新・八百万の学校

浅井 ことは

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力の欠片

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一通りの話を聞いて、「わかった。兄貴も気をつけてよ?」と言うと、「大丈夫。俺も逃げるのだけは得意だ!」と訳の分からないことを言う緊張感の無さ。

全く、何から逃げるのが得意なんだか!

祖父とゆっくりと下がりながら裏門を目指そうとするものの、そちらには黒い塊があり、自分の力では無理だと正門側を目指す事にした。

息切れした祖父が「翔平、私はこれ以上早く走れん。先に行きなさい」と言うが、先に行くなんてことは出来ない。

「行けないよ。爺ちゃんが先に行って! 俺が後ろから着いて行く」

「だが……」

「遠くのやつなら弓でなんとかなると思うし、早く離れないと」

祖父に早くと言いながら、時折後ろを振り返っては矢を放って牽制し正門を出る。
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