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夏休み~狐一族温泉観光ツアー後編~
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本来ガラスのハマっているはずの所は解放されており、各席が鉄の棒で区切られていて、身を乗り出さないでくださいとの案内板を無視して、那智と夏樹はほぼ腰を掛けている状態だった。
「僕達が一番まともかも」
「雪翔もするか?」
「危ないからしないもん」
「これ、見られたら不味くないですか?」と航平が言うと、しっかり自分達で人間からはただ座ってるようにしか見えないようにしてあるという。
「自信満々に言われても……みんな僕達より子供じゃん!」
「雪翔、すまん!」
「航平ちゃ……!やめてーーー!」
みんなに乗らされ、航平までも窓に腰掛けヒャッホー!と身を乗りだて遊んでいる。
ポカーンとしていたら、栞の母が「雪翔君、家のおじいさんもごめんね」とお茶をくれた。
「もう、信じられない。お爺ちゃんたちがあんなにはしゃぐのもだけど」
「人間も狐の国も男の人はいつまでも子供ってところは変わらないわよ?冬弥さんももし怪我してなかったら……」とちらっと見ると「ふふっ」と笑って席に戻ってしまった。
「まさかだけど……」
「何ですか?楽しそうですよねぇ。私も屋根に……「駄目!」
「もし、屋根に乗ったら赤ちゃんにオジサンて教えるからね?僕が育てるから!」
「それはダメです。みんなで育てましょう」
「だったら冬弥さんが乗ったらダメだよね?」
「冬弥様?」
と、栞がお腹をさすっている。
さすがにそれが効いたのか、残念です!景色を楽しむことにします。と大人しくしていてくれるようだった。
途中トンネルをいくつか抜け、横が川だったり森林だったり、遠くに滝まで見え、景色が綺麗なのでといくつか写真に撮り、目的地につくまでにと鍾乳洞について調べる。
「冬弥さん、ここ。車椅子と歩行と分かれてるところなんだけど……」
「周太郎をつけます。重次は栞さんに。三郎と四郎も一人ずつ分けてつけますが、他にあります?」
「中にカフェって書いてあるの。喫茶店かな?」
「ですが、鍾乳洞の中には作れませんよね?少し外れたところにあるので、掘って作ったのかも知れませんねぇ。お昼ここにします?」
「うん、涼しいかな?」
「天然の冷房ですね。今から楽しみですねぇ」
列車がつき、またおぶって貰っておりてから車椅子に座り、出口でみんなが集まるのを待つ。
「なんか、バスツアーみたいだね?」
「何じゃそれは?」
「バスで大勢の人が一緒に同じところ見に行くの。そんな感じかな?」
「それならガイドがいるだろ?」
「航平ちゃんしてよ」
「俺は鍾乳洞は詳しくないよ?」
「えー!」
「鍾乳洞と言えば、俺の滝の裏にも洞窟はあるぞ?」
「昴さん、あれとは温度が全然違いますよ?それに、あそこって勝手に掘りましたよね?」
「バレたか!少しは自然と出来てたんだが、面白いから掘ってみた。滝の裏だから涼しいぞ?」
「あの穴掘ったのか?ありゃ、儂が開けた穴じゃ。滝を割る術の練習をしとって空いたんじゃが……」
「自然じゃなかったのかよ……」
「すまんな!」
二人のやりとりに笑いながら、鍾乳洞のチケットを買い、案内の地図をもらってエレベーターで降りる。
「ごめんね、周太郎さんたちも歩いていきたかったよね」
「中の入口は同じでしょう?楽ができました」
「三郎さんも見たことないの?」
「はい。地図だけは頭にもう入れましたが、天井が低いところがあると書いてありますね」
「上から水滴が落ちてくるって聞いたことあるよ?」
「僕達が一番まともかも」
「雪翔もするか?」
「危ないからしないもん」
「これ、見られたら不味くないですか?」と航平が言うと、しっかり自分達で人間からはただ座ってるようにしか見えないようにしてあるという。
「自信満々に言われても……みんな僕達より子供じゃん!」
「雪翔、すまん!」
「航平ちゃ……!やめてーーー!」
みんなに乗らされ、航平までも窓に腰掛けヒャッホー!と身を乗りだて遊んでいる。
ポカーンとしていたら、栞の母が「雪翔君、家のおじいさんもごめんね」とお茶をくれた。
「もう、信じられない。お爺ちゃんたちがあんなにはしゃぐのもだけど」
「人間も狐の国も男の人はいつまでも子供ってところは変わらないわよ?冬弥さんももし怪我してなかったら……」とちらっと見ると「ふふっ」と笑って席に戻ってしまった。
「まさかだけど……」
「何ですか?楽しそうですよねぇ。私も屋根に……「駄目!」
「もし、屋根に乗ったら赤ちゃんにオジサンて教えるからね?僕が育てるから!」
「それはダメです。みんなで育てましょう」
「だったら冬弥さんが乗ったらダメだよね?」
「冬弥様?」
と、栞がお腹をさすっている。
さすがにそれが効いたのか、残念です!景色を楽しむことにします。と大人しくしていてくれるようだった。
途中トンネルをいくつか抜け、横が川だったり森林だったり、遠くに滝まで見え、景色が綺麗なのでといくつか写真に撮り、目的地につくまでにと鍾乳洞について調べる。
「冬弥さん、ここ。車椅子と歩行と分かれてるところなんだけど……」
「周太郎をつけます。重次は栞さんに。三郎と四郎も一人ずつ分けてつけますが、他にあります?」
「中にカフェって書いてあるの。喫茶店かな?」
「ですが、鍾乳洞の中には作れませんよね?少し外れたところにあるので、掘って作ったのかも知れませんねぇ。お昼ここにします?」
「うん、涼しいかな?」
「天然の冷房ですね。今から楽しみですねぇ」
列車がつき、またおぶって貰っておりてから車椅子に座り、出口でみんなが集まるのを待つ。
「なんか、バスツアーみたいだね?」
「何じゃそれは?」
「バスで大勢の人が一緒に同じところ見に行くの。そんな感じかな?」
「それならガイドがいるだろ?」
「航平ちゃんしてよ」
「俺は鍾乳洞は詳しくないよ?」
「えー!」
「鍾乳洞と言えば、俺の滝の裏にも洞窟はあるぞ?」
「昴さん、あれとは温度が全然違いますよ?それに、あそこって勝手に掘りましたよね?」
「バレたか!少しは自然と出来てたんだが、面白いから掘ってみた。滝の裏だから涼しいぞ?」
「あの穴掘ったのか?ありゃ、儂が開けた穴じゃ。滝を割る術の練習をしとって空いたんじゃが……」
「自然じゃなかったのかよ……」
「すまんな!」
二人のやりとりに笑いながら、鍾乳洞のチケットを買い、案内の地図をもらってエレベーターで降りる。
「ごめんね、周太郎さんたちも歩いていきたかったよね」
「中の入口は同じでしょう?楽ができました」
「三郎さんも見たことないの?」
「はい。地図だけは頭にもう入れましたが、天井が低いところがあると書いてありますね」
「上から水滴が落ちてくるって聞いたことあるよ?」
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