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夏休み~狐一族温泉観光ツアー前編~
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「もう!僕の意見は!?」
「雪翔よ、お主はあれが可愛いとは思わなんだのか?」
「漆さん……可愛かったけど……」
「ならば好きにさせてやっていいのではないか?あれらはまだ小さい、紫狐の趣味は置いておいても、しっかり面倒を見ておるではないか」
「それはそうなんですけど。何だかビックリしちゃって」
「ならば良い。さて、我らも宴会の出し物を決めんとな……」
「漆さんたちもするんですか?」
「本家と分家が集まるのじゃ、我等も何かとせねばならん」
「そうなんですか……」
そう言って漆も冬弥を追いかけていき、栞を手伝いにみんなを順番に並ばせていく。
「栞さん、みんなの分作るの大変じゃない?」
「白いTシャツを買って、そこにいくつか柄を入れようかなって思ってるんだけど……そしたらそんなに時間もかからないと思うし」
「僕も手伝うよ」
「その前に、これが終わったら下宿のボード見に行かないと。初めての子達は帰るってなってたんだけど、他の子達がどうなってるかまだ分からないの」
「明日の朝食からだよね?」
「ええ。それに合わせて買い出しもしなきゃいけないから明日から忙しいわよ?」
みんなの採寸を終えて食堂に行き、ボードと夏休みの予定を大まかに書いてほしいと置いておいたノートを見て、栞に伝えてメモをとる。
「新入生達はやっぱり帰るのね。隆弘君と賢司君が三日だけって忙しいのかしら?」
「賢司さんはもう先生だから、カレンダー通りって聞いてるよ?夏休みも仕事なんだって」
「そうなんだぁ。私てっきり先生も夏休みかと思ってたわ」
「でも、海都君は今年はお盆だけみたい。夏期講習出るんだろうね」
「受験生だから。頑張ってもらわないとね!」
「他の大学生の子もずっといる子はどうするの?」
「お盆はお休みって張り紙はするわよ?親御さんにもお盆と年末年始にゴールデンウィークは食堂が休みですって言ってあるし、土日祝日も基本は学校の休みの時は食堂は無しってことにしてあるのよ。今まで食事付きの寮なんてなかったから、平日の朝晩に、行事の時にはお弁当も作るんだから親御さんもそれでいいって決めてくれたの」
「旅行はみんなのいない三日のうちに行く事になるね」
「そうなるわねぇ。明日はまとめ買いしなくちゃ。私もそろそろ歩いて沢山は買えないから」
「栞さん、僕、自由参加の夏期講習行っちゃダメかな?夏休み中の宿題ももう終わるし……」
「良いけど、毎日になるの?」
「週三回あるんだって。リハビリの日に合わせて病院からそのまま行きたいんだけど」
「そうねぇ。保冷バッグにお弁当入れたら大丈夫かしら?」
「行っていいの?」
「いいわよ?でも無理しちゃダメよ?」
「うん、ありがとう!じゃあ早速明後日から行く!」
「図書館の調べ物どうするの?」
「航平ちゃんのアルバイトと大学のない日に一緒に行く。航平ちゃん一緒なら安心でしょ?」
「雪翔君一人の時よりずっとね?」
「もう、酷いよー!」
最後に厨房の冷凍庫を見てから、外の野菜もダメになる前にとたくさん収穫し、家に帰ってから糠漬けや浅漬けなどにし、サラダも作ってボウルに入れ、冷蔵庫にしまっておく。
「今晩みんな帰ってくるのかな?」
「那智様も一緒だし、ほかのお社で飲んでると思うわよ?」
「航平ちゃんもつれてったけど……」
「紹介してるんじゃない?」
「雪翔よ、お主はあれが可愛いとは思わなんだのか?」
「漆さん……可愛かったけど……」
「ならば好きにさせてやっていいのではないか?あれらはまだ小さい、紫狐の趣味は置いておいても、しっかり面倒を見ておるではないか」
「それはそうなんですけど。何だかビックリしちゃって」
「ならば良い。さて、我らも宴会の出し物を決めんとな……」
「漆さんたちもするんですか?」
「本家と分家が集まるのじゃ、我等も何かとせねばならん」
「そうなんですか……」
そう言って漆も冬弥を追いかけていき、栞を手伝いにみんなを順番に並ばせていく。
「栞さん、みんなの分作るの大変じゃない?」
「白いTシャツを買って、そこにいくつか柄を入れようかなって思ってるんだけど……そしたらそんなに時間もかからないと思うし」
「僕も手伝うよ」
「その前に、これが終わったら下宿のボード見に行かないと。初めての子達は帰るってなってたんだけど、他の子達がどうなってるかまだ分からないの」
「明日の朝食からだよね?」
「ええ。それに合わせて買い出しもしなきゃいけないから明日から忙しいわよ?」
みんなの採寸を終えて食堂に行き、ボードと夏休みの予定を大まかに書いてほしいと置いておいたノートを見て、栞に伝えてメモをとる。
「新入生達はやっぱり帰るのね。隆弘君と賢司君が三日だけって忙しいのかしら?」
「賢司さんはもう先生だから、カレンダー通りって聞いてるよ?夏休みも仕事なんだって」
「そうなんだぁ。私てっきり先生も夏休みかと思ってたわ」
「でも、海都君は今年はお盆だけみたい。夏期講習出るんだろうね」
「受験生だから。頑張ってもらわないとね!」
「他の大学生の子もずっといる子はどうするの?」
「お盆はお休みって張り紙はするわよ?親御さんにもお盆と年末年始にゴールデンウィークは食堂が休みですって言ってあるし、土日祝日も基本は学校の休みの時は食堂は無しってことにしてあるのよ。今まで食事付きの寮なんてなかったから、平日の朝晩に、行事の時にはお弁当も作るんだから親御さんもそれでいいって決めてくれたの」
「旅行はみんなのいない三日のうちに行く事になるね」
「そうなるわねぇ。明日はまとめ買いしなくちゃ。私もそろそろ歩いて沢山は買えないから」
「栞さん、僕、自由参加の夏期講習行っちゃダメかな?夏休み中の宿題ももう終わるし……」
「良いけど、毎日になるの?」
「週三回あるんだって。リハビリの日に合わせて病院からそのまま行きたいんだけど」
「そうねぇ。保冷バッグにお弁当入れたら大丈夫かしら?」
「行っていいの?」
「いいわよ?でも無理しちゃダメよ?」
「うん、ありがとう!じゃあ早速明後日から行く!」
「図書館の調べ物どうするの?」
「航平ちゃんのアルバイトと大学のない日に一緒に行く。航平ちゃん一緒なら安心でしょ?」
「雪翔君一人の時よりずっとね?」
「もう、酷いよー!」
最後に厨房の冷凍庫を見てから、外の野菜もダメになる前にとたくさん収穫し、家に帰ってから糠漬けや浅漬けなどにし、サラダも作ってボウルに入れ、冷蔵庫にしまっておく。
「今晩みんな帰ってくるのかな?」
「那智様も一緒だし、ほかのお社で飲んでると思うわよ?」
「航平ちゃんもつれてったけど……」
「紹介してるんじゃない?」
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