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浅井 ことは

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引越し

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「なぁムー、俺欲しいものないんだよ……ほとんど揃ってるし。お前のおやつでも買うか?」

「いいのー?」

「いいよ。あ、でも仕事用のジーパンは欲しいかな」

「奏太君のお買い物のあとでいいよー」

「じゃぁ決まりな。あ、公園ある。広いし、お散歩コースにいいんじゃないか?」

「うん。あそこ……」

「ドッグランみたいだな。広場もあるしカフェも付いてる行く?」

「遊んでいいの?」

「いいよ。仲良くするんだぞ?」

「近くにお洋服やさんあるよ?」

「遊んでる間に買ってくるから。店の人には内緒な」

そう言いムーを離すととっとと遊びに行ってしまった……

若者向けの店が多かったので、安そうな店に入りジーパンを試着。
裾直しも要らなかったので、色違いを2本とセーター、トレーナーを買い、靴もお値打ちだったので一緒に買った。

戻ると夢中で犬用遊具で遊んでたので、カフェでホットコーヒーを頼み、ムーが戻るまで待つ事にした。

だが、いつまで経っても帰ってくる気配もないので呼びに行く。

「ムー、帰るよ」

「えー!もっと遊ぶー」

まわりから見たら、舌をだしてハァハァ言ってる犬にしか見えないだろうが、体を触ると少し汗ばんでいる。

「お前遊びすぎ! 犬用のかぼちゃプリンあったから食って帰ろ?」

「ぷりん?」と後を付いてくる。

店員さんに言って持ってきてもらったプリンを見て、匂いを嗅ぎ、舌でツンツンしている。

「うわぁー! 凄いよー? プルプルー」

「これがプリン!」

いただきまーす。と同時にあっという間になくなり、水もがぶがぶ飲む。

「ほら、やっぱ疲れたろ? 口かして」と汚れた口を拭く。

「ねー、もう帰る?」

「おやつ買って帰ろうか。この店にもあるみたいだしどれがいいかなー?」

「僕……ぷ……ぷ……」

「プリン?」

「うん……ダメ?」としゅんとする。

「毎日はダメだからな! じゃぁ、このプリンセットにしようか……後このポッキーみたいなの」

中身は三種類。
人参・キャベツ・かぼちゃプリン。

ポッキーみたいなのは以外に固く、人参・ほうれん草・かぼちゃ味になっていた。

店員さんに袋に入れてもらい、帰ろうとリードを付ける。

行きよりのんびり歩き、店の前にムーを繋ぐ。

「遅かったな」

「すいません。公園の側に犬カフェがあって遊ばせてました」

「それでもう寝てるのか」

「え?」

「毎日散歩に連れてってやってくれ。運動も必要だからな」

「分かりました。それとこれ気に入ったみたいなんで……」

「プリン?特別な日だけだな! こっちは1日3本までか……」

「じゃぁ、店の方手伝います」

「いや、今日はいい。事務所にいてくれ。客が来る」と紙を渡される。

各材料の値段が書いてあり、その通りに秤で計算し買取金を払う。魔通貨・幻通貨・天通貨……

前に教わったが出来るだろうか……

「ちゃんとした客だから安心しろ」

「いやいや、結月さんがした方が……」

「今日はこっちにも客が来るんでな。あの入浴剤だ。補充は私しかできん」

分かりました。と事務所に向かい、ドキドキしながら客が来るのを待つ。
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