93 / 103
神気と力
.
しおりを挟む
ベッドにゴロンとなりながら、自分の手を見るとやはり何かが手だけではなく身体も膜を張ってるというか、そんな感じで包まれているのはわかる。
なのに、大国さんや迦具土が気づかないのは神気とは違うからなのだろう。
鞄から、図書館で借りてきた本を開き、目次を見て読むが、大体が剣で戦ったとか、土地が生まれたとかそんなことしか書いてない。
不思議なのは神様が土地になるってことだが、そこは突っ込んでも仕方ないだろう。
これは誰に聞けばいいのだろう?と、祖父から貰った先祖の日記を読むことにし、一番最初の書付けを見るが、漢字だらけで読めない!
読めそうなのを手に取り一つずつ見ていくと、十五代目ではなく、七代目。
自分より十代前の人の記述に少し似たのがあったが、いつの時代の人だよ!!!
最低でも三・四百年は前の人だろう。
年表と照らし合わせると室町時代か安土桃山時代っぽいが、この家はそんなに長く続いてるのか!?
もしかして武士の子孫だったりしてなどと変なことを考えてしまう。
「まさかだよなー」
その時代のことを授業で習った気はするが、今やっている数学と英語で頭がパンパンで思い出せない。
と言うより、思い出したら単語を忘れてしまう気がしてならない。
「翔平」
「何?」
「明日神社だろ?行けるか?」
「行きたくないけど行くしかないだろ?それに、次の神様のことなんにも聞いてないし。迦具土は聞いてる?」
「教えてくれねーんだよ。さっきまで聞きまくったから、ポロッと言うと思ったのに」
「言われないってことは、またお使い的なものなのかな?それだと楽だからいいんだけど」
「反対に言われないから俺は怖いけどな……」
「明日になれば分かるし。それよりさ、これ見てよ。日記とか遡って見てたらすげーの。俺の十代前って室町とかその辺の時代だよ?一代目って神様の時代かなーとか思うと、家って凄い昔から続いてんのな」
日記を見て、一番最初の頃のはないなと迦具土が言いながら、古いものを箱に戻していく。
「ま、この土地自体がかなり古いから、お前の家系はずっとここに住んでたんだろうな」
「そんなの分かるの?」
「一応俺も神なんだけど」
「そうでした!風呂は?」
「あ、それ言いに来たんだった」
着替えを持って下に行こうとしたら、「頭洗う洗剤が少ないから入れておいてくれ」と言われ、「シャンプーだ!」といいつつ、なんで洗剤になるのかが分からない。
いつになったら覚えるんだろう?
翌日の夜、少し早かったが約束通りに茅葺き屋根の家に行くと、中からは八意さんと誰かの笑い声が聞こえる。
祖母が何か聞かされていたのか、行く時に持って行って欲しいと重箱と水筒を渡されたので持っては来たが、来てる人へのおつまみ?
まさか、酒盛りに付き合えと言われたら、それは無理だぞ?
「こんばんは」
声をかけてから襖を開けると、いつもの如く文机を机代わりにしてお酒を飲んでいる。
「おお、早かったの」
「あの、婆ちゃんからこれ預かってきたんですけど」
「すまんのぅ、酒だけ持ってきて摘みがなくての、祖母殿に連絡して作ってもらったんじゃ」
うちの婆ちゃん、家政婦じゃあないぞ?
迦具土を見ると、何度かソワソワとしているので、先に中に入り、お箸と取り皿を渡して、重箱を開ける。
「これはまた美味そうな!坊主の祖母殿が作ってくれたのは好物ばかりじゃ」
「えーと……」
「あ、まだ紹介しておらんだの。こやつは天狗じゃ」
「天狗って……本物?」
「まぁ、天狗と言ってもいろんな言われ方をしておるようじゃが、こやつは鳥天狗、鴉天狗 からすてんぐとも言われておる。えーと、ほれ、あれじゃ、民族信仰の神じゃよ。座敷わらしとか河童とかみたいなものじゃ」
なのに、大国さんや迦具土が気づかないのは神気とは違うからなのだろう。
鞄から、図書館で借りてきた本を開き、目次を見て読むが、大体が剣で戦ったとか、土地が生まれたとかそんなことしか書いてない。
不思議なのは神様が土地になるってことだが、そこは突っ込んでも仕方ないだろう。
これは誰に聞けばいいのだろう?と、祖父から貰った先祖の日記を読むことにし、一番最初の書付けを見るが、漢字だらけで読めない!
読めそうなのを手に取り一つずつ見ていくと、十五代目ではなく、七代目。
自分より十代前の人の記述に少し似たのがあったが、いつの時代の人だよ!!!
最低でも三・四百年は前の人だろう。
年表と照らし合わせると室町時代か安土桃山時代っぽいが、この家はそんなに長く続いてるのか!?
もしかして武士の子孫だったりしてなどと変なことを考えてしまう。
「まさかだよなー」
その時代のことを授業で習った気はするが、今やっている数学と英語で頭がパンパンで思い出せない。
と言うより、思い出したら単語を忘れてしまう気がしてならない。
「翔平」
「何?」
「明日神社だろ?行けるか?」
「行きたくないけど行くしかないだろ?それに、次の神様のことなんにも聞いてないし。迦具土は聞いてる?」
「教えてくれねーんだよ。さっきまで聞きまくったから、ポロッと言うと思ったのに」
「言われないってことは、またお使い的なものなのかな?それだと楽だからいいんだけど」
「反対に言われないから俺は怖いけどな……」
「明日になれば分かるし。それよりさ、これ見てよ。日記とか遡って見てたらすげーの。俺の十代前って室町とかその辺の時代だよ?一代目って神様の時代かなーとか思うと、家って凄い昔から続いてんのな」
日記を見て、一番最初の頃のはないなと迦具土が言いながら、古いものを箱に戻していく。
「ま、この土地自体がかなり古いから、お前の家系はずっとここに住んでたんだろうな」
「そんなの分かるの?」
「一応俺も神なんだけど」
「そうでした!風呂は?」
「あ、それ言いに来たんだった」
着替えを持って下に行こうとしたら、「頭洗う洗剤が少ないから入れておいてくれ」と言われ、「シャンプーだ!」といいつつ、なんで洗剤になるのかが分からない。
いつになったら覚えるんだろう?
翌日の夜、少し早かったが約束通りに茅葺き屋根の家に行くと、中からは八意さんと誰かの笑い声が聞こえる。
祖母が何か聞かされていたのか、行く時に持って行って欲しいと重箱と水筒を渡されたので持っては来たが、来てる人へのおつまみ?
まさか、酒盛りに付き合えと言われたら、それは無理だぞ?
「こんばんは」
声をかけてから襖を開けると、いつもの如く文机を机代わりにしてお酒を飲んでいる。
「おお、早かったの」
「あの、婆ちゃんからこれ預かってきたんですけど」
「すまんのぅ、酒だけ持ってきて摘みがなくての、祖母殿に連絡して作ってもらったんじゃ」
うちの婆ちゃん、家政婦じゃあないぞ?
迦具土を見ると、何度かソワソワとしているので、先に中に入り、お箸と取り皿を渡して、重箱を開ける。
「これはまた美味そうな!坊主の祖母殿が作ってくれたのは好物ばかりじゃ」
「えーと……」
「あ、まだ紹介しておらんだの。こやつは天狗じゃ」
「天狗って……本物?」
「まぁ、天狗と言ってもいろんな言われ方をしておるようじゃが、こやつは鳥天狗、鴉天狗 からすてんぐとも言われておる。えーと、ほれ、あれじゃ、民族信仰の神じゃよ。座敷わらしとか河童とかみたいなものじゃ」
0
あなたにおすすめの小説
死霊術士が暴れたり建国したりするお話
はくさい
ファンタジー
多くの日本人が色々な能力を与えられて異世界に送りこまれ、死霊術士の能力を与えられた主人公が、魔物と戦ったり、冒険者と戦ったり、貴族と戦ったり、聖女と戦ったり、ドラゴンと戦ったり、勇者と戦ったり、魔王と戦ったり、建国したりしながらファンタジー異世界を生き抜いていくお話です。
ライバルは錬金術師です。
ヒロイン登場は遅めです。
少しでも面白いと思ってくださった方は、いいねいただけると嬉しいです。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
【完結】あやかし団地 管理人見習い日誌
双月ねむる
キャラ文芸
就活全滅で「自分には社会性がない」と思い込む凛は、遠縁の親戚に紹介され、昭和レトロな巨大団地・さくらヶ丘第一団地の『管理人見習い』として住み込みで働くことに。しかしその団地には、中庭の「靴鳴らし」、エレベーター表示盤に棲む狐など、団地限定あやかし達が当たり前のように暮らしていた。
最初は逃げ腰の凛だったが、すねた空き部屋や、ベランダの風鈴が告げるSOSなど、人とあやかしのトラブルに巻き込まれながら、少しずつ『共同体』に関わる勇気を取り戻していく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる