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夏休み~狐一族温泉観光ツアー前編~
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二人なら簡単に済ませれると、アルミホイルに軽くバターを塗り、塩コショウしたササミを一口大に切っておき、玉ねぎ・ピーマン・椎茸にトマト。その上にはしめじも沢山載せて最後にチーズを置き、軽く包んでから水を張ったフライパンの上に置き、蒸している間に、お味噌汁を作る。
「とうふがいいな」
「冷奴で出そうと思ったのに」
「じゃあ、じゃがいもの味噌汁がいい」
「皮剥いてくれる?ちゃんとボウルの水に晒しておいてね?」
「うん」
洗濯物を乾燥機で乾かしてくると栞が洗面所の方に行ったので、皮を剥いてから短冊切りにしてボウルの中に入れ、お鍋に水を入れて置いておく。
「雪ー、何かの絵本頂戴」
「絵本?前の分厚い本のやつは?」
「色がついてるのがいいの。前に見たやつ」
「本棚の下にあるよ?」
「出してもいい?」
「ちゃんと金がとってよ?後、読んだものは戻すこと!」
「わかった!」
走って戻っていくので、また翡翠におねだりでもされているのだろう。
出来たのはじゃがいもの味噌汁に、ホイル蒸し、豆腐におひたしと残りの煮物。
きっと冬弥達は夜遅くまで帰ってこないだろうからと先に食事を済ませてお風呂に入り、紫狐に手伝ってもらって足のマッサージをする。
「あのね、僕夏期講習に行くことにしたんだ。お盆は旅行だからいけないけど、行く人は行くみたいだから」
「そうなのですか?学校の日は夏休みはないんでしたっけ?」
「うん、でも、受験組はほとんど行ってる話も聞いたし、僕もついていけないの嫌だし、栞さんには許可もらってるよ」
「なら紫狐も安心ですー」
「まだ大学で何を専攻するかとか決めてないから、見に行けたらいいなとも思ってるんだ。これから僕忙しくなると思うんだけど……」
「大丈夫ですー。みんないい子ですし、翡翠もわがままあまり言わなくなりましたから。それより、航平くんのお守りなんですが、ゆっきーのだけ匂いが違いますー」
「そうなの?何が入ってるんだろう?開けちゃダメだよね?」
「お守りは開けたら効果がなくなりますよ?」
「後で聞いてみようかな?」
「その方がいいですー。はい、マッサージ終わりです。かなり動くようになったので、ゆっきーももう少ししたら歩けるかも知れませんねー」
「うん、明日病院だからリハビリの先生に聞いてみるね」
「では、もう寝るのですー。翡翠たちはもうお布団の中なので、紫狐は一度冬弥様の影に戻ります」
「うん、あのさ、漆さんたちってまだ交代で社見てるのかな?」
「見てます。結界内とは言っても何が来るかわからないので」
「そうなんだ」
「はい、ゆっきーも寝てくださーい。本は長く読んだらダメですよ?」
そう言って盆踊りのような踊りを踊りながら紫狐が消え、本を開いて読んでいる間に眠ってしまった。
「うわぁぁぁー!遅刻だよ!」
そう言って顔を洗ってリビングに行き、栞に病院行ってくるからと言ってバス停に急ぐ。
「まだきてないよね?」
と周りをキョロキョロしていたら、サラリーマン風の男性に声をかけられ、バスの時間を聞かれる。
「えっと、この18分の後は30分来ません。ここは30分に一度のバス停なので」
「そうでしたか、ありがとう」
「とうふがいいな」
「冷奴で出そうと思ったのに」
「じゃあ、じゃがいもの味噌汁がいい」
「皮剥いてくれる?ちゃんとボウルの水に晒しておいてね?」
「うん」
洗濯物を乾燥機で乾かしてくると栞が洗面所の方に行ったので、皮を剥いてから短冊切りにしてボウルの中に入れ、お鍋に水を入れて置いておく。
「雪ー、何かの絵本頂戴」
「絵本?前の分厚い本のやつは?」
「色がついてるのがいいの。前に見たやつ」
「本棚の下にあるよ?」
「出してもいい?」
「ちゃんと金がとってよ?後、読んだものは戻すこと!」
「わかった!」
走って戻っていくので、また翡翠におねだりでもされているのだろう。
出来たのはじゃがいもの味噌汁に、ホイル蒸し、豆腐におひたしと残りの煮物。
きっと冬弥達は夜遅くまで帰ってこないだろうからと先に食事を済ませてお風呂に入り、紫狐に手伝ってもらって足のマッサージをする。
「あのね、僕夏期講習に行くことにしたんだ。お盆は旅行だからいけないけど、行く人は行くみたいだから」
「そうなのですか?学校の日は夏休みはないんでしたっけ?」
「うん、でも、受験組はほとんど行ってる話も聞いたし、僕もついていけないの嫌だし、栞さんには許可もらってるよ」
「なら紫狐も安心ですー」
「まだ大学で何を専攻するかとか決めてないから、見に行けたらいいなとも思ってるんだ。これから僕忙しくなると思うんだけど……」
「大丈夫ですー。みんないい子ですし、翡翠もわがままあまり言わなくなりましたから。それより、航平くんのお守りなんですが、ゆっきーのだけ匂いが違いますー」
「そうなの?何が入ってるんだろう?開けちゃダメだよね?」
「お守りは開けたら効果がなくなりますよ?」
「後で聞いてみようかな?」
「その方がいいですー。はい、マッサージ終わりです。かなり動くようになったので、ゆっきーももう少ししたら歩けるかも知れませんねー」
「うん、明日病院だからリハビリの先生に聞いてみるね」
「では、もう寝るのですー。翡翠たちはもうお布団の中なので、紫狐は一度冬弥様の影に戻ります」
「うん、あのさ、漆さんたちってまだ交代で社見てるのかな?」
「見てます。結界内とは言っても何が来るかわからないので」
「そうなんだ」
「はい、ゆっきーも寝てくださーい。本は長く読んだらダメですよ?」
そう言って盆踊りのような踊りを踊りながら紫狐が消え、本を開いて読んでいる間に眠ってしまった。
「うわぁぁぁー!遅刻だよ!」
そう言って顔を洗ってリビングに行き、栞に病院行ってくるからと言ってバス停に急ぐ。
「まだきてないよね?」
と周りをキョロキョロしていたら、サラリーマン風の男性に声をかけられ、バスの時間を聞かれる。
「えっと、この18分の後は30分来ません。ここは30分に一度のバス停なので」
「そうでしたか、ありがとう」
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