栗花落と姫と妖と……

歴史

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「ここから幾つか説があるんだが、今日は姫も知ってる話をしておこうと思う」と新しい紙にいくつかの神様の名前を書かれる。

「知ってる神はいるか？」

「天照大神と、素戔嗚尊かな。それと、イザナギとイザナミ名前だけだけど」

「天照と、素戔嗚の間にこの月読命というのがいる。神話・日本書紀・古事記・風土記。他にも色んな文献があるが、それぞれ書かれていることが異なることもある」

「えっと、神様はたくさんの神様を産み出したんだっけ？」

「そうだ。例えば天照と素戔嗚がいい例で、ものを交換した時に、その物から神が産まれたりとかだが、俺はここ。造化三神の一柱の高皇産霊神タカミムスビの子供、八意思兼ヤゴコロオモイカネ命の息子になる」

うんうん。と何とか頷いていると、「栗花落は天照の孫になるからここ」と記しをつけてくれる。

「じゃあ、位は春さんのが上とかあるの？」

「どうかな？産まれた順番とかそんなのは俺はあまり考えたことがないんだが……。瀬織津姫はどこにも記載されていない」

「えっ？」

「今は一般的な話だからあまり考えなくていい」

「わ、わかった」

「まぁ、俺と栗花落の系譜はこんな感じだ。一般的にはだが……」

一般的には記載されているけど、他の本とか見ると違うことが書いてあるのだろうか？

だが、本といってもあの漢字の山は読める気がしない。

「どういうこと？」