八百万の学校 其の参

浅井 ことは

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妖精達の修行?

.

翌朝はやはり家はピカピカで布団も既に出してあり、祖父母に三人ずつわかれてついて行ってるので、お茶を飲みながら迦具土を待つ。

「迦具土ー!まだー?」

「まだ時間はあるだろ?酒屋が来てから出掛けるぞ」

「そうだった。中に運ばないと」

十時過ぎに酒屋さんが来て、ビールと日本酒を運び入れ、行ってきまーすと家を出る。

「おい」

「は、はい」

「お前の姿も消すが、大きな声出すなよ」

「分かりました」

迦具土の術で入口まで行ってもらったが兄がいないので、もう登ってるのかな?と駐車場を見るが車は無い。

「電車とバスで来たのかな」

「そうだろ?帰りは庭から帰るだろうし」

自分たちも少し登ろうと階段を登っていくが、相変わらず長い!

「高校の時より運動不足すぎかも」

「元々だろ?上から何か聞こえるが……」

耳を済ませていた妖精が「うさぎだと思います」と言っている。

「うさぎ?」

「姫様が呼べばどんな動物でも出てきます。私の試験の時はイノシシが出てきました」

「追いかけられたの?」

「はい。風の力で足止めをして逃げました。妹もその程度の力ならあるのですが、上手く出来なかったのでしょう」

「慌てたらできるものも出来ん。冷静に出来るものしか試験とやらには受からんだろ」

「はい……妹は焦ると上手く出来ず……」

「出来ないとダメなの?」

「そりゃあ、側に仕えるんだから、石長を守る役目もある。出来ないものより出来るものをそばに置くのは当たり前だ」

「頑張ったのに……」

「良いのです。妹も分かっていると……あ、鳥です」

「鳥の軍団が下に降りて行ってる」

見に行こうと拝殿まで来たところで兄の姿を発見し、なにかしていると思ったら、呑気にうさぎを撫でている。
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