天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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決断

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良いけど……と、持ってきてくれた本の目次を見る。

「ノアができる治癒魔法って何かある?」

「私ですか?それが全然ダメでして。止血くらいです。この本に書いてあることは、兄が出来るので、もしかしたら読んだのかも知れませんね」

「ユーリさんも天王も凄いよね。結月さんも何でもできるし」

「それは違いますよ?姫様はまず、料理とお裁縫ができませんから」

「だから嫁に行けないとか?」

「それは無いと思いますが、多分ここにある禁書の魔法はほぼ使えると思っていいかと。姫様も治癒魔法が使えますし 」

「前に、その人にあった魔法とか変化とか聞いたけど、ユーリさんて植物なの?」

「兄から聞いたのですが、治癒や防御を得意としているからか、まず身を守る茨の弦が体に巻き付くそうです。ただの弦や棘ではなく、硬質化していると聞きました。攻撃は主に補助魔法での中遠距離だそうです」

「俺もそうなるのかな?ノアは接近と剣だよね?」

「魔法攻撃は火ですね。ですが、目眩しとカウンター的にできるくらいで剣が主流になるので。多分ニコルさんもよく似た感じだと思いますよ」

「でもさ、お付きは守るんでしょ?防御は?」

「もちろん出来ますが、奏太様の盾とはまた違い、ほぼバリアみたいなものです」

「色々とあるんだ……」

とにかく読んで知識だけでもまず頭に入れたいと、二人で黙々と読み、お腹がすいた頃がお昼くらいだろうと一度部屋をでて食堂へ行くと、エマが来ていた。

「エマ!」

「王子。お怪我は?」

「無い。でも、ニコルさんが……」

「ふふっ、今見てきました。まだ寝てるけど、顔色もいいし心配してないの。するだけ赤ちゃんにも心配させちゃうし」

「でも俺……」

ほっぺたを、ムニッと捕まれ、「笑っててください」と言われる。

「姫様が、ニコルも赤ちゃんも大丈夫って言ってくれたし、無理しなければ動いても平気って言われたから、外には出ないけどノアさんとユーリさんのお母様とお姉様のお手伝いをすることにしたの」

「無理……しないでね?」

「はい。食事すぐ持ってきますね」

のんびりと歩いて奥へと行き、途中ノアのお姉さんと話している。

「ノア、あの本なんだけど読んだ方がいいのってあれだけかな?」

「表紙だけみるとそうですが、まだ上の階にもありましたから」

「そーうーたー!」

と結月が突然やってきたので、ビクッとなってしまう。まだ居たエマに私にも食事をと頼んで前の席に座られる。

「お前はブランか!本は読んだのか?」

「意味がわからないところはノアに教えて貰って読んだけど。結月さんが説明してくれたら早いのに」

「それはお前達のためにならんだろう?自分で答えを見つけろ」

「それなんだけど、攻撃の本あってさ、実際にやってみないとって話になったんだけど」

「内容は頭に入れたのか?」

「うん」

「昼の後で、少し付き合ってやる。ノアも剣は常備してるな?」

「はい」

「なら、早く食べて済まそう。攻撃と防御は体で覚えるしかない。が、また旅に出すわけにもいかん……治癒の方はなにか分かったか?」
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