ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜

ことりとりとん

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46.出発!

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46.出発!

かなり高い値段を付けているにも関わらず、少しずつ売れていくポテサラを補充しつつ、寝室のうず高く積まれた箱の中身を整理する。
幸いにもお金には全く困ってないから棚をたくさん買ったり、収納空間という制限付き四次元ポケットみたいな、少ない場所で多くの物を入れられるものを買ったり。おかたづけ、意外と楽しい。




そして、翌日。

「アカリさま、忘れてはいないと思いますが、今日は王都へ行く日ですよ」

「……あ、そうか。忘れてたよ、ありがと。待ち合わせは、西側広場の噴水前だって」

「そうですか。時間は14:00~とのことですが、場所を知らないので少し早めに出た方が良いと思います。王都西側のポイントに出ますが、余裕を持って13:00ごろに家を出ませんか」

「うん、分かった。じゃあそれまでの間は、すっかり忘れてた手土産の量産をしようか」

「そうですね」



そして、沢山の唐揚げとトンカツを入れたアイテムポーチ(さっき買った)を持って、いざ出発!

「アカリさまにはもう既に全ポイントへのアクセス権限が付与されていますので門を出るとポイント選択が出来ると思います。
権限のない人は絶対に出入り出来ない仕様ですので安心してくださいね」

スピカちゃんの言葉通り、門を出たところでマップモードに移行した。
全体マップから好きな行先を選択できるみたい。

『王都西側』

よし、レッツゴー!



ぐんにゃりと視界が歪み、すぐに景色が切り替わった。

家から見えるのは広葉樹の森だけど、ここは針葉樹メインの森の中。
目立たないように、何も無い森の中にワープポイントが設定されているみたいね。

「アカリさま、こちらの石は《帰還石》と言って、臨時のポイントになってどこからでも一瞬で家に帰れるものです。
あまり数はありませんしまだ作れませんので貴重なものですが、万が一の時にはお使いください。
忘れないうちに渡しておきますね」

スピカちゃんがキラキラと輝く紫色の石を渡してくれる。

「分かった。ありがと。これを使うような事にならないように頑張るよ」

「あと、ここは通常マップの範囲内ですのでメニューから地図が見られると思います。
迷子にならないように、ここをマークしておくことをお勧めしますよ」

試しにメニューを開くと、いつもはない『マップ』のタブが出来ていて、この周辺の施設なんかが一応書かれている。
とはいえ建物の名前とかは公的なものしか出てないみたいだから、個人の家とかは自分で探さないといけないだろうな。

「よーし、ここの場所もマークしたし、『西側広場』の場所も分かったし、行こっか!」


この世界で初めての外。
楽しみだな!




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