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序章〜終わり、そして始まり〜
【第五話】誕生
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私は日に日にやつれていった、ジャックは心配してくれてはいるが、正直ジャックには悪いが目障りでしかなかった、それを察したのかだんだん私に話しかけて来なくなりついには一切会話を交わすことも無くなってしまった、日を追う事に連れて、私は腹の子にまで憎悪を覚えた、毎日毎日、私はこの子を殺すことしか考えてなかった、そうすれば奴を少しでも苦しめられると思ったからだ、
「その子、どうするつもりだい」
「、、、、何?」
あの時から話しかけて来なかったジャックが沈黙を破ったことに少し驚きつつ聞き返した、
「だから、その腹の子はどうするつもりなんだいって聞いてんのさ」
「そんなん、あたしの勝手だろう」
「まさか、殺す気じゃないだろうね」
「、、、、だったら何よ」
「バカ言ってんじゃないよ!!!!」
「!?」
「生まれてくる子には罪はねぇだろ!!!!」
「あの男への復讐なのよ、あいつは子供作ることしか考えてないから目の前で殺せば」
「その子どうなんだよ!!!!」
私は今までにないくらいジャックが声を張り上げるのを見て驚いた、
「生まれてきて、これからって時に親のエゴで子供殺すのかよ!!!!」
「ふざけないで!!!!」
「!?」
「あたしがあの男にされたこと見といてエゴですって!?冗談でも言っていいことがあるでしょ!!!!」
「冗談じゃねぇよ!!!!」
「なら尚更タチが悪いわ!!!!」
私達は殴り合いの喧嘩になりかけたがお腹のことを考えて、ジャックは拳を納めた、
「、、、、ごめん、少し言いすぎた」
「ほんとに言いすぎ」
「でも、子供のこと恨むだけじゃなくてあとのこと考えてやれよ、そりゃ殺したくなるのも分かるけど、それはあいつにぶつけてやんな」
「、、、、わかった」
嘘だ、本当は全然生かす気なんてない、今でも殺す方法を考えている、でも少しこの時私は罪悪感を感じた、ホントに少しだけど、、、、
だんだんと気持ち悪くなってきた、お腹も痛くなって来た、ジャックが心配そうにこちらに声をかけてくれる、
「大丈夫か!?」
「だいじょばない、、、、痛い、、、、気持ち悪い」
「何すればいい?痛み止めいる?」
「いるに決まってんでしょ、、、、」
「わかった、【痛覚鈍化】おっけーこれで5分後に効くはずだよ」
「今すぐやって!!早く!!」
「無理」
「何とかしなさいよ!!衛生兵でしょ!!!!」
「元、なもうちょいしたら効いてくるよ」
だんだんと痛み止めが効いてきた、
「大分楽になってきた」
「それは良かった」
「もうちょい早く出来ないわけ?」
「無理」
「即答かよ」
そうこうしているうちに、今までで1番の痛みが来た、
「あっ、やばい来た」
「えっもう?もうくんの?」
「今来てる!!」
「まじか!!えーとまずはお湯を用意して、それからえーと」
「早くして!!!!」
「今やってる!!」
(あと少し、少しであの憎きあいつの子供の顔を拝むことができる!!あと少しで!!)
明らかに歪んだ感情、間違っているのは分かっているでもこの数ヶ月間私の生きる糧はそれだけだった、
(これで!!奴に!!一泡吹かせられるこれで!!)
瞬間私の目の前に写ったものは、殺すことなんて考えられないほどの愛着、そしてここで初めてこの子があいつではなく私の子だということがわかった、
「おぉ!!生まれた!!可愛いなぁお前はよぉ、お母さん似だな、お前はな!」
ジャックはそういうと赤ん坊を優しく抱きかかえた、
「、、、、、、あたしに、その子を抱かせて」
「いいよー」
(こっちの気も知らないでかるーく言いやがってコノヤロウ)
私の手に赤ん坊が乗った、とても軽く柔らかく、そしてとても弱いものだということを感覚で理解して、
「、、、、ごめんね、殺すとか思ってごめんね、、、、」
「お、おい大丈夫かよ?」
「大丈夫、ちょっと感動しちゃって」
「そうか?まあ気持ちは分からんでもないがな」
「この子、ちゃんとあたし育てるよ、あいつの子じゃなくて、あたしの子としてちゃんと育てるよ、きっと、必ず立派な大人にするからね」
そう言いながら私は自分の胸の内にいる自分の赤ん坊を優しく抱いた。
「その子、どうするつもりだい」
「、、、、何?」
あの時から話しかけて来なかったジャックが沈黙を破ったことに少し驚きつつ聞き返した、
「だから、その腹の子はどうするつもりなんだいって聞いてんのさ」
「そんなん、あたしの勝手だろう」
「まさか、殺す気じゃないだろうね」
「、、、、だったら何よ」
「バカ言ってんじゃないよ!!!!」
「!?」
「生まれてくる子には罪はねぇだろ!!!!」
「あの男への復讐なのよ、あいつは子供作ることしか考えてないから目の前で殺せば」
「その子どうなんだよ!!!!」
私は今までにないくらいジャックが声を張り上げるのを見て驚いた、
「生まれてきて、これからって時に親のエゴで子供殺すのかよ!!!!」
「ふざけないで!!!!」
「!?」
「あたしがあの男にされたこと見といてエゴですって!?冗談でも言っていいことがあるでしょ!!!!」
「冗談じゃねぇよ!!!!」
「なら尚更タチが悪いわ!!!!」
私達は殴り合いの喧嘩になりかけたがお腹のことを考えて、ジャックは拳を納めた、
「、、、、ごめん、少し言いすぎた」
「ほんとに言いすぎ」
「でも、子供のこと恨むだけじゃなくてあとのこと考えてやれよ、そりゃ殺したくなるのも分かるけど、それはあいつにぶつけてやんな」
「、、、、わかった」
嘘だ、本当は全然生かす気なんてない、今でも殺す方法を考えている、でも少しこの時私は罪悪感を感じた、ホントに少しだけど、、、、
だんだんと気持ち悪くなってきた、お腹も痛くなって来た、ジャックが心配そうにこちらに声をかけてくれる、
「大丈夫か!?」
「だいじょばない、、、、痛い、、、、気持ち悪い」
「何すればいい?痛み止めいる?」
「いるに決まってんでしょ、、、、」
「わかった、【痛覚鈍化】おっけーこれで5分後に効くはずだよ」
「今すぐやって!!早く!!」
「無理」
「何とかしなさいよ!!衛生兵でしょ!!!!」
「元、なもうちょいしたら効いてくるよ」
だんだんと痛み止めが効いてきた、
「大分楽になってきた」
「それは良かった」
「もうちょい早く出来ないわけ?」
「無理」
「即答かよ」
そうこうしているうちに、今までで1番の痛みが来た、
「あっ、やばい来た」
「えっもう?もうくんの?」
「今来てる!!」
「まじか!!えーとまずはお湯を用意して、それからえーと」
「早くして!!!!」
「今やってる!!」
(あと少し、少しであの憎きあいつの子供の顔を拝むことができる!!あと少しで!!)
明らかに歪んだ感情、間違っているのは分かっているでもこの数ヶ月間私の生きる糧はそれだけだった、
(これで!!奴に!!一泡吹かせられるこれで!!)
瞬間私の目の前に写ったものは、殺すことなんて考えられないほどの愛着、そしてここで初めてこの子があいつではなく私の子だということがわかった、
「おぉ!!生まれた!!可愛いなぁお前はよぉ、お母さん似だな、お前はな!」
ジャックはそういうと赤ん坊を優しく抱きかかえた、
「、、、、、、あたしに、その子を抱かせて」
「いいよー」
(こっちの気も知らないでかるーく言いやがってコノヤロウ)
私の手に赤ん坊が乗った、とても軽く柔らかく、そしてとても弱いものだということを感覚で理解して、
「、、、、ごめんね、殺すとか思ってごめんね、、、、」
「お、おい大丈夫かよ?」
「大丈夫、ちょっと感動しちゃって」
「そうか?まあ気持ちは分からんでもないがな」
「この子、ちゃんとあたし育てるよ、あいつの子じゃなくて、あたしの子としてちゃんと育てるよ、きっと、必ず立派な大人にするからね」
そう言いながら私は自分の胸の内にいる自分の赤ん坊を優しく抱いた。
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