妖古書堂のグルメな店主

浅井 ことは

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#12 新たな訓練

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 王の間での任命式の後、全員に配られたのはアギルの時にもらったバッジの色違いで深紅。中に彫り込まれた花は朝顔。意味は絆というらしい。

 アギルのバッジは青で真ん中の白い花は百合。

 白ユリの花ことばは「純潔」「威厳」

 純潔なんてアギルに似合わないなぁと、リヒトに聞かされて思ったが、死神界でもこんな願掛けのような事をするんだとテオに聞くと、通常部隊は数字が刻まれているだけらしい。

 花が刻まれているのは、王に関係するものだけで、今回の自分たちの様に特殊任務に就くもの、SSSランクの者で王の信頼の厚いものにしか渡されないという。

「悠一、このバッジもチェーンに掛けておけよ」

「あ、うん」

「はぁー、もう夕食の時間過ぎちゃったじゃないですかぁ。今夜はこちらで食べて帰りましょう」

 街に出てちょっと洒落たお店にみんなで行き、みんなはお酒を飲んでいるが未成年だからとお茶にしてもらう。

「明日からの訓練だが、最近は良くこちらに来ていると聞いたから、しばらくは人間界の方で訓練する。その間の担当は俺になる」

「よろしくお願いします」

 ホルンさんが担当なのはいいのだが、口元が隠れているので少し表情が読み取りにくい。しかもぶっきらぼう! 最初から怖いじゃないか……

テーブルに所狭しと並んだ料理は、男六人なのですぐに無くなり、次々に運び込まれてくる。

隣に居るホルンが、野菜は沢山食えとお皿にてんこ盛りにしてくるので、それを食べながら肉も狙っているのだが、みんなの勢いが凄い。なのにさりげなく、少しずつ全種類が食べれるように取り分けてくれる優しさ。ムスッとした感じが無ければモテてるだろうなぁ。

そんな俺の第一印象は朝の寝起きで台無し!

「起きろ」

 ん? あれ、布団……

「起きろ。なんだそのパンツの柄は……」

「うわぁぁぁ、びっくりした……って、これは俺の趣味じゃ……」

 起こしに来るなんて聞いてない!

 しかも、Tシャツに水玉模様のパンツ姿を見られるなんて不覚!

 それなのに、やはり男は無地だろうとか言っている辺り、ギャグの通じる人なのだろうか?

「準備しますからちょっと待ってください」

 そう言ってお茶だけ出し、動きやすく汚れてもいい服と言われたのでジャージに着替える。

「朝食は……」

「まだ五時ですよ?」

「そうか、では行こうか」

 ちょっと意味が分からない!
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