八百万の学校 其の弐

浅井 ことは

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お盆祭り

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「温泉入って浴衣を着ないとご飯後食べれないって言うんだっけ?」

「そうそう。石長さんが教えてくれたんだけど、それで大人しくなってくれたらラッキー位に思っておこうと思って」

「だな。それと、待ち合わせ場所……時間通りに着くと思うんだが、間に合わなかったらタクシーで行くしかないな」

「バスは?」

「もしかしたら間に合わないかも……そこまで詳しく載ってないし。よし、晩飯の前にどこまで進んだか見ておくか!」

「ええ?今から?今日は休憩させてよ」

「ちゃんと出来てたらな?」

部屋に行って参考書を見た兄は、少し考えながらも「まぁいいか」と言いながら、帰ってきたら続きやれよと言ってくれたので、何とか大丈夫なのだろう。

「迦具土ー!飯ー!」

「俺は家政婦か!」

「割烹着着てるから?」

「まだ時間に早いから、テレビでも見て待っててくれ」

「今晩何?」

「焼肉」

「じゃあ、机の上のもの退けておく」

焼き肉の準備が出来たところで、肉ではなくピーマンや輪切りの玉ねぎを置いていく伽具土。

「何で野菜置くんだよ!肉だろ肉!」

兄と二人二人で抗議するものの「俺は野菜が食べたいんだ。まだ焼く場所があるだろう」と言われ、隅の方にお肉を置くが、ど真ん中で焼きたい!と、兄と二人で野菜を隅の方へと追いやる。

「あぁ、俺の野菜......」

「焼き肉は前にも食っただろ?お前も肉食えよな」

「食うよ。食うけど先に野菜が食いたいんだ俺は!」

「そんな喧嘩しなくても置くところは沢山あるだろう?のんびりと焼けばいいではないか」

「久しぶりの焼き肉だよ?爺ちゃん達のぶんなくなる勢いだよ?兄貴よく食うし」

「それを言うならば翔平だろ?」

わぁわぁと言い合っていると、いつの間に焼いたのか、祖母が「お肉柔らかいわよ?ほほほ」と呑気なことを言っている。

焼肉の後は、やはり窓を開けていても部屋が焼肉の匂いでいっぱいになると言いながら、台所など網戸のある場所をとにかく開けていくのだが、よく考えてみると、今年は一度も蚊に刺されていない。

「迦具土、結界の中に蚊はいないの?」

「居るが、あの耳元でブンブンと得る際のが気に食わなかったから排除した」

「だから居ないのか……」

「翔平は食われるのが好きなのか?」

「好きなやつなんて誰もいないから!ただ、なんで居ないのかなと思っただけ。お皿後頼んだよ。俺、風呂当番だからお湯貼ってくる」

お風呂の支度をしてから順番に入り、明日早めに家を出ようと兄が言ったので寝ようと部屋に行くと、しっかりと布団が敷かれていた。

「ここで寝るんだ……」

一階では祖父母がエアコンをつけないので上に来たのだろうが、男二人で寝るにはいつものエコモードでは少々暑い気がしないでもない。

だからといって真夏に来られると正直嫌だ!

暑いものは暑い!
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