ゴミ拾いで3体の夫ができた人間

那原涼

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【微R18】長い夜

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アロンが我が耳を疑いながら固まった。

今、セックスって言ったかこいつ!?

「せ、せ………は?なんでだ?」

「さっきも言ったように、お前のことが知りたい。俺はエルヴィスやエルドのようにお前の感情に敏感じゃない。あの夜の行為でお前が本気で気持ちいいと思っているのか、それとも苦しんでいるのかすらわからない」

アロンはあの夜のが指すことを思い返した。顔にどんどん熱が集まり、噴き出そうなほど真っ赤になった。

気持ちよくないといえば嘘になる。触られることも抱きしめられることも気持ちよくて仕方がなかった。

だがそれを面と向かって言われるのはさすがに耐えられなかった。

「お、俺が………苦しんでいる、ように見えたのか?」

気持ち良すぎて苦しいと感じるが、そんなに自分の表現はわかりにくかったのだろうか?それとも本当に苦しそうにするほど気持ちいいと感じていたのだろうか?どちらにしても恥ずかしすぎて相手の目を直視できない。

「見えた。感じている時の表情と拷問を受けた人間の表情とあまり区別がつかない」

「………。お前さ、遠回しに俺のことディスってんじゃねぇだろうな?」

「そういうつもりじゃない。どうする?」

「どうするって聞かれても……」

アロンが迷っているとライネスの手がすぅと背中に回り、硬い指先が服の中に潜り込んだ。

「…………ッ!」

いつものようないたずらな表情でもなく、嘲笑い気味な表情でもなく、あくまで真剣な顔にアロンはダメだと言いにくかった。

あの夜のこと以降、アロンはあまりエルヴィス達の接触を拒否に感じなくなった気がする。

というよりグレイシーに無意識にエルヴィス達に頼っていると言われてから色々考えてみたが、別に彼らを拒絶する理由はない気がした。

守られて生活でき、飢えることもなければ風雨に震えることもない。

性行為はまだあまり好きじゃないが、前回のように気持ちいいのなら別にたまにあるくらい問題ない。もちろん写真を撮られて他人に送られるのは論外である。

そう考えるとライネスの誘いを断る理由もあまりない気がした。

アロンは相手の試すような手つきに震えそうな体をなんとかもたれかけ、拒否していないという意思を見せた。

それに気づいたのか、ライネスの手は先ほどよりも大胆に背中を這い、同時に服をめくり上げられていく恥ずかしさにアロンは顔を見られないようにその肩に埋めた。

あまりの恥ずかしさにやはり拒否するべきかと考えた。

だが上の服を脱がされ、ズボンをスルスルと持っていかれ、素っ裸になったところで何かを手の中に押し込まれた。

見ると、ガラス瓶の中に入った粘着性のある液体である。

いつも行為前に使用しているアレだと気づき、アロンの顔がさらに真っ赤になる。

「ここから先自分でできそうか?」

アロンが覚悟を決めていたところにそんな言葉が飛び出してきた。

「………………え?」

「言っただろ。戦闘型の力は強すぎる。人間の皮膚など紙のように裂いてしまうからな」

しばらく見つめ合ったあと、アロンが、そうだった!と思い出した。

ライネスのメモリーカードを壊した時も似たような状況だった。その時のライネスもほぐしたあと見つめるのみで、何もしないスタンスだった。

その理由が人間がもろすぎるというものである。

まさかここからは見つめられたまま自分でするしかないのか?と困惑しているとそっとお腹を触られた。

その手つきにビクッと肌が震える。

「エルドの真似事ならできなくはない。お前が何をほしいのか教えてくれ」

ライネスの両手は腰から胸へ移動し、胸の前の突起をスッとかすめた。

「……んっ」

「痛いのか?」

「い、痛くはないけど………一つ確認していいか?」

「なんだ」

「お前、この暗さではっきり見えるのか?」

「赤外線カメラの機能ならついている」

赤外線カメラとは何かわからなかったが、その言葉から察するに見えると推測した。

アロンはそっと手をライネスの目に被せた。

「じ、自分でするから………絶対に見るなよ」

「見なければその反応がわからないだろ」

「恥ずかしいんだよ!」

ライネスがアロンの手を握って下にずらした。

「その顔が見たい」

「………っ!………わかった………笑うなよ」

「なんでそこで笑うが出てくるんだ」

「いいから!俺がどんな顔をしても絶対に茶化すなよ!」

「わかった」

アロンは覚悟をして小瓶の中から液体を取り出した。液体を両手でこすり合わせ、そっと自分の下半身へ伸ばしていくーー


「ライネス!!有力な…………あれ?」


バーンッと勢いよくドアを開けたのはネビュラだった。

長い茶髪を揺らしてキョロキョロとしながら中に入ってくる。

「なんで電気つけないの?赤外線カメラ機能がついてても明かりがあったほうが……その腕の中に抱き込んでいるのはもしかしてアロンさん?」

ネビュラが入ってくる前に足音に気づいたライネスはとっさにベッドの布団を引っ張り寄せてアロンに被せた。

アロンはというと突然の乱入者に心臓をバクバク言わせながらライネスにピッタリとくっついている。

その顔はまだ驚きから我に返っていない。

見られたか?いや、多分見られてない。

だがこんな状況に他人がいるというのは恥ずかしいを通り越して穴に入りたくなる。もはや声を出すことさえ怖くなってしまう。

行為中のことを見られた可能性があるかもしれないかと思うと、先ほどとは違った意味で顔が赤くなってくる。

アロンの真っ青な顔から真っ赤な顔に変わったのを見てライネスはほんの少し布団を引き上げた。

「アロンで間違いない。お前は本当にタイミングの悪い時に入ってくるな。首へし折るぞ」

「そんなにタイミング悪かった?ごめんね~。でもトセルのことで情報提供があったんだ。同じ監房の囚人からだよ。いち早く知らせに来たんだ」

トセルと聞いてライネスの目が変わった。少し考えたあと、腕の中で隠れるように一声も出さないアロンに向かって言う。

「悪い。もう戻らないといけなくなった」

「わ、わかったから早くあいつを連れて出ていけっ!」

「あれ?僕そんなに嫌われたの?」

ネビュラが自分を指さして悩ましげな表情で首を傾げた。

その傾げた首をアロンはへし折ってやりたかった。





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