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人間界1
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作業部屋の隣の部屋のベッドにムーを寝かして、傷薬を塗り、首に湿布を貼る。
スフィ__と呼んで来てもらい、ムーから預かった布の切れ端を渡して説明する。
「こんな薄い匂いでよく分かったものだ。気をつけていないとわからないほどに薄い……」
「スフィでもわからなかったくらい?」
「人が多いと匂いが混ざる。そこで嗅ぎ分けられたのは賞賛に値する」
「で?何の匂い?」
「みんなが帰ってきてからのが良いと思うが」
「分かった。ブランいる?」
「います!」とスフィの背中からまた雛となってできたので、大きくなってよ!とお願いして、ムーを部屋まで運んでもらう。
ルーカスに着替えてから部屋に来て欲しいと言い、自分も急いで着替えて部屋で待っていると氷を持ったエールラも一緒にやって来た。
「私も入っていいんでしょうか?」
「うん、構わないよ?みんな勝手に入ってくるし」
「怪我と聞いたので氷を持ってきたんですけど」
ありがとう。とムーの腫れた首元を冷やしながら、無茶しないって言ったのに……と頭を撫でる。
「奏太君ごめんね?」
「いいから寝てろって。スフィも何か感じたみたいだし褒めてたぞ?」
「本当?」
「うん、ブランがお前を運んでくれたんだから、後でお礼言えよ?」
「わかったー」
「それにしても大分と腫れてないか?強く持たれてもこんなに腫れないと思うんだが……」
「あ、ムーさん。姫様から聞いていたので熱を図りますね?」
「え?や、やだ……」
ブチュッ
「うぅぅぅー。気持ち悪いー。お腹気持ち悪いー」
「我慢しろ。お前達お尻で図るしかないし」
ピピッ
「はい、終わりです。これ、最新の体温計らしいですよ?えっと、42℃超えてますね……」
「犬の体温は、38~40位だったと思うんだけど……」
「熱?」
「俺には分からん!」
「どうしよう……」
「取り敢えず冷やすしかないと思うのですが」
「奏太、看病は女の役目だ!うん、エールラは優しいなぁー!」
「何か違う気がするけど……」
「我が見よう」とスフィが、ムーの側による。
大きな体でベッドに寝ているムーの体に手を置き、何かしているが、治療出来るのだろうか?
「我は少しの治癒ならば出来るが、ここには陛下もいる。体の中は大丈夫だが、首の筋がおかしくなっておる。それで熱が出たのだろう」
「お医者さんみたい……」
「早く治すには陛下の薬が良いと思うが」
「わかった。帰ってきたら頼むよ。じゃあ冷やしておくだけにしようかな?」
「それで良いと思うが、あまり動かさない方がいいだろう」
「わかった!」
「すごいなお前。魔界にも狼はいるが、天界の狼と全然違うぞ?」
「魔界にも我のようなものはおるはずだが、長は森から出ることはほとんど無く、特に人前に姿は出さないものだ。だから王子が知らぬとも仕方がなかろう」
「成程。探しても見つからないと言うことか。幻界にも居るのか?」
「居る」
「まだまだ知らないことが沢山だな……」
スフィ__と呼んで来てもらい、ムーから預かった布の切れ端を渡して説明する。
「こんな薄い匂いでよく分かったものだ。気をつけていないとわからないほどに薄い……」
「スフィでもわからなかったくらい?」
「人が多いと匂いが混ざる。そこで嗅ぎ分けられたのは賞賛に値する」
「で?何の匂い?」
「みんなが帰ってきてからのが良いと思うが」
「分かった。ブランいる?」
「います!」とスフィの背中からまた雛となってできたので、大きくなってよ!とお願いして、ムーを部屋まで運んでもらう。
ルーカスに着替えてから部屋に来て欲しいと言い、自分も急いで着替えて部屋で待っていると氷を持ったエールラも一緒にやって来た。
「私も入っていいんでしょうか?」
「うん、構わないよ?みんな勝手に入ってくるし」
「怪我と聞いたので氷を持ってきたんですけど」
ありがとう。とムーの腫れた首元を冷やしながら、無茶しないって言ったのに……と頭を撫でる。
「奏太君ごめんね?」
「いいから寝てろって。スフィも何か感じたみたいだし褒めてたぞ?」
「本当?」
「うん、ブランがお前を運んでくれたんだから、後でお礼言えよ?」
「わかったー」
「それにしても大分と腫れてないか?強く持たれてもこんなに腫れないと思うんだが……」
「あ、ムーさん。姫様から聞いていたので熱を図りますね?」
「え?や、やだ……」
ブチュッ
「うぅぅぅー。気持ち悪いー。お腹気持ち悪いー」
「我慢しろ。お前達お尻で図るしかないし」
ピピッ
「はい、終わりです。これ、最新の体温計らしいですよ?えっと、42℃超えてますね……」
「犬の体温は、38~40位だったと思うんだけど……」
「熱?」
「俺には分からん!」
「どうしよう……」
「取り敢えず冷やすしかないと思うのですが」
「奏太、看病は女の役目だ!うん、エールラは優しいなぁー!」
「何か違う気がするけど……」
「我が見よう」とスフィが、ムーの側による。
大きな体でベッドに寝ているムーの体に手を置き、何かしているが、治療出来るのだろうか?
「我は少しの治癒ならば出来るが、ここには陛下もいる。体の中は大丈夫だが、首の筋がおかしくなっておる。それで熱が出たのだろう」
「お医者さんみたい……」
「早く治すには陛下の薬が良いと思うが」
「わかった。帰ってきたら頼むよ。じゃあ冷やしておくだけにしようかな?」
「それで良いと思うが、あまり動かさない方がいいだろう」
「わかった!」
「すごいなお前。魔界にも狼はいるが、天界の狼と全然違うぞ?」
「魔界にも我のようなものはおるはずだが、長は森から出ることはほとんど無く、特に人前に姿は出さないものだ。だから王子が知らぬとも仕方がなかろう」
「成程。探しても見つからないと言うことか。幻界にも居るのか?」
「居る」
「まだまだ知らないことが沢山だな……」
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