八百万の学校 其の参

浅井 ことは

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大山津見神

.

「この家では妖精を使っているのか?」

「いや、ちょっと面倒見てただけだ。よし、帰れ!」

「何故だ!」

「いきなり来んなよ!もう、晩飯作ってんだ!人数が増えると困る」

「迦具土が作っておるのか?」と割烹着を指さす。

「家事の時の制服なんだよ!」

いや、そんな制服はありません。

それより、大山津見神って、石長さんと咲耶さんのお父さん……

「じ、爺ちゃん。俺たち怒られるかも」

咲耶を人間にし、北の国に放置した後、結局神域に幽閉となってしまった。

俺が何も出来なかったからだ……

「翔平とやらは君か?」

「ひゃ、ひゃい!」

びっくりしてつい変な声を出してしまい、思わず気をつけをする。

ガバッと頭を下げられ「娘の咲耶が迷惑をかけた。本当に申し訳ない」と言われ、祖父も思わず立ち上がる。

「あらー、賑やかだと思ったらどなた?」

ば、婆ちゃん!

今来ないで……

「庭から失礼した。大山津見神と申す。こちらで娘たちが世話になり、特に咲耶はかなりの迷惑をかけた事を……」

「あらまぁ、そんな事いいんですよ。上がってくださいませ」

「失礼する」と縁側に腰かけたと思ったら、足を綺麗に洗って拭く妖精さん達。

いつの時代だよ!
感想 3

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