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暴露
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「私はこの街で神様や妖専門の役所を任されています、神長の月読命と言います。こちらの八神さんは大国主の奥様で八上比売。皆様が長男と思っているのは闇龗神。その隣に大宜都比売神。みんな役所で働いております。丈史君は、本当にたまたま我々の求人を見てバイトの面接に来ましたが、皆さんが使う役所と違うと気付いて辞めようとしました。ですが、我々が見えて話せる。さらに動じないし素直な丈史君は役所職員にも人気でして、私が引き止めました。もちろんお給料はちゃんとお支払いしてます。闇龗神は丈史君の相棒として皆様に兄と認識させこのお宅で暮らさせていました。申し訳ございません。今、術をときます」
そう言って手を叩くと、「何となく……気付いてましたよ」と祖母。
「ちょっと顔洗ってくる」と親父。
普通の反応だよなぁ。
戻ってきて深呼吸をし、「私たちは普通の人です。毎日出勤の道すがらに神社前で今日も一日……と心の中で手は合わせてましたが、何故神様が見えているんでしょう?」と親父が言うのも無理はない。
「神気です。それと、長年にわたって近くの神社。御祭神の、猿田彦命が井筒家を見守っていたこともあります。我々は人と同じ空間にいる時、ほぼ神気を抑えますが、数が多くなれば流石に抑えきれないんです。今は皆さんの前に新規に当てられないよう壁を作ってあります」
「月読様でしたな。私たちは普通の家族。闇之助……闇龗様は家族とまだ認識しておりますが……我々に他に何ができましょう?」
「闇之助でいい。俺もちゃんと爺さんと呼ぶ」
「だが、神様だし」
「気にすんな!」
気にするだろうが!
闇之助のバカ!
「あの、その術というのは分かりませんけど、闇之助は兄ではなくて神様で、でもこれからも兄としてこの家にいるということでしょうか?」
「当たり前だ!俺の部屋もあるだろ?」
「闇様、術は解けてるんですよっ」
「お前もだ。なーにが響子だ」
「ごめんなさい。でも、響きがいいから好きなのよっ!」
そう言って手を叩くと、「何となく……気付いてましたよ」と祖母。
「ちょっと顔洗ってくる」と親父。
普通の反応だよなぁ。
戻ってきて深呼吸をし、「私たちは普通の人です。毎日出勤の道すがらに神社前で今日も一日……と心の中で手は合わせてましたが、何故神様が見えているんでしょう?」と親父が言うのも無理はない。
「神気です。それと、長年にわたって近くの神社。御祭神の、猿田彦命が井筒家を見守っていたこともあります。我々は人と同じ空間にいる時、ほぼ神気を抑えますが、数が多くなれば流石に抑えきれないんです。今は皆さんの前に新規に当てられないよう壁を作ってあります」
「月読様でしたな。私たちは普通の家族。闇之助……闇龗様は家族とまだ認識しておりますが……我々に他に何ができましょう?」
「闇之助でいい。俺もちゃんと爺さんと呼ぶ」
「だが、神様だし」
「気にすんな!」
気にするだろうが!
闇之助のバカ!
「あの、その術というのは分かりませんけど、闇之助は兄ではなくて神様で、でもこれからも兄としてこの家にいるということでしょうか?」
「当たり前だ!俺の部屋もあるだろ?」
「闇様、術は解けてるんですよっ」
「お前もだ。なーにが響子だ」
「ごめんなさい。でも、響きがいいから好きなのよっ!」
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