132 / 162
大山津見神
.
「大山、お前山の総会は終わったんだろ?」
「何とか。これからの夏から秋にかけての神事に間に合うようにと新緑と各山の話までは」
「なら、ここに住め」
「ちょっと!うちに住んでも兄貴はいませんから!」
「純平も住め!」
「大国さん、俺会社……」
「こここら通えるようにしてやる。えーと、親睦というのを深めろ」
「まてまてまて!俺の仕事が増えるじゃねーか!」
「そうねぇ、食費が上がっちゃうわ」
頬に手を当てて、最近は肉も魚も日用品も値上がりして大変なの。と困った顔をしている祖母に「わ、渡す。一食幾らだ?なんなら俺の……」「大国さんはしばらくおやつとご飯は出禁!」と即答すると「うわぁぁぁ!山菜とりめし!」とさらに悩む園児。
「そうじゃの。祖母殿、この位で……」
「電気や水道も……」
ああ、この件見たことが……
祖父も覚えていたのか知らん振りをしているので、置いてあるクッキーをひとつ食べて誤魔化す。
「あっ、翔平だけずるい」
「俺は良いんです!」
「源三郎ー!」
「大国様はもう食べられたでしょう?」
「一枚につき、夕飯一食無し追加でどうですか?」
「酷い!」
「明日はずるーい焼きそばにしてもらおっかなー」
「なんだと!」
嫌なら住む以外の選択をしてくれと思っていたら、ニコニコとした祖母が、「純平、翔平の部屋で寝てちょうだいな。大山様はお隣で寝てもらいますから」と交渉が上手くいったのかご機嫌!
「いいけど、仕事道具とスーツ取りに行きたい」
兄貴も断れ!
「俺、今日は帰るよ。明日電車で夕方に来れるようにするから」
「よし、決まりじゃな。今回は特に翔平に頼むことは無いのじゃが、暴走しないようにだけ見張っておいてくれんか」
「いいですけど、八意さん。俺も学業優先なんで」
「分かっておるよ。婚姻と言ってもすぐでは無いし、なんじゃったか……そうそう、婚約期間というのにするのに、やはり両家が仲良くせねばの。それにまだまだ頼みたい神もおるし」
「ゲッ!」
まだまだいるって、どれだけいるんですか?
八意さんと大国さんが教えた方が早い気がするんですけど!と言えない俺の小心者!
「何とか。これからの夏から秋にかけての神事に間に合うようにと新緑と各山の話までは」
「なら、ここに住め」
「ちょっと!うちに住んでも兄貴はいませんから!」
「純平も住め!」
「大国さん、俺会社……」
「こここら通えるようにしてやる。えーと、親睦というのを深めろ」
「まてまてまて!俺の仕事が増えるじゃねーか!」
「そうねぇ、食費が上がっちゃうわ」
頬に手を当てて、最近は肉も魚も日用品も値上がりして大変なの。と困った顔をしている祖母に「わ、渡す。一食幾らだ?なんなら俺の……」「大国さんはしばらくおやつとご飯は出禁!」と即答すると「うわぁぁぁ!山菜とりめし!」とさらに悩む園児。
「そうじゃの。祖母殿、この位で……」
「電気や水道も……」
ああ、この件見たことが……
祖父も覚えていたのか知らん振りをしているので、置いてあるクッキーをひとつ食べて誤魔化す。
「あっ、翔平だけずるい」
「俺は良いんです!」
「源三郎ー!」
「大国様はもう食べられたでしょう?」
「一枚につき、夕飯一食無し追加でどうですか?」
「酷い!」
「明日はずるーい焼きそばにしてもらおっかなー」
「なんだと!」
嫌なら住む以外の選択をしてくれと思っていたら、ニコニコとした祖母が、「純平、翔平の部屋で寝てちょうだいな。大山様はお隣で寝てもらいますから」と交渉が上手くいったのかご機嫌!
「いいけど、仕事道具とスーツ取りに行きたい」
兄貴も断れ!
「俺、今日は帰るよ。明日電車で夕方に来れるようにするから」
「よし、決まりじゃな。今回は特に翔平に頼むことは無いのじゃが、暴走しないようにだけ見張っておいてくれんか」
「いいですけど、八意さん。俺も学業優先なんで」
「分かっておるよ。婚姻と言ってもすぐでは無いし、なんじゃったか……そうそう、婚約期間というのにするのに、やはり両家が仲良くせねばの。それにまだまだ頼みたい神もおるし」
「ゲッ!」
まだまだいるって、どれだけいるんですか?
八意さんと大国さんが教えた方が早い気がするんですけど!と言えない俺の小心者!
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
あやかし雑草カフェ社員寮 ~社長、離婚してくださいっ!~
菱沼あゆ
キャラ文芸
令和のはじめ。
めでたいはずの10連休を目前に仕事をクビになった、のどか。
同期と呑んだくれていたのだが、目を覚ますと、そこは見知らぬ会社のロビーで。
酔った弾みで、イケメンだが、ちょっと苦手な取引先の社長、成瀬貴弘とうっかり婚姻届を出してしまっていた。
休み明けまでは正式に受理されないと聞いたのどかは、10連休中になんとか婚姻届を撤回してもらおうと頑張る。
職だけでなく、住む場所も失っていたのどかに、貴弘は住まいを提供してくれるが、そこは草ぼうぼうの庭がある一軒家で。
おまけにイケメンのあやかしまで住んでいた。
庭にあふれる雑草を使い、雑草カフェをやろうと思うのどかだったが――。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。