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守り
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「俺達もしばらくは社から出れないから、この二人が護衛だってじーさん言ってたぞ?」
「そうですねぇ。屋敷みたいに屋根裏など無いんですよ。部屋どうします?」
「僕、同じ部屋でもいいよ?」
「俺も構いません」
「だったら部屋が用意できるまで……と言うよりは、近くにいてもらった方が安全なので、そうしてください。二人共どっちがいいですか?」
「どっちって、僕選べないよ。二人共好きだもん」
「見た目も変わりませんしねぇ。三郎、航平君……甥っ子だから航平でいいですね。航平に付いてください。大学もですよ?影から守るように。四郎は雪翔と一緒に。学校もですが、学校病院の日は私の狐も二尾付けます。いいですね? 」
「あ、思い出した!雪翔お土産にキーホルダー買ってたよな?」
「うん。一つはもう山本くんに渡したけど」
「なんて言ってもいいから、全員のに白龍か黒龍の気でも入れておけよ。友達を守るためだからな?」
「どうやるの?」
「雪翔、お前すげー術使ったって聞いたけど、無意識かよ。そんなのあのシロクロに言えば勝手にしてくれるって」
「秋彪さんの説明雑なんだもん」
「お前も言うようになったなぁ」
「そうじゃないと、みんなについていけないから。それよりも、僕の友達まで危ないの?」
「念の為です。明日から月曜ですし、雪翔もリハビリと学校でしょう?いいんですか?テ・ス・ト」
「あぁぁ、航平ちゃん、英語……数学と化学も!部屋に来て……」
慌てて部屋に戻って、夏休みの課題の分を航平に見せ、一学期の復習を始める。
「雪翔ー。これいつの?」
「夏休みの課題。一学期とこの課題からでるんだって」
「国語・数学・英語・世界史は良いんじゃない?化学式覚えてるか?」
「うん。でも難しくて解けないのがあって」
「堀内さんの方が教え方上手いと思うんだけど、これとこれを……」と航平に説明してもらって集中的に化学を教えてもらい、お昼ご飯の後は全科目のおさらいを夕方までして休憩にする。
「もういいって。落ち着けば大丈夫。テストのたびにこうなの?」
「はいー。ゆっきーは、いつもお勉強ばかりなんです。はい、これお茶ですー」
「ありがとう紫狐ちゃん」
「いやん、紫狐照れますぅー」
「し、しーちやん?」
「う、浮気じゃないですよ?」と手を前に出して違う違うと訴えているが、いつものこの反応はみていて飽きない。
翡翠もいつの間にか出てきていて、しっかりと航平の膝の上を陣取って寛いでいる。
「坊ちゃん、そろそろ夕餉の時間だと若奥様がお呼びですが」
「こ、ここでも坊ちゃんなの?」
「はい。成人になられるまでは」
「航平ちゃんも?」
「はい、あと一年で呼び名がお名前に変わります」
「俺も?俺、お坊ちゃんて感じじゃないんだけどな」
「でもさ、那智さんの家の子なら坊ちゃんて感じだよ?いいところのお坊ちゃん?御曹司?」
「やめてくれよ。俺は普通でいいの!そちらの決まりなら仕方ないんですけど、外では名前で呼んでもらえませんか?」
「はい。そのように致します。それと、今夜は祝だと若奥様が……」
「あ、僕達家族になったからだよね?」
「そうでございます。航平坊っちゃまは南の。雪翔坊ちゃまは本家の跡継ぎ候補となりますので、本来ならば盛大にするのですが、今慌ただしい時期なので簡単にと言われておりましたが、何やら見たことのない食べ物が沢山並んでおりまして……」
「三郎さんもいるんでしょ?みんなで食べようよ」
「我々は……」
「だめ!こっちの人間界ではみんなで一緒に食べるの!」
「わ、分かりました」
「そうですねぇ。屋敷みたいに屋根裏など無いんですよ。部屋どうします?」
「僕、同じ部屋でもいいよ?」
「俺も構いません」
「だったら部屋が用意できるまで……と言うよりは、近くにいてもらった方が安全なので、そうしてください。二人共どっちがいいですか?」
「どっちって、僕選べないよ。二人共好きだもん」
「見た目も変わりませんしねぇ。三郎、航平君……甥っ子だから航平でいいですね。航平に付いてください。大学もですよ?影から守るように。四郎は雪翔と一緒に。学校もですが、学校病院の日は私の狐も二尾付けます。いいですね? 」
「あ、思い出した!雪翔お土産にキーホルダー買ってたよな?」
「うん。一つはもう山本くんに渡したけど」
「なんて言ってもいいから、全員のに白龍か黒龍の気でも入れておけよ。友達を守るためだからな?」
「どうやるの?」
「雪翔、お前すげー術使ったって聞いたけど、無意識かよ。そんなのあのシロクロに言えば勝手にしてくれるって」
「秋彪さんの説明雑なんだもん」
「お前も言うようになったなぁ」
「そうじゃないと、みんなについていけないから。それよりも、僕の友達まで危ないの?」
「念の為です。明日から月曜ですし、雪翔もリハビリと学校でしょう?いいんですか?テ・ス・ト」
「あぁぁ、航平ちゃん、英語……数学と化学も!部屋に来て……」
慌てて部屋に戻って、夏休みの課題の分を航平に見せ、一学期の復習を始める。
「雪翔ー。これいつの?」
「夏休みの課題。一学期とこの課題からでるんだって」
「国語・数学・英語・世界史は良いんじゃない?化学式覚えてるか?」
「うん。でも難しくて解けないのがあって」
「堀内さんの方が教え方上手いと思うんだけど、これとこれを……」と航平に説明してもらって集中的に化学を教えてもらい、お昼ご飯の後は全科目のおさらいを夕方までして休憩にする。
「もういいって。落ち着けば大丈夫。テストのたびにこうなの?」
「はいー。ゆっきーは、いつもお勉強ばかりなんです。はい、これお茶ですー」
「ありがとう紫狐ちゃん」
「いやん、紫狐照れますぅー」
「し、しーちやん?」
「う、浮気じゃないですよ?」と手を前に出して違う違うと訴えているが、いつものこの反応はみていて飽きない。
翡翠もいつの間にか出てきていて、しっかりと航平の膝の上を陣取って寛いでいる。
「坊ちゃん、そろそろ夕餉の時間だと若奥様がお呼びですが」
「こ、ここでも坊ちゃんなの?」
「はい。成人になられるまでは」
「航平ちゃんも?」
「はい、あと一年で呼び名がお名前に変わります」
「俺も?俺、お坊ちゃんて感じじゃないんだけどな」
「でもさ、那智さんの家の子なら坊ちゃんて感じだよ?いいところのお坊ちゃん?御曹司?」
「やめてくれよ。俺は普通でいいの!そちらの決まりなら仕方ないんですけど、外では名前で呼んでもらえませんか?」
「はい。そのように致します。それと、今夜は祝だと若奥様が……」
「あ、僕達家族になったからだよね?」
「そうでございます。航平坊っちゃまは南の。雪翔坊ちゃまは本家の跡継ぎ候補となりますので、本来ならば盛大にするのですが、今慌ただしい時期なので簡単にと言われておりましたが、何やら見たことのない食べ物が沢山並んでおりまして……」
「三郎さんもいるんでしょ?みんなで食べようよ」
「我々は……」
「だめ!こっちの人間界ではみんなで一緒に食べるの!」
「わ、分かりました」
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