天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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決断

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「治癒に関しては魔力の使い方が異なる様な感じがします。なのでまず防御を上げたいと思います」

「そうだな……ノアは止血止まりだろう?その魔力の循環を良くすれば多少の傷は治せる」

お待たせと昼食が来たので、食べながら話を聞く。

「でだ、変化のやつ読んだか?」

「見たよ?何あれ……まるで俺がレア物みたいじゃん」

「レアどころじゃないぞ?激レアだ!SSSランクだ。だからみんなが寄ってくるんじゃないか?お前の血を入れたものは狙われてるからな」

「変な事言わないでよね!あ、ムーはもういいの?」

「もう大丈夫だが痛みはあると思う。泣き虫だからなムーは」

「小さいんだから仕方ないじゃん。ルーカスさんまでもブランからかうし……」

「みんなまだ張り詰めてるから許してやってくれ」

「ニコルさんはどうなの?」

「心配いらん。が、目が覚めるのが遅い……とは思う」

「それって……」

「傷が思ったよりも深くてな……魔力が安定していない事もあるが、血が足りないんだ。かと言ってルーカスからもらうわけにも行かないし、マー坊からはさんざん取ったし」

「俺の血は駄目なの?」

「お前の血でもいいが、エマに聞かないとな。天界の血が入ってもいいかどうか」

「入れてください……」

「エマ!いつから……」

「お代わりをと思ってきたらニコルの話だったので。勝手に聞いてごめんなさい」

「構わん。だが、二人目ができた時に天界の血が混ざる可能性もある」

「王子の血なら構いません。きっと優しい子が産まれると思いますし、ニコルが目を覚まさないことの方が……私、耐えられません……」

「分かった!腹の子に触るから座れ」

「エマさん……」

「エマよく聞けよ?必ずしもそうなるとは限らん。本来ならエマの血をと思うところだが、腹の子がやっと落ち着いてくれた時には出来ないんだ。奏太の血はユニコーンの血と思えばいい。変化した奏太の血は必ず効く。本当にいいのか?」

「はい。王子、お願いします」

頭を下げられたので辞めてくれといい、食べてからの訓練は後まわしにして、ニコルの元へと向かう事になった。

扉を開けると、呑気に寝ているルーカスも起きて何事だと言うので、結月が簡単に説明をしたら、いいんじゃないか?と返事が来た。
魔王も天王も呼ばれ、みんなが同意したところで変化しろと言われる。

「え?今ここで?」

「早くせんか!」

魔王に言われるもいきなりしろと言われてもしたことがないので分からないとしか答えられず、皆の視線だけが痛かった……

「結月よ。部分だけでもいいのか?」

「全体がいいんだが、奏太ちょっと来い」

隣の部屋に連れていかれ、いきなり魔法をかけられる。

「何これ……体が動かないんだけど」

「その術を無理やり解け!それが一便手っ取り早い。頭で考えるからできないんだ。こう、うわぁぁぁって感じになったら、変化できるのに」

「その例えがわかんないんだって!イメージしてもなれないのに!」

その後も散々炎を投げられたり、雪の玉を投げつけられたりされて、イラッとしたところでやっと全体が変化し、パリン__と音がするように全体が馬……ユニコーンになれた。
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