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夏休み~狐一族温泉観光ツアー前編~
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「おにーの『ぱんちゅ』はいいパンツーぅ。つよいぞぉー!つよいぞぉー!」
と力こぶしを作って金と銀が強さをアピールし、パンツの所で翡翠と紫狐が虎柄のパンツを見せてお尻を左右にフリフリしている。
ポカーンと口を開けその様子を見ながら、とにかく最後まで見ようと聞いていたら、
「ハイ!もう一回」と鬼のパンツを歌いだした。間に翡翠が入っているので、『ぱんちゅ』だけ強調されて聞こえるが、歌詞に間違いはない。
「おにぃーの『ぱんちゅ』はいいぱんつぅー。つよいぞーぉ!つよいぞぉー!ごねーぇぇぇんたっても破れないぃー。『つおいぞぉ』つよいぞー!はこうはこう鬼の『ぱんちゅぅ』はこうはこう鬼のパンツっ!フリフリッフリフリッフリッフリィー。みんなではこう鬼の『パンチュッ』」と最後はみんなで虎パンツを見せて決めポーズ。
「え?」
「どうしたの?みんな頑張ってたけど」
「漆さんが泣いてるから……」
「紫狐よ、良く翡翠をここまで育てた!誉めてやろう。何て可愛いんだ……」
「えぇぇぇぇ!」
「漆様ありがとうございます。では次の曲をお聞きください『南空港』」
今度はいきなり演歌が流れ、紫狐が「夜のさぁっぽろぉぉぉぉぉ」と気合を入れて歌っている横でダンサーのように右に……左に……お尻をフリフリしてリズムに合わせて踊っている。
「みなぁぁぁぁーみぃ、くぅぅぅぅぅうーこぉぉぉ」
みんながお辞儀したところで出てきていた狐たちから拍手が沸き起こり、漆と琥珀に至っては涙を拭っている。
そんな姿を見ながら、どう反応していいかわからず、那智を見ると、呑気に小太郎たちに気に入ったかと聞いている。
「ねぇ、冬弥さん。これっていつ練習してたのかな?」
「さぁ?影の中じゃないですか?私も見たことはないですからねぇ。もしやっていたら、他の狐たちが騒ぐので影の中を見ていたと思います」
「うちの雫たちも満足してるし、可愛かったわぁ。みんなでおそろいの衣装にしたらどうかしら?」
「みんな楽しんでますからいいんじゃないですか?ねぇ?那智」
「ん、あぁ……小太郎、お前ももしかして踊りたいのか?」
「え!ぼ、僕は……」
「お前もいちばん小さいし、構わんぞ?」
「ほ、ほんとうですか!?」
「お、おぅ……」
キラキラした目で那智と紫狐達を見ている小太郎を見ると駄目とも言えず、栞は幾つ服がいるかしら?などと数を数えだしている。
「那智さんいいの?」
「まぁな、小太郎は俺の狐の中では優秀ではあるが我慢しすぎなんだ。いちばん小さいし、ほかの狐とかなり離れてるからな。だから丁度いいかもしれん」
「そうなの?」
「雪翔、みんながいいって言ってるんだからいいんじゃない?みんな上手だったし、お遊戯会みたいだったよね?」
「うん、そう言われたらそうなんだけど」
「今度行く温泉でみんなの前で披露したら喜ばれるんじゃないかな?」
「それだ!そうしよう。そしたらあのクソジジィ共も大人しくなるかもしれんしな!」
「ですねぇ。父上と伯父さん、二人揃うと大変ですから」
「じゃあ私早速みんなの寸法計りますね。今から忙しくなっちゃうわね。小太郎くんから図りましょうか」
そう言ってメジャーを取り出し、サイズを図りだし、那智と冬弥はちょっと出かけてくると航平を連れて出ていってしまった。
と力こぶしを作って金と銀が強さをアピールし、パンツの所で翡翠と紫狐が虎柄のパンツを見せてお尻を左右にフリフリしている。
ポカーンと口を開けその様子を見ながら、とにかく最後まで見ようと聞いていたら、
「ハイ!もう一回」と鬼のパンツを歌いだした。間に翡翠が入っているので、『ぱんちゅ』だけ強調されて聞こえるが、歌詞に間違いはない。
「おにぃーの『ぱんちゅ』はいいぱんつぅー。つよいぞーぉ!つよいぞぉー!ごねーぇぇぇんたっても破れないぃー。『つおいぞぉ』つよいぞー!はこうはこう鬼の『ぱんちゅぅ』はこうはこう鬼のパンツっ!フリフリッフリフリッフリッフリィー。みんなではこう鬼の『パンチュッ』」と最後はみんなで虎パンツを見せて決めポーズ。
「え?」
「どうしたの?みんな頑張ってたけど」
「漆さんが泣いてるから……」
「紫狐よ、良く翡翠をここまで育てた!誉めてやろう。何て可愛いんだ……」
「えぇぇぇぇ!」
「漆様ありがとうございます。では次の曲をお聞きください『南空港』」
今度はいきなり演歌が流れ、紫狐が「夜のさぁっぽろぉぉぉぉぉ」と気合を入れて歌っている横でダンサーのように右に……左に……お尻をフリフリしてリズムに合わせて踊っている。
「みなぁぁぁぁーみぃ、くぅぅぅぅぅうーこぉぉぉ」
みんながお辞儀したところで出てきていた狐たちから拍手が沸き起こり、漆と琥珀に至っては涙を拭っている。
そんな姿を見ながら、どう反応していいかわからず、那智を見ると、呑気に小太郎たちに気に入ったかと聞いている。
「ねぇ、冬弥さん。これっていつ練習してたのかな?」
「さぁ?影の中じゃないですか?私も見たことはないですからねぇ。もしやっていたら、他の狐たちが騒ぐので影の中を見ていたと思います」
「うちの雫たちも満足してるし、可愛かったわぁ。みんなでおそろいの衣装にしたらどうかしら?」
「みんな楽しんでますからいいんじゃないですか?ねぇ?那智」
「ん、あぁ……小太郎、お前ももしかして踊りたいのか?」
「え!ぼ、僕は……」
「お前もいちばん小さいし、構わんぞ?」
「ほ、ほんとうですか!?」
「お、おぅ……」
キラキラした目で那智と紫狐達を見ている小太郎を見ると駄目とも言えず、栞は幾つ服がいるかしら?などと数を数えだしている。
「那智さんいいの?」
「まぁな、小太郎は俺の狐の中では優秀ではあるが我慢しすぎなんだ。いちばん小さいし、ほかの狐とかなり離れてるからな。だから丁度いいかもしれん」
「そうなの?」
「雪翔、みんながいいって言ってるんだからいいんじゃない?みんな上手だったし、お遊戯会みたいだったよね?」
「うん、そう言われたらそうなんだけど」
「今度行く温泉でみんなの前で披露したら喜ばれるんじゃないかな?」
「それだ!そうしよう。そしたらあのクソジジィ共も大人しくなるかもしれんしな!」
「ですねぇ。父上と伯父さん、二人揃うと大変ですから」
「じゃあ私早速みんなの寸法計りますね。今から忙しくなっちゃうわね。小太郎くんから図りましょうか」
そう言ってメジャーを取り出し、サイズを図りだし、那智と冬弥はちょっと出かけてくると航平を連れて出ていってしまった。
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