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南での三日間
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その後、ご飯ができたと言うので、夏樹と冬弥と一緒に、侑弥を車椅子に座った自分の膝の上に乗せて食堂へと行くと、栞にいきなり抱きつかれる。
「く、苦しい……侑弥が潰れる……」
「あ、ごめんなさい。やっぱり心配で。今はなんともない?」
「うん。平気だよ。何かあったらちゃんと言うし相談するから」
「そう、そうよね?そうしてね?私、お母さんなんだから」
「頼りにしてるねママ」
「ゆーきーとー!パパは?パパは無いんですか?」
「えーと、夏樹おじ様。僕どうしよう?」
おどけてみせると、祖母が笑いながら「冬弥の負け」と言って侑弥を赤ちゃん用の椅子に座らせてくれる。
「にーにー!」
「ご飯待ってね。ちゃんとあげるから」
「ぶー!」
「ほら、怒ったら大好きなにんじんさんが泣いちゃうぞ?」
「やっ!」
「雪翔、何かすごい会話してないか?」
「夏樹さんも分かるでしょ?」
「全然?ま、この子は言葉が早いから、やはり天狐の力が強く出てるんだと思うが」
「それなんですけどねぇ……」
困ったような冬弥にみんなの視線が集まり、話の続きをと言うと、「皆さんで浮遊城に来ませんか?」と言われる。
行けるには行けるのだが、のんびりと浮遊城に住むことは出来ないのにどうしたのだろう?
「く、苦しい……侑弥が潰れる……」
「あ、ごめんなさい。やっぱり心配で。今はなんともない?」
「うん。平気だよ。何かあったらちゃんと言うし相談するから」
「そう、そうよね?そうしてね?私、お母さんなんだから」
「頼りにしてるねママ」
「ゆーきーとー!パパは?パパは無いんですか?」
「えーと、夏樹おじ様。僕どうしよう?」
おどけてみせると、祖母が笑いながら「冬弥の負け」と言って侑弥を赤ちゃん用の椅子に座らせてくれる。
「にーにー!」
「ご飯待ってね。ちゃんとあげるから」
「ぶー!」
「ほら、怒ったら大好きなにんじんさんが泣いちゃうぞ?」
「やっ!」
「雪翔、何かすごい会話してないか?」
「夏樹さんも分かるでしょ?」
「全然?ま、この子は言葉が早いから、やはり天狐の力が強く出てるんだと思うが」
「それなんですけどねぇ……」
困ったような冬弥にみんなの視線が集まり、話の続きをと言うと、「皆さんで浮遊城に来ませんか?」と言われる。
行けるには行けるのだが、のんびりと浮遊城に住むことは出来ないのにどうしたのだろう?
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