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平穏な日々
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「心配は……してました。爺ちゃんからも色々聞いて、俺が十七代目当主って聞いたし、ちゃんとしなくちゃと思ったし。でも、連絡も何も無いから神棚の掃除だけでもと思ってしてたんですけど」
「知っている。いい気をたくさん送って貰っていた。礼を言う」
「は? 神棚ですよ?」
「あの中に、俺の神社の札があるだろう? 今の人間の暦での年間行事と言うやつには逆らえんし、そこでいい気が集まると格も上がるから疎かにはできないんだ」
「頑張ってたんですね、大国さん」
そう言って近くの駄菓子屋に自転車を止めて、大国さんと中に入る。
「ここは?」
「駄菓子屋です。安いお菓子が沢山あって美味しいんですよ? 好きなの選んでください」
「ぉぉおおお!」
キョロキョロといくつか見ながら大国さんが選んだのは、五円玉チョコ。
「こ、これを買ってくれ!」
五円玉チョコを持っているのが神様らしいというかなんというか……
チョコの袋を持って、目をキラキラさせているので、他にもきな粉菓子や、お煎餅、ミニヨーグルト等を駄菓子屋のおばちゃんに渡して袋に入れてもらい、お金を払ってから大国さんに渡す。
「良かったねぇ、優しいお兄ちゃんで」
「お、おばあちゃん、ありがとう」とお辞儀をしてる大国さん。
本当の年齢の事を考えると、お婆ちゃんと言ったその心境を聞きたい。
自転車の後ろに乗せると、「この五円玉は食べられるのか?」と袋をじっと見ている。
「チョコなので食べれます。他のも美味しいので夕飯の後に食べてください。明日のおやつにしてもいいですし」
「し、翔平」
「はい?」
「ありがとう」
「知っている。いい気をたくさん送って貰っていた。礼を言う」
「は? 神棚ですよ?」
「あの中に、俺の神社の札があるだろう? 今の人間の暦での年間行事と言うやつには逆らえんし、そこでいい気が集まると格も上がるから疎かにはできないんだ」
「頑張ってたんですね、大国さん」
そう言って近くの駄菓子屋に自転車を止めて、大国さんと中に入る。
「ここは?」
「駄菓子屋です。安いお菓子が沢山あって美味しいんですよ? 好きなの選んでください」
「ぉぉおおお!」
キョロキョロといくつか見ながら大国さんが選んだのは、五円玉チョコ。
「こ、これを買ってくれ!」
五円玉チョコを持っているのが神様らしいというかなんというか……
チョコの袋を持って、目をキラキラさせているので、他にもきな粉菓子や、お煎餅、ミニヨーグルト等を駄菓子屋のおばちゃんに渡して袋に入れてもらい、お金を払ってから大国さんに渡す。
「良かったねぇ、優しいお兄ちゃんで」
「お、おばあちゃん、ありがとう」とお辞儀をしてる大国さん。
本当の年齢の事を考えると、お婆ちゃんと言ったその心境を聞きたい。
自転車の後ろに乗せると、「この五円玉は食べられるのか?」と袋をじっと見ている。
「チョコなので食べれます。他のも美味しいので夕飯の後に食べてください。明日のおやつにしてもいいですし」
「し、翔平」
「はい?」
「ありがとう」
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