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第13部 陽堕ちる刻
第13部 陽堕ちる刻・登場人物紹介
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─── レヴァーラ陣営 ───
『ファウナ・デル・フォレスタ&El-Galesta』
金髪セミロングで碧眼の超絶美少女魔道士にして圧倒的主人公。年齢18歳。自称、森の女神。
血こそ繋がっていないが護衛であるオルティスタ、ラディアンヌと3姉妹の様な契りが在る。
レヴァーラ・ガン・イルッゾが元ヴァロウズのNo2、ディスラドを何故最後に残したのか。その理由を理解するも納得往かず、一度は袂を分かつ決意をした。
然しながらレヴァーラは自分と姉ゼファンナに取って、真実の母親であることをさらに知る。18年間欲しても得られなかった母の愛情。
其れとは別にこれまで二人の女性として育んだ別の愛情との狭間に揺れるファウナ。
何れにせよディスラドへ走ろうとするレヴァーラを止めるべく、同陣営で在りながら仇に回る決意を固めた。
『オルティスタ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ファウナ・デル・フォレスタの護衛と言えば響きは良いが歳の離れた姉貴分的存在。
金髪ボブカットを切らずに今は適当なセミロングである。身長176cmでそこいらのモデルが逃げ出す程のナイスボディ。年齢26歳。
ラディアンヌと共に血縁でこそないが『レヴァーラの事を諦めるな』そう訴え続ける良い姉貴分。
ファウナがレヴァーラの敵に回るのであれば長女オルティスタも着いて往くのが必然なのだ。
『ラディアンヌ・マゼダリッサ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ファウナ・デル・フォレスタの護衛兼身の回りの世話係。ファウナが可愛くてどうしようもない。
血の繋がっていないフォレスタ3姉妹の次女にあたる。
長女肌オルティスタと血の繋がりが在るかのような翠眼と金髪ボブカットで171cmの此方も長女に続く高身長。年齢24歳。
ディスラドへ走ると聞き、レヴァーラと決別したファウナを見て『ファウナ様を何故フッたのか意味が判りません』と激怒。
レヴァーラがファウナの実の母で在りながら、より高みの欲望を求めているのを知りようものなら、当然ファウナ側として敵に回ることだろう。
『レヴァーラ・ガン・イルッゾ(マーダ)(パイロットスーツ)&El-Galesta』
世界初の自由意志を持つAIを積んだマーダ。
これが黒髪で大人女性の踊り子を乗っ取ったのがこのレヴァーラである。ファウナから推されに推され自分も溺愛の沼へと堕ちる。年齢不詳。ファウナ達も付き従う圧倒的首謀者。
ゼファンナ機の撃墜を果たせなかった理由。
自分が14歳の時、金を稼ぐべくして男と特別な踊りをした代償で在ったことを思い出す。
それで無くとも自分の中身はマーダという人間に成り切れてない孤独な存在。手放す気など皆無であった筈のファウナへ、ディスラドを最後に残した秘中の秘を思わず明かす。
この身体の持ち主が実の母親で在る故、マーダとして突き進む諸悪の覇道に実娘を付き合わせるのを許容出来ない帰結であった。
レヴァーラ・ガン・イルッゾは、本当にファウナ・デル・フォレスタの仇へ転じてしまうのだろうか。その時、彼女の味方で残るのは一体誰か。
『リディーナ』
本職はエンジニアだが医者としても機能する銀髪碧眼の大人女性。年齢不詳。そのスキルの広さ故、仕事が多く、誰もから頼られる存在。
彼女も戦闘服を着込み自ら先陣を往く。自称、ヴァロウズNo0『閃光のリディーナ』
EL97式改レヴァーラ専用機に自身も戦闘服を着装し、同乗者として乗り込んだ。レヴァーラの閃光が切れても、自分の閃光で肩代わりするのが目的。
しかしながらその反動は予想を遥かに超えていた。意識を失うほどの苦痛と快楽を同時に味わう羽目に陥る。
『チェーン・マニシング』
ヴァロウズNo6、機械生命体の様な姿に化ける能力持ち。何にでも化けてしまう上、普段は自分が最も好きな15m程ある白い狼の様なロボット姿を維持している。
巨大な犬鷲に化け、ファウナ達を浮島へ運んだ次は、見たこともない白い竜へ変身するのをファウナから強要される。
結果、見事にそれを成し遂げMeteonellaを含む、総てのEL97式改を輸送出来る超巨大母艦へ転じた。彼女の変身に果てはあるのだろうか。
『フィルニア・ウィニゲスタ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo7、大気の使い手。赤髪、赤い目で中低音の効いた性別問わず惚れさせる声。年齢24歳。
アテネ戦、そして軍基地殲滅戦に於いて、大気使いのフィルニアは専用機を大いに活かし切れた。
しかし今後のレヴァーラとファウナの動向を見て、彼女はどちらへ走るのだろう。
『ディーネ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo8、水の使い手。黒髪セミロングの日本出身。元々水泳選手として期待されていた経歴を持つ。年齢19歳になった。
触れたモノの水分なら水だろうがオイルだろうが沸騰から凝固まで好きに出来る。非常に強力な力であるが相手に触れないといけないのが弱点。
フィルニア同様、水使いのディーネも専用機と共に、空気中の水蒸気すら操る進化を遂げた。
可愛いファウナが大好きであるディーネ。レヴァーラの悪巧みを知り得た時、彼女はどちらへ転ぶのか。
『アノニモ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo9、影から影へ行き来出来る黒ずくめの暗殺者。年齢不詳。名前の由来が名無しという事であからさまに本名でないのが窺い知れる。
東洋出身を匂わす特徴的な口調。その職業柄、音量を自在に出来るジレリノとの相性が良い。
実はただの光学迷彩を使うだけというリディーナカスタム史上、最もチープな装備で在りながら、影使いの暗殺者は、敵の親玉を墜とす御膳立てを見事果たした。
暗殺者というヴァロウズ中、一番人の心を捨てた職に在りながら、ファウナ達へ心寄せ始めている彼女。レヴァーラという契約を取るか? 或いはファウナへの情を取るのか?
『ジレリノ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo10、音消しの罠使いから音量自在の罠使いへ化けた。蒼いポニテで背が低い(155cm)年齢不詳。元傭兵のアル・ガ・デラロサから可愛いお馬ちゃんと揶揄される。
巨大な人型兵器でさえ、音無しと罠使いを体現し、No10と馬鹿に出来る存在ではなくなった彼女。
されど彼女はレヴァーラ・ガン・イルッゾに雇われた傭兵。もしジレリノすらNoを捨てようものなら、レヴァーラの味方はいよいよ相棒一人になるかも知れない。
『アル・ガ・デラロサ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
短い銀髪と迷彩色が混じる頭をした年齢32歳。レヴァーラ側唯一のナイスガイ。
垂直離着陸機形態へ変形出来る最早MarkⅡというべきEL97式改を乗りこなし、古巣、バルセロナ基地所属時、世話になった司令官ガディン・ストーナーのトドメを刺すべく彼は動いた。
けれども妻マリアンダに掠め取られるという想像外の失態。失意のデラロサ、何を想う。
『マリアンダ・デラロサ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
迷彩色に頭を染めた冷静沈着な19歳の女。デラロサと共にレヴァーラ達に合流した。ビクロス『エル・ガレスタ』が乗機。元少尉。
ヴァロウズのNo5、超感覚を持つ占い師のアビニシャンを同乗させ、EL97式改に於ける狙撃手としてさらなる飛躍を遂げた。
夫アルが恩人であるガディン・ストーナーを殺害すれば、生涯引き摺ると判断。自分が代わりに罪を背負う役目を負った。
『アビニシャン』
元ヴァロウズNo5の占い師。相手に必ず勝利するという思い込みの能力を、ファウナに敗れ失うが、そのファウナに連れられレヴァーラ達の下で静養していた。
タロットの力を失った彼女だが、ある程度の超感覚を取り戻したらしく、アテネ戦からはマリアンダ・デラロサ機へ同乗し、狙撃の手伝いを始めた。
これで実質レヴァーラ陣営に名を連ねることとなったが、レヴァーラの本心を知ればファウナ達へ傾くのは容易に想像出来る。
『レグラズ・アルブレン(パイロットスーツ)&El-Galesta』
黒海に浮かぶ元連合軍基地、通称『浮島』の元・司令官。高身長で蒼い髪に蒼い瞳を持つクールな男。しかしア・ラバ商会の女共を人質にした罪を問われ、レヴァーラ達の襲撃を受け敗北した。
レグラズ・アルブレン専用機。アテネ戦からデビューを果たし、壮大な火力を武器に敵機を蹴散らす砲台と化した。
─── 元ヴァロウズ陣営 ───
No1のエルドラ・フィス・スケイル、そしてNo3の天斬。彼等の遺体から軍が作った人工知性体の塊されもとうとう潰えた。
レヴァーラの元へ還ったアビニシャンを除くと、ヴァロウズ離反組はNo2のディスラドとNo4のパルメラ・ジオ・アリスタ二人だけ。
されどレヴァーラの本意をNo6~No10が知り得た時、総てが此処に並ぶ可能性も否定出来ない。
『ディスラド』
ヴァロウズNo2、芸術を爆発と為す異常者。金髪に鋭い碧眼を持つ、中々色だけはある男。年齢不詳。
レヴァーラがディスラドに望んでいたこと。それはただの気まぐれではなかった。果たして彼はレヴァーラへ堕ち往くのか。
──それともディスラドが彼女を堕とすのか。
『パルメラ・ジオ・アリスタ&ジオ・アリスタ』
元ヴァロウズのNo4、古代インド神の力を勝手に解釈し、祈りを捧げその力を行使する神聖術士。
見事不死鳥の力を手にしたパルメラ。故人エルドラの『末期の言葉が聞きたいだけ……』これを果たすべく、遂に詠唱術が完成をみた。
末期のエルドラ・フィス・スケイルは、妻と息子へ一体何を語るのだろう。
─── ア・ラバ商会 ───
ウクライナの南端でひっそり商いを営んでいる。その正体は揺りかごから兵器まで何でも揃う傭兵達御用達の軍事屋。
流石に傭兵までは品揃えがなかった。しかし多忙なリディーナに代わり、エル・ガレスタの早期改修とその後の整備士すら一任され見事間に合わせた。
『リイナ』
ア・ラバ商会よりイギリスへ航海の付添人として派遣された賢くもそれを鼻に掛けない女性。毛先まで光る長い銀髪で碧い目をした美女である。
リディーナから随分気に入られている模様。だが彼女は何故こうも聡明であり、然もレヴァーラ達へ肩入れするのか?
350年後の未来──同じ名前の司祭級がいるらしい……。
─── 連合国軍 ───
『ゼファンナ・ルゼ・フォレスタ&El-Galesta』
ファウナ・デル・フォレスタ双子の姉を名乗った少女。ファウナ妹より5cm程高い身長。身長だけでなくスリーサイズさえも妹を凌ぐ。
浮島戦にて同じ原子の連鎖を詠唱する妹ファウナに完全敗北。
さらにギリシャ・アテネ、アクロポリスでの一戦では、本物の森の女神しか扱えぬ呪文『森の酵素』の前にまたしても敗れ投降。今はフォルテザに幽閉されている。
その際、ゼファンナの上司といえるガディン・ストーナーが『良くやった、素晴らしい仕事だ』だと彼女を褒め称えた。
投降は寧ろゼファンナ達に取って『望む処』なのだろう。
ゼファンナはレヴァーラ達との初見に於いて実の母親であることを知ってた匂わせがあった。
ゼファンナは実妹に付くのか?
母親へ走るのか?
そのどれでもないのか?
黄泉へ堕ちたガディン・ストーナーの思い通りに物語は進むのか。死人に口は存在しない。
『ファウナ・デル・フォレスタ&El-Galesta』
金髪セミロングで碧眼の超絶美少女魔道士にして圧倒的主人公。年齢18歳。自称、森の女神。
血こそ繋がっていないが護衛であるオルティスタ、ラディアンヌと3姉妹の様な契りが在る。
レヴァーラ・ガン・イルッゾが元ヴァロウズのNo2、ディスラドを何故最後に残したのか。その理由を理解するも納得往かず、一度は袂を分かつ決意をした。
然しながらレヴァーラは自分と姉ゼファンナに取って、真実の母親であることをさらに知る。18年間欲しても得られなかった母の愛情。
其れとは別にこれまで二人の女性として育んだ別の愛情との狭間に揺れるファウナ。
何れにせよディスラドへ走ろうとするレヴァーラを止めるべく、同陣営で在りながら仇に回る決意を固めた。
『オルティスタ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ファウナ・デル・フォレスタの護衛と言えば響きは良いが歳の離れた姉貴分的存在。
金髪ボブカットを切らずに今は適当なセミロングである。身長176cmでそこいらのモデルが逃げ出す程のナイスボディ。年齢26歳。
ラディアンヌと共に血縁でこそないが『レヴァーラの事を諦めるな』そう訴え続ける良い姉貴分。
ファウナがレヴァーラの敵に回るのであれば長女オルティスタも着いて往くのが必然なのだ。
『ラディアンヌ・マゼダリッサ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ファウナ・デル・フォレスタの護衛兼身の回りの世話係。ファウナが可愛くてどうしようもない。
血の繋がっていないフォレスタ3姉妹の次女にあたる。
長女肌オルティスタと血の繋がりが在るかのような翠眼と金髪ボブカットで171cmの此方も長女に続く高身長。年齢24歳。
ディスラドへ走ると聞き、レヴァーラと決別したファウナを見て『ファウナ様を何故フッたのか意味が判りません』と激怒。
レヴァーラがファウナの実の母で在りながら、より高みの欲望を求めているのを知りようものなら、当然ファウナ側として敵に回ることだろう。
『レヴァーラ・ガン・イルッゾ(マーダ)(パイロットスーツ)&El-Galesta』
世界初の自由意志を持つAIを積んだマーダ。
これが黒髪で大人女性の踊り子を乗っ取ったのがこのレヴァーラである。ファウナから推されに推され自分も溺愛の沼へと堕ちる。年齢不詳。ファウナ達も付き従う圧倒的首謀者。
ゼファンナ機の撃墜を果たせなかった理由。
自分が14歳の時、金を稼ぐべくして男と特別な踊りをした代償で在ったことを思い出す。
それで無くとも自分の中身はマーダという人間に成り切れてない孤独な存在。手放す気など皆無であった筈のファウナへ、ディスラドを最後に残した秘中の秘を思わず明かす。
この身体の持ち主が実の母親で在る故、マーダとして突き進む諸悪の覇道に実娘を付き合わせるのを許容出来ない帰結であった。
レヴァーラ・ガン・イルッゾは、本当にファウナ・デル・フォレスタの仇へ転じてしまうのだろうか。その時、彼女の味方で残るのは一体誰か。
『リディーナ』
本職はエンジニアだが医者としても機能する銀髪碧眼の大人女性。年齢不詳。そのスキルの広さ故、仕事が多く、誰もから頼られる存在。
彼女も戦闘服を着込み自ら先陣を往く。自称、ヴァロウズNo0『閃光のリディーナ』
EL97式改レヴァーラ専用機に自身も戦闘服を着装し、同乗者として乗り込んだ。レヴァーラの閃光が切れても、自分の閃光で肩代わりするのが目的。
しかしながらその反動は予想を遥かに超えていた。意識を失うほどの苦痛と快楽を同時に味わう羽目に陥る。
『チェーン・マニシング』
ヴァロウズNo6、機械生命体の様な姿に化ける能力持ち。何にでも化けてしまう上、普段は自分が最も好きな15m程ある白い狼の様なロボット姿を維持している。
巨大な犬鷲に化け、ファウナ達を浮島へ運んだ次は、見たこともない白い竜へ変身するのをファウナから強要される。
結果、見事にそれを成し遂げMeteonellaを含む、総てのEL97式改を輸送出来る超巨大母艦へ転じた。彼女の変身に果てはあるのだろうか。
『フィルニア・ウィニゲスタ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo7、大気の使い手。赤髪、赤い目で中低音の効いた性別問わず惚れさせる声。年齢24歳。
アテネ戦、そして軍基地殲滅戦に於いて、大気使いのフィルニアは専用機を大いに活かし切れた。
しかし今後のレヴァーラとファウナの動向を見て、彼女はどちらへ走るのだろう。
『ディーネ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo8、水の使い手。黒髪セミロングの日本出身。元々水泳選手として期待されていた経歴を持つ。年齢19歳になった。
触れたモノの水分なら水だろうがオイルだろうが沸騰から凝固まで好きに出来る。非常に強力な力であるが相手に触れないといけないのが弱点。
フィルニア同様、水使いのディーネも専用機と共に、空気中の水蒸気すら操る進化を遂げた。
可愛いファウナが大好きであるディーネ。レヴァーラの悪巧みを知り得た時、彼女はどちらへ転ぶのか。
『アノニモ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo9、影から影へ行き来出来る黒ずくめの暗殺者。年齢不詳。名前の由来が名無しという事であからさまに本名でないのが窺い知れる。
東洋出身を匂わす特徴的な口調。その職業柄、音量を自在に出来るジレリノとの相性が良い。
実はただの光学迷彩を使うだけというリディーナカスタム史上、最もチープな装備で在りながら、影使いの暗殺者は、敵の親玉を墜とす御膳立てを見事果たした。
暗殺者というヴァロウズ中、一番人の心を捨てた職に在りながら、ファウナ達へ心寄せ始めている彼女。レヴァーラという契約を取るか? 或いはファウナへの情を取るのか?
『ジレリノ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
ヴァロウズNo10、音消しの罠使いから音量自在の罠使いへ化けた。蒼いポニテで背が低い(155cm)年齢不詳。元傭兵のアル・ガ・デラロサから可愛いお馬ちゃんと揶揄される。
巨大な人型兵器でさえ、音無しと罠使いを体現し、No10と馬鹿に出来る存在ではなくなった彼女。
されど彼女はレヴァーラ・ガン・イルッゾに雇われた傭兵。もしジレリノすらNoを捨てようものなら、レヴァーラの味方はいよいよ相棒一人になるかも知れない。
『アル・ガ・デラロサ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
短い銀髪と迷彩色が混じる頭をした年齢32歳。レヴァーラ側唯一のナイスガイ。
垂直離着陸機形態へ変形出来る最早MarkⅡというべきEL97式改を乗りこなし、古巣、バルセロナ基地所属時、世話になった司令官ガディン・ストーナーのトドメを刺すべく彼は動いた。
けれども妻マリアンダに掠め取られるという想像外の失態。失意のデラロサ、何を想う。
『マリアンダ・デラロサ(パイロットスーツ)&El-Galesta』
迷彩色に頭を染めた冷静沈着な19歳の女。デラロサと共にレヴァーラ達に合流した。ビクロス『エル・ガレスタ』が乗機。元少尉。
ヴァロウズのNo5、超感覚を持つ占い師のアビニシャンを同乗させ、EL97式改に於ける狙撃手としてさらなる飛躍を遂げた。
夫アルが恩人であるガディン・ストーナーを殺害すれば、生涯引き摺ると判断。自分が代わりに罪を背負う役目を負った。
『アビニシャン』
元ヴァロウズNo5の占い師。相手に必ず勝利するという思い込みの能力を、ファウナに敗れ失うが、そのファウナに連れられレヴァーラ達の下で静養していた。
タロットの力を失った彼女だが、ある程度の超感覚を取り戻したらしく、アテネ戦からはマリアンダ・デラロサ機へ同乗し、狙撃の手伝いを始めた。
これで実質レヴァーラ陣営に名を連ねることとなったが、レヴァーラの本心を知ればファウナ達へ傾くのは容易に想像出来る。
『レグラズ・アルブレン(パイロットスーツ)&El-Galesta』
黒海に浮かぶ元連合軍基地、通称『浮島』の元・司令官。高身長で蒼い髪に蒼い瞳を持つクールな男。しかしア・ラバ商会の女共を人質にした罪を問われ、レヴァーラ達の襲撃を受け敗北した。
レグラズ・アルブレン専用機。アテネ戦からデビューを果たし、壮大な火力を武器に敵機を蹴散らす砲台と化した。
─── 元ヴァロウズ陣営 ───
No1のエルドラ・フィス・スケイル、そしてNo3の天斬。彼等の遺体から軍が作った人工知性体の塊されもとうとう潰えた。
レヴァーラの元へ還ったアビニシャンを除くと、ヴァロウズ離反組はNo2のディスラドとNo4のパルメラ・ジオ・アリスタ二人だけ。
されどレヴァーラの本意をNo6~No10が知り得た時、総てが此処に並ぶ可能性も否定出来ない。
『ディスラド』
ヴァロウズNo2、芸術を爆発と為す異常者。金髪に鋭い碧眼を持つ、中々色だけはある男。年齢不詳。
レヴァーラがディスラドに望んでいたこと。それはただの気まぐれではなかった。果たして彼はレヴァーラへ堕ち往くのか。
──それともディスラドが彼女を堕とすのか。
『パルメラ・ジオ・アリスタ&ジオ・アリスタ』
元ヴァロウズのNo4、古代インド神の力を勝手に解釈し、祈りを捧げその力を行使する神聖術士。
見事不死鳥の力を手にしたパルメラ。故人エルドラの『末期の言葉が聞きたいだけ……』これを果たすべく、遂に詠唱術が完成をみた。
末期のエルドラ・フィス・スケイルは、妻と息子へ一体何を語るのだろう。
─── ア・ラバ商会 ───
ウクライナの南端でひっそり商いを営んでいる。その正体は揺りかごから兵器まで何でも揃う傭兵達御用達の軍事屋。
流石に傭兵までは品揃えがなかった。しかし多忙なリディーナに代わり、エル・ガレスタの早期改修とその後の整備士すら一任され見事間に合わせた。
『リイナ』
ア・ラバ商会よりイギリスへ航海の付添人として派遣された賢くもそれを鼻に掛けない女性。毛先まで光る長い銀髪で碧い目をした美女である。
リディーナから随分気に入られている模様。だが彼女は何故こうも聡明であり、然もレヴァーラ達へ肩入れするのか?
350年後の未来──同じ名前の司祭級がいるらしい……。
─── 連合国軍 ───
『ゼファンナ・ルゼ・フォレスタ&El-Galesta』
ファウナ・デル・フォレスタ双子の姉を名乗った少女。ファウナ妹より5cm程高い身長。身長だけでなくスリーサイズさえも妹を凌ぐ。
浮島戦にて同じ原子の連鎖を詠唱する妹ファウナに完全敗北。
さらにギリシャ・アテネ、アクロポリスでの一戦では、本物の森の女神しか扱えぬ呪文『森の酵素』の前にまたしても敗れ投降。今はフォルテザに幽閉されている。
その際、ゼファンナの上司といえるガディン・ストーナーが『良くやった、素晴らしい仕事だ』だと彼女を褒め称えた。
投降は寧ろゼファンナ達に取って『望む処』なのだろう。
ゼファンナはレヴァーラ達との初見に於いて実の母親であることを知ってた匂わせがあった。
ゼファンナは実妹に付くのか?
母親へ走るのか?
そのどれでもないのか?
黄泉へ堕ちたガディン・ストーナーの思い通りに物語は進むのか。死人に口は存在しない。
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