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浅井 ことは

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「実際、リアムも朝に感じているはずだ。自分の微笑みで惑わない奴がいるなんて思わなかっただろう?」

「バレてましたか。わざとではないのですが、私が微笑むと一瞬でも魅了されてしまうのですが、奏太君には効きませんでしたね」

「あ、あの時の……」

「気づいてたのか?」

「なんか変な感じはしたけど……」

「ちょっといいか?」とルーカスがおもむろに立ち上がったと思ったら、いきなり顔に手を翳されめまいに襲われる。

「やめろ!」

バケツの水をかぶったように頭から身体中凄い汗と動悸。

「な……なに……するんですか……」

「話すな。眩暈は?」

頷く。

「吐き気」

ちょっとと指で隙間を作る。

「動悸」

2回頷く。

薬品庫に結月が向かう間、リアムがルーカスに文句を言っているのはわかったが、頭がクラクラするので何を言っているかまでは分からなかった。
その後結月に薬を飲まされ部屋のベッドでムーと眠ってしまったらしい。

「奏太は寝かせてきた。一々転移が出来んのが面倒だよなぁ」

「なーにが面倒だ! 数歩程度だろうが。お前、奏太を気絶させようとしただろ。それも身体だけでなく心まで」

「チッ! バレたか。軽く術をかけようとしたんだけどさ、何かに弾かれる感じがして意地になっちまった……」

「明日奏太に謝れ」

「治るか?」

「私を誰だと思ってる。治るに決まってるだろうが!」

「そう言えばこの鎌鼬どうしましょう?」

「忘れてた。奏太の事はしばらく様子見でいいな?
 手出しも許さん。さて、出てこいボケじじい!」

蓋が開けられポンと出てくる……

「さっきまでのオジサンではないですね」

「ちっさ! ねずみ?」

「我は鎌鼬なり!」

「あほかー!!! とにかく、これに記入……しろ?」

出来ないよなー。手が……ペンもてないよなー!

サラサラサラ……「これでいいか?」

「すげー、良くかけたな!ある意味すごいよボケじじい」

「確かにもう歳だし……だがまだまだ現役じゃ」

欲しい薬は傷薬?

「傷薬?」

「何だよ。ダメなのか?」

「あははははー!お前バカじゃん。風・鎌・薬じゃん。傷薬あるじゃん!」

「3番目の弟、薬係の薬が欲しいんだ。この間人間にやられて、腹は縫ったが回復しない」

「なら、万能薬のがいいんじゃないのか?」

「若ければそうするが……さっきの小僧、良薬の臭がした。だから息かけた」

「気絶してるうちに血でも抜く気だったのか」

どんどん結月の目の色が虹色に変わっていく。キレた証拠だ。

「おい、リアム止めろ!」

「はい!」

「お前達はどいてろ!」

「ただで治るんなら少し位の血……」

バキッ!

「結月! リアム今の内に弦で縛れ!」

バキッ! ドガッ!


「遅いですよ。鎌鼬伸びてますし……」

「いいから!」

仕方ないと言うように弦で結月を縛りソファーにころがし、鎌鼬も瓶に放り込む。
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