新・八百万の学校

浅井 ことは

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力の欠片

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それだけ言って、少しずつ後ろに下がっていき、曲がり角で走り出すのが見えたので、祖父と二人で相手を見る。

近づいて……来てるのか?

微妙にこちらに進んできているようにも見えるが、あまりにもゆっくりなので良く分からない。

「爺ちゃんどうするの?」

「時間稼ぎしかないだろう? 二人ではどうにもならん相手だ。翔平もそれを見極めんと……」

祖父が話している間に、青白い炎が自分の目の前に現れ、その中には人の顔が浮かび上がっていた。

「うぁぁぁぁ!爺ちゃん!」

流石に気持ち悪いどころの話ではなく、つい祖父の着物の袖を引っ張り炎から離す。

「す、すまん」

そう言って祖父が鈴を媒介に竹刀を出して切ると、あっさりと炎は消えたが、目の前にいた男の姿もない。
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