17 / 127
決断
.
しおりを挟む
「どんな理由があっても人を傷つけるなんてしたらダメなことだよ!それに言ってることが滅茶苦茶だよ?俺を殺して終わりなら最初から殺せばよかったんだよ!」
「そうですね。前の時に止めを刺さなかった私にも非がありますが、あなたの血に興味があったのでつい」
「そこまでだ!」
「結月さん」
「奏太時間稼ぎご苦労だった。他のものはもうすべて爆破してきた。跡形もない……そこの牢のやつも今からドカンといくが、リアム……上を見てみろ」
「え?」
「魔方陣でお前を縛ってある。いかなる攻撃も通用しない。観念しろ……奏太、ムーを連れてユーリの元へ急げ。頭を打ってるだろうし、見た感じ骨にもいってるだろう」
「でも……」
「いい、ブランに乗ったら早いだろう?ノアとジョナスは借りるぞ」
「わかった。二人とも気を付けてね」
ブランに乗り最速といっていいほどの早さで運んで貰う。
臭いでわかるのか、すぐにユーリのもとまで行くと、ムーの状況を話してみて貰う。
「また無茶を」
「どれ、儂が見よう。ユーリは二人を頼むぞ」
「はい」
見てもらってる間になくムーの鳴き声が苦しそうでまた涙が出てくる。
「お父さん……」
「肋が折れておるが、頭の方は大丈夫じゃな。本能的にかばったんじゃろ」
「治るのに時間かかる?」
「魔法でくっつけはするが、しばらく動かん方がいい」
「良かった……それでルーカスさんたちは?」
「あやつらも本能的に避けたのか傷のわりに無事じゃ。だが、ニコルの方は時間がかかるな……ルーカスを庇ったんだろう。結月の用意してくれた薬で回復は早いだろうが」
「ニコルさん赤ちゃん生まれるんだ。奥さんの方も俺のせいで無理させて、ニコルさんまで怪我させたなんて……」
「すぐに治療したから傷跡はそれほど残らんと思うし、みんな命はある。奏太が泣けばみんなが心配する。ほれ、ブランも足の方を見てやろう」
そっとブランの足にさわり魔法を流したのだろう。
すぐにブランは痛くないと言って喜んでいたが、寝ているムーの側に小さくなってそばで寝ている。
「あ、脱皮したばかりなのに俺みんなを乗せて走ってもらったんだ」
「今回の事は気にしなくていいぞ?予想外なこともあったし」
「うん」
怪我がないなら手伝ってくれといわれ、雑用だけだがユーリの手伝いをし、一通り終わったところでコーヒーを渡される。
「奏太さんお疲れさまです。みんなすぐに良くなります」
「うん。でも、きっかけは俺がいたからだと思うと……」
「それは違います。奏太さんも巻き込まれただけです」
「でも!沢山の人が傷ついて、死ななくてもいい人が死んだんだよ?」
「それでもです。色々と言う人も中にいるでしょうし、中にはリアムさんのように歪んだ考えで人を傷つけ陥れようとする人も沢山います。ですが、奏太さんは奏太さんです。堂々としていなくては行けません。それが生きている奏太さんのこれからしていくことだと私は思います」
「そうですね。前の時に止めを刺さなかった私にも非がありますが、あなたの血に興味があったのでつい」
「そこまでだ!」
「結月さん」
「奏太時間稼ぎご苦労だった。他のものはもうすべて爆破してきた。跡形もない……そこの牢のやつも今からドカンといくが、リアム……上を見てみろ」
「え?」
「魔方陣でお前を縛ってある。いかなる攻撃も通用しない。観念しろ……奏太、ムーを連れてユーリの元へ急げ。頭を打ってるだろうし、見た感じ骨にもいってるだろう」
「でも……」
「いい、ブランに乗ったら早いだろう?ノアとジョナスは借りるぞ」
「わかった。二人とも気を付けてね」
ブランに乗り最速といっていいほどの早さで運んで貰う。
臭いでわかるのか、すぐにユーリのもとまで行くと、ムーの状況を話してみて貰う。
「また無茶を」
「どれ、儂が見よう。ユーリは二人を頼むぞ」
「はい」
見てもらってる間になくムーの鳴き声が苦しそうでまた涙が出てくる。
「お父さん……」
「肋が折れておるが、頭の方は大丈夫じゃな。本能的にかばったんじゃろ」
「治るのに時間かかる?」
「魔法でくっつけはするが、しばらく動かん方がいい」
「良かった……それでルーカスさんたちは?」
「あやつらも本能的に避けたのか傷のわりに無事じゃ。だが、ニコルの方は時間がかかるな……ルーカスを庇ったんだろう。結月の用意してくれた薬で回復は早いだろうが」
「ニコルさん赤ちゃん生まれるんだ。奥さんの方も俺のせいで無理させて、ニコルさんまで怪我させたなんて……」
「すぐに治療したから傷跡はそれほど残らんと思うし、みんな命はある。奏太が泣けばみんなが心配する。ほれ、ブランも足の方を見てやろう」
そっとブランの足にさわり魔法を流したのだろう。
すぐにブランは痛くないと言って喜んでいたが、寝ているムーの側に小さくなってそばで寝ている。
「あ、脱皮したばかりなのに俺みんなを乗せて走ってもらったんだ」
「今回の事は気にしなくていいぞ?予想外なこともあったし」
「うん」
怪我がないなら手伝ってくれといわれ、雑用だけだがユーリの手伝いをし、一通り終わったところでコーヒーを渡される。
「奏太さんお疲れさまです。みんなすぐに良くなります」
「うん。でも、きっかけは俺がいたからだと思うと……」
「それは違います。奏太さんも巻き込まれただけです」
「でも!沢山の人が傷ついて、死ななくてもいい人が死んだんだよ?」
「それでもです。色々と言う人も中にいるでしょうし、中にはリアムさんのように歪んだ考えで人を傷つけ陥れようとする人も沢山います。ですが、奏太さんは奏太さんです。堂々としていなくては行けません。それが生きている奏太さんのこれからしていくことだと私は思います」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる