ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜

ことりとりとん

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101.危険

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101.危険


「だめだー、メッセージじゃ上手く伝わらないよー」


珍しくカストルさんに話が通じなくて困った。


「どうしたのですか?」

「このアパー草を切ってくれた人がとっても良かったから続けて依頼したい、って言ってるのに、もっと良い人にさせるとか、金額がどうとか言ってて……
あの人の事だから私を騙そうとはしてないと思うんだけど」


「カストルさまは、戦闘クランのリーダーですから、生産に関しては分からないことの方が多いでしょう。
文章では伝わりにくいですので、直接会う方が良いでしょうね」


「やっぱりそうだよね。さっき帰ってきたばっかりだけど、もう一回行こうか」


そう思ってカストルさんに「今から行く」ってメッセージを送ったらめっちゃ怒られた。


「日が暮れたら魔物の動きがとっても活発になるんだって。だから、王都の城壁の外へ出るなんて自殺行為らしいよ?」


「ベガさまの時代はそこまで言うほど魔物が身近な存在ではありませんでした。
それこそ、城壁に近いとはいえ外にリンクポイントを置く程度には安全だったのです。
今の人々は、かなり魔物の脅威に晒されているのですね」


「ここは安全だけれど、外は厳しいみたい。
私も迂闊にウロウロしないようにしなきゃ」

「そうですね」


それからしばらくはアパー草の水薬を作っていた。
結構沢山切ってくれているし、明日もまたお願いするつもりだから今日の分は今日中に片付けておきたいと思って。


でも、さすがにちょっと疲れちゃったから晩御飯何か作ろうかと思って冷蔵庫を開けた。


……ぱたん

思わず閉めちゃったよ、思ってたより随分多いんだけど!?


作業が詰まっている時は料理するのも面倒になって、買って済ませる事が多い。
ここ数日は特に、裁縫だ錬成だと他の生産ばかりしているから余計に。


そうして、多分2日ほど開けてなかったと思うんだけど、それだけでこの量。
絶望しそうだよ。

アルマクさん達は8人いるけど私は一人だからね。
それに、私は彼らのように一つの作業をし続けてはいないし。

ミンタカに押し付けるにも、まだ彼女たちは★★素材を扱えるレベルにはなってないだろう。



「むー、ちょっとだけ作るかぁ……」


ベガさんは家の中の収納を積極的に広げたようで、まだ余裕はある。
でも、このペースでいけばひと月は持たないんじゃないだろうか……。

それに、現状私が作ったアイテムは夕嵐の双翼専用になってしまっているから、他の人にも買ってもらえるようにマーケットにも補充しておきたいんだ。

前に大量生産したポテトサラダの在庫はもう無くなってるから、これを作ろうかな~。





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