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聖徳太子
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夕飯前に兄と石長さんが部屋に来て、閉まる前に少し仲を見てきたという。
てっきりデートでもしてると思っていたのに!
しかも……
「あらぁ、広いのねぇ」
「眺めもとてもいい」
と、祖父母まで。
応援て爺ちゃんと婆ちゃん?
「あら、テチさん。お味噌汁なら私が」と着物の袖を紐で縛って広いキッチンはいいわねぇなどとご機嫌。
祖父はお茶を飲みながら、机に置いてある地図を見て、私も西を見た方が良いだろうなぁなどと呑気に言っている。
「来るなら一緒に来たら良かったのに」
「私達も留守番だと思っていたんだよ。夕方前に大国様が来て、慌てた様子で私達にも行ってくれと言ってきたからここまで送って貰ったんだ。まだ、奈良の地に足すらつけておらん」
「いきなりココって、何かあるよね?」
「何かお考えがあるのだろうが、私達もできることは手伝おう」
迦具土と祖父が西側でもさらに半分に線を引き、東と西の間にある休憩所で祖父母には待っていて貰う事にしたが、「聖徳太子がなぜ嫌がっているのかをお聞きすれば良いのだろう?」と見てくるので、「道真さんの時みたいなのかな?」と言うと、「理由は違うかもしれんが、前から言っているように対話ができるのならばちゃんと言葉にして話してみないと何もわからんということだな」と言う。
確かに道真さんの時も、最初何をしていいか分からなかったし、話をするようになってからはかなり打ち解けられたように思う。
聖徳太子も同じなら良いのだが……
てっきりデートでもしてると思っていたのに!
しかも……
「あらぁ、広いのねぇ」
「眺めもとてもいい」
と、祖父母まで。
応援て爺ちゃんと婆ちゃん?
「あら、テチさん。お味噌汁なら私が」と着物の袖を紐で縛って広いキッチンはいいわねぇなどとご機嫌。
祖父はお茶を飲みながら、机に置いてある地図を見て、私も西を見た方が良いだろうなぁなどと呑気に言っている。
「来るなら一緒に来たら良かったのに」
「私達も留守番だと思っていたんだよ。夕方前に大国様が来て、慌てた様子で私達にも行ってくれと言ってきたからここまで送って貰ったんだ。まだ、奈良の地に足すらつけておらん」
「いきなりココって、何かあるよね?」
「何かお考えがあるのだろうが、私達もできることは手伝おう」
迦具土と祖父が西側でもさらに半分に線を引き、東と西の間にある休憩所で祖父母には待っていて貰う事にしたが、「聖徳太子がなぜ嫌がっているのかをお聞きすれば良いのだろう?」と見てくるので、「道真さんの時みたいなのかな?」と言うと、「理由は違うかもしれんが、前から言っているように対話ができるのならばちゃんと言葉にして話してみないと何もわからんということだな」と言う。
確かに道真さんの時も、最初何をしていいか分からなかったし、話をするようになってからはかなり打ち解けられたように思う。
聖徳太子も同じなら良いのだが……
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