八百万の学校 其の参

石長比売の家出

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翌朝はバイキングというもので、沢山の小鉢などと、沢山入った容器から好きなものを取るというもの。

「凄い」

見様見真似でお盆にお皿を置き、サラダを先に盛り付ける。

その後は混んでいたのでオレンジジュースを乗せて席に置き、また取りに行く。

佃煮も美味しそうだが、いつも和食なのでたまには洋食的なものをとオムレツにウインナーなどを取り、パンも小さかったので三種類お皿に置いて席につき手を合わせる。

「美味しい」

のんびりと食べていると、何度かお変わりに行く人も。

沢山食べるのはとても良い事だが、やはり腹八分目。

だが、せっかくだからとデザートを取りに行き、朝からプチケーキにフルーツ、コーヒーとまた贅沢な食事を楽しんでしまう。

「だめだめ。これも勉強なのじゃ」

小さいノートに朝食メニューを書いて、帰ったら作ってみようとカバンにしまう。

確か、朝はパンの時やご飯の時などがあって……と献立の本を思い出す。

「早起きしてくれたら良いのだが……」

翔平にいつもギリギリまで寝てると聞いたので、一緒に朝ごはんが食べられるかが少し心配。

「あっ、まだ早いか……」

食後に荷物をまとめて、鍵を返してから広島まで術で移動する。