台隊長が兼任します」
「リヒトさん戦線に戻るんですかぁ? それにしても、第一部隊は大変そうですねぇ。総隊長に第一、第五の隊長でしょう?」
「その、総隊長であり第一、第五を纏めるのはアギル、あなたです」
「嫌ですよぉ。今の人間界の鎮魂はどうするんですかぁ」
その後のリヒトの話はまだ続き、総隊長などを兼任するにあたり、アギルだけ分身を使ってもよいと言っているが、自身は必ず第一舞台に居る事と言われ白目をむいているアギル。
「僕には無理ですよ。人を纏めるのはリヒトさんの方が得意じゃないですか。それに、こちらの揉め事に悠一君を巻き込むのは良くありません」
いや、最初に巻き込んだのってアギルだから!
コンコン——
「遅くなりました」
マルコが到着して、話は各部隊の人員は部隊長推薦の後、リヒトがさらにその人物について調べる事となり、参謀は誰がするのかと言う話でリヒトの目がテオに向けられる。
「お、俺っすか?」
「テオさんは周りの状況を把握するのが早いと共に、今までの訓練校・実務での判断力に決定力はSランクと変わりありません。第一部隊所属ですがしばらくの間は、第五部隊にて諜報活動を行っていただきます。すでに第五部隊の人員三名が任務にあたってますので、報告のまとめからお願いします」
「でも、俺はまだ補助要員でランクもBです」
「今回、私が引き受けようと思いましたが、テオさんならば大丈夫と判断しました。勿論、ホルンさんとマルコは了承済みです」
「僕に話は一つも来ませんでしたけどねぇ」
「言ったら断るでしょう? この後、王の間にて任官式を執り行います。三住さんはアギルから離れないでください。指示があるまでは毎日マルコとホルンさんから戦闘訓練を受けてくださいね」
無理だ! この前の訓練校では一緒に組んでくれた人が助けてくれたから何とかなったものの、本格的な戦闘訓練なんて俺は自衛隊に入った覚えはないぞ!
その後地図を見ながら話し合いが進む中、地理が全く分からない俺は聞いているだけになってしまった。
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