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妖狸の惑わし
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ぽつぽつと昨夜の雨が尾を引く町を、飄々と歩く。市女笠で雨を除け、千早の袖で手を隠し、垂れ布と緋袴を揺らす。
破瓜をした私がこの装束を着るのは憚られるが、元々仕えていた神が相手だ。玄は何も言わないだろう。風に流れる巫女装束を少し見下ろし、ゆっくりと歩いていった。
玄は町に下りていない。玄狐の妖力に勘付かれては面倒だからだ。この町で悪さをする妖を退治する。人を化かす妖――妖狸。
「そこの巫女さん。少しいいかい?」
路地に入った頃、後ろから声をかけられた。男の声だ。当たりだといいのだが……ゆっくりと美しく見えるように振り向く。
麗しく顔が整った、少し派手な男。玄ほどではない。僅かに口角を上げ、いつもよりも半音高い声を出す。
「どうされました?麗しい殿方……」
「……狐に化かされていないかい?御前さんの身体から、狐の匂いがするよ」
ピクッと僅かに頬が痙攣する。心の臓が暴れ回っていた。玄の匂いがついてるの?私にはわからない。これだと、妖狸も警戒して姿を現さないだろう。
「すみません……どういうことでしょうか?」
男は距離を詰めてきて、目の前で止まる。肩に触れ、垂れ布の中に手を入れてきた。
「ココが、狐臭いよ?」
「ひゃ…!」
千早の上から撫で上げるように、指を股に滑らす。普通の人ならこんなことはしないだろう。間違いなく、妖狸だ。
「み、巫女の身体に触れるとは、何事ですかっ!!」
神の妻である巫女に男が触れるなど……穢れてしまう。男は飄々と笑っていた。
目の前の男は蔑むように笑い始める。
「化け狐だとも知らず、交合ったのかい?既に巫女など出来ぬのでは?」
肩に触れるまでもない赤錆の髪が、市女笠の上から僅かに覗く。くりりとした涅色の瞳に、常に上がっている口角。近くで見ると、麗しいと言うより……愛らしい。
上がり始めた雨に気付き、市女笠を取り、男を見上げる。睨むように眉を寄せた。
「可憐な少女だったとは……私が匂いを消してあげようか?」
「あら、どのようにして?」
にこやかに微笑む男は「こちらに……」と背を向けて歩いていく。後をついていくと、町外れの小屋のような民家に入っていった。
埃っぽく淀んだ空気の中で男は、私の頬に触れた。玄に触れられた時のような面映ゆさはなく、触れられたところから冷えていくような感覚だった。総毛立っているような気さえする。
頬に触れている指がするりと落ちて、肌襦袢の襟の下に入った。肌に直接触れられて、今すぐにでも引っぱたいてしまいたい。
「嫌ですわ……ソニドリが見ております……」
「ソニドリが?近くに川があるからね。連子窓から覗かれているかもしれない」
卑しく笑みを浮かべる男は、私の言葉の意味などわかっていない。"玄の翡翠の瞳がこちらを見ている"。翡翠色の小鳥に比喩した、玄の瞳。千里眼で全て見られている。
玉響の如く風が吹き、ふわりと腰に何かが巻きついた。濡鴉が連子窓から差し込む僅かな光で、青く煌めく。
「貴様……誰のものに触れているか、わかっておるのか。
卑俗が触れて良い代物ではない」
唸るような低い声。毛を逆立て、耳を伏せている。喉の奥で唸り始め、尻尾を私の腰に巻き付ける。翡翠の瞳が男を睨みつけていた。
「玄……ありがとう」
男と距離が出来た私は玄の尻尾を撫でた。耳がピクッと動く。嫌なのかと思い、すぐに離して、玄の首にぶら下がる梓弓と矢を手にした。
玄に守られながらジリジリと距離を取っていく。眼前で弓を構えて矢を射るなど出来ない。男は未だに笑みを浮かべていた。
「化かされていたのは、巫女ではなく――狐だったか」
「狸風情が。なんと柔弱な……我の力もわからぬとは」
玄は男の首に噛み付き、連子窓を突き破って木々の闇に連れていった。置いていかれた私は急いで町を出る。市女笠を捨て、緑を掻き分けた。
声がする方へ駆けていくと、人に変化した玄がいる。どうして変化してるんだろう……不思議に思いながら玄の隣に駆け寄る。
「下がっておれ。我がこの畜生を駆除する」
「私も……っ」
"私もやる"と言いかけると、玄の鋭い瞳に睨まれる。いつも一緒に戦っているのに、玄は引かなかった。そんな玄を見て妖狸は何が面白いのか、腹を抱えて笑っている。
「俺に触れられたことがそんなに嫌なのか?妖が巫女に心を奪われるなど、さぞ滑稽……」
「物言わぬ屍となれ」
口についた妖狸の血を拭ったかと思うと、瞬きをする間に玄は妖狸の背に立っていた。背中から心の臓に突き刺さった腕が引き抜かれる。腕を振って、酷くこびり付いた血を払った。
急いで玄に駆け寄ろうと落ち葉を踏み締める。
「来るな!……此奴に近付くな」
荒々しい玄の声にピタッと足を止める。玄はそのまま妖狸の亡骸を滅失した。既に死んでいるというのに、玄は私を近付けることはしない。いつもならこんなことはしないのに。
黒狐の姿に戻った彼は、林の奥に消えていった。慌てて追いかけるが、どんどん妖力の気配が遠くなっていく。人の足では狐には敵わない。
どのくらいか走り、透き通る水に浸かる玄を見つけた。冷たい川の中で、血に濡れた身体を清めている。
近くに人がいないことを確認し、私も巫女装束を脱ぎ捨て、川の中に入った。足の先から芯まで冷えていく。玄以外の男に触れられたこの身体を清めないと……いや、妖に……。
「玄……大丈夫?」
長く浸かっている玄に声をかけながら近寄る。玄は水の中に潜り、私の股を潜った。首に抱きつくと顔を出し、深いところへ水底を踏み締めていく。
「……昨夜のような可惜夜をもう一度、我にくれぬか?
其方のような傾国は、人も妖も……神ですら放っておかぬ」
「何を言ってるの、玄……」
面映ゆさに玄の毛に顔を埋めた。それは、貴方もでしょう?あれ程にも美しく神々しい美男子は、誰も彼も虜になってしまうだろう。
「……誰彼にも、其方を奪われたくない。
……悋気を起こしてしまった。すまない」
「え、餅を焼いてしまったの?いじらしいところもあるのね」
玄は不機嫌に口を噤み、岸を目指して泳ぐ。陸へ上がるとぶるぶると全身を震わせ、水飛沫を全て私にかけた。どうしていつも、私にかけるんだろう……すぐに巫女装束を羽織り、火を熾せる場所を探した。
結局、昨夜と同じ洞穴に入り、火を熾す。玄とここで……否応にも思い出してしまう。玄の温度が忘れられない。"もう一度"と言っていたのは、今夜なのだろうか……。
焚き火の前で冷えた身体を温めていると、玄が隣に横になり、顎で膝を下ろされる。抱えていた膝を下ろし、正座を崩して座った。
太腿に顎が乗り、目を閉じる玄の毛並みを撫でる。切長の目を細めた玄を見つめていると、あの美男子の顔が浮かんでしまう。妖によって化ける姿は違うのだろうか?妖狸はもっと幼く愛らしい姿だった。
「梓よ。我が心も読めることを忘れておらぬか?
……他の男を考えるのはやめよ」
「なっ……読まないで!そんなに妬くのはやめてよ……」
起き上がったかと思うと、膝に前足を乗せ、長い鼻先で唇に触れる。頬まで噛み、舌を捩じ込んでくる。黒狐のままでこんなこと……胸を押しても離れてくれない。
舌が絡み、そのまま後ろに倒される。腕を押さえるように前足を置き、私の上で伏せた。人よりも長い舌が私の口内を貪り離れていく。頭が霞み、ボーッと玄を見つめた。
「このまましてみるか?
其方はあの美男子がお好みのようだがな」
「……玄、自分にも妬いてるの?」
「何故そうなるのだ。言ってみただけだ。誠にするわけがなかろう」
立ち上がった玄は私が起き上がるのを待ち、また膝の上に顎を乗せ、目を瞑った。本当に寝るわけではないだろうが、ここが気に入ったらしい。その姿があまりにも愛らしく、撫で倒してしまっていた。
「くろっ……や…ぁあっ!!……日次ぎはっ、あ……くろぉ!」
夜の帳が下り、静寂が空を飲み込む。いつの間にか、私の背中から突き刺す快感に嬌声を上げる。
「些か雛尖を撫でただけで、我を咥えよったくせに……素直になれば良いだろうに……」
腹に腕を回し抱えるように腰を持たれ、後ろから激しく突かれる。奥の敏感なところを的確に刺激し、腹に回した手で陰核を撫でる。
海老のように背を反らし、玄を締め付ける。自身の伸縮で擦れる玄にすら快感を覚え、果て続けた。生殖行為のはずが、ただの快楽を求める行為と成り果てていた。
「っ……そんなに、締め付けるでないっ…!我も、果ててしまうで、あろう?」
耳元で切なく言葉を紡ぐ玄の口から熱い吐息が漏れて、震えるように肩を竦めた。地面に敷いた麻布を握り締め、余韻が終わるまで緩く繰り返される抽挿に耐える。それでも、軽く散り続けた。
乾いた音が洞穴内に響き、耳元で掠れた声が吐き出される。玄の精が最奥に吐き出され、ゆっくりと抜かれていき、衣の合わせを正した玄は洞穴から出ていった。
微睡みの中で戻ってきた玄に、身体を拭かれたのは覚えている。だがすぐに夢の中に沈んでいった。
破瓜をした私がこの装束を着るのは憚られるが、元々仕えていた神が相手だ。玄は何も言わないだろう。風に流れる巫女装束を少し見下ろし、ゆっくりと歩いていった。
玄は町に下りていない。玄狐の妖力に勘付かれては面倒だからだ。この町で悪さをする妖を退治する。人を化かす妖――妖狸。
「そこの巫女さん。少しいいかい?」
路地に入った頃、後ろから声をかけられた。男の声だ。当たりだといいのだが……ゆっくりと美しく見えるように振り向く。
麗しく顔が整った、少し派手な男。玄ほどではない。僅かに口角を上げ、いつもよりも半音高い声を出す。
「どうされました?麗しい殿方……」
「……狐に化かされていないかい?御前さんの身体から、狐の匂いがするよ」
ピクッと僅かに頬が痙攣する。心の臓が暴れ回っていた。玄の匂いがついてるの?私にはわからない。これだと、妖狸も警戒して姿を現さないだろう。
「すみません……どういうことでしょうか?」
男は距離を詰めてきて、目の前で止まる。肩に触れ、垂れ布の中に手を入れてきた。
「ココが、狐臭いよ?」
「ひゃ…!」
千早の上から撫で上げるように、指を股に滑らす。普通の人ならこんなことはしないだろう。間違いなく、妖狸だ。
「み、巫女の身体に触れるとは、何事ですかっ!!」
神の妻である巫女に男が触れるなど……穢れてしまう。男は飄々と笑っていた。
目の前の男は蔑むように笑い始める。
「化け狐だとも知らず、交合ったのかい?既に巫女など出来ぬのでは?」
肩に触れるまでもない赤錆の髪が、市女笠の上から僅かに覗く。くりりとした涅色の瞳に、常に上がっている口角。近くで見ると、麗しいと言うより……愛らしい。
上がり始めた雨に気付き、市女笠を取り、男を見上げる。睨むように眉を寄せた。
「可憐な少女だったとは……私が匂いを消してあげようか?」
「あら、どのようにして?」
にこやかに微笑む男は「こちらに……」と背を向けて歩いていく。後をついていくと、町外れの小屋のような民家に入っていった。
埃っぽく淀んだ空気の中で男は、私の頬に触れた。玄に触れられた時のような面映ゆさはなく、触れられたところから冷えていくような感覚だった。総毛立っているような気さえする。
頬に触れている指がするりと落ちて、肌襦袢の襟の下に入った。肌に直接触れられて、今すぐにでも引っぱたいてしまいたい。
「嫌ですわ……ソニドリが見ております……」
「ソニドリが?近くに川があるからね。連子窓から覗かれているかもしれない」
卑しく笑みを浮かべる男は、私の言葉の意味などわかっていない。"玄の翡翠の瞳がこちらを見ている"。翡翠色の小鳥に比喩した、玄の瞳。千里眼で全て見られている。
玉響の如く風が吹き、ふわりと腰に何かが巻きついた。濡鴉が連子窓から差し込む僅かな光で、青く煌めく。
「貴様……誰のものに触れているか、わかっておるのか。
卑俗が触れて良い代物ではない」
唸るような低い声。毛を逆立て、耳を伏せている。喉の奥で唸り始め、尻尾を私の腰に巻き付ける。翡翠の瞳が男を睨みつけていた。
「玄……ありがとう」
男と距離が出来た私は玄の尻尾を撫でた。耳がピクッと動く。嫌なのかと思い、すぐに離して、玄の首にぶら下がる梓弓と矢を手にした。
玄に守られながらジリジリと距離を取っていく。眼前で弓を構えて矢を射るなど出来ない。男は未だに笑みを浮かべていた。
「化かされていたのは、巫女ではなく――狐だったか」
「狸風情が。なんと柔弱な……我の力もわからぬとは」
玄は男の首に噛み付き、連子窓を突き破って木々の闇に連れていった。置いていかれた私は急いで町を出る。市女笠を捨て、緑を掻き分けた。
声がする方へ駆けていくと、人に変化した玄がいる。どうして変化してるんだろう……不思議に思いながら玄の隣に駆け寄る。
「下がっておれ。我がこの畜生を駆除する」
「私も……っ」
"私もやる"と言いかけると、玄の鋭い瞳に睨まれる。いつも一緒に戦っているのに、玄は引かなかった。そんな玄を見て妖狸は何が面白いのか、腹を抱えて笑っている。
「俺に触れられたことがそんなに嫌なのか?妖が巫女に心を奪われるなど、さぞ滑稽……」
「物言わぬ屍となれ」
口についた妖狸の血を拭ったかと思うと、瞬きをする間に玄は妖狸の背に立っていた。背中から心の臓に突き刺さった腕が引き抜かれる。腕を振って、酷くこびり付いた血を払った。
急いで玄に駆け寄ろうと落ち葉を踏み締める。
「来るな!……此奴に近付くな」
荒々しい玄の声にピタッと足を止める。玄はそのまま妖狸の亡骸を滅失した。既に死んでいるというのに、玄は私を近付けることはしない。いつもならこんなことはしないのに。
黒狐の姿に戻った彼は、林の奥に消えていった。慌てて追いかけるが、どんどん妖力の気配が遠くなっていく。人の足では狐には敵わない。
どのくらいか走り、透き通る水に浸かる玄を見つけた。冷たい川の中で、血に濡れた身体を清めている。
近くに人がいないことを確認し、私も巫女装束を脱ぎ捨て、川の中に入った。足の先から芯まで冷えていく。玄以外の男に触れられたこの身体を清めないと……いや、妖に……。
「玄……大丈夫?」
長く浸かっている玄に声をかけながら近寄る。玄は水の中に潜り、私の股を潜った。首に抱きつくと顔を出し、深いところへ水底を踏み締めていく。
「……昨夜のような可惜夜をもう一度、我にくれぬか?
其方のような傾国は、人も妖も……神ですら放っておかぬ」
「何を言ってるの、玄……」
面映ゆさに玄の毛に顔を埋めた。それは、貴方もでしょう?あれ程にも美しく神々しい美男子は、誰も彼も虜になってしまうだろう。
「……誰彼にも、其方を奪われたくない。
……悋気を起こしてしまった。すまない」
「え、餅を焼いてしまったの?いじらしいところもあるのね」
玄は不機嫌に口を噤み、岸を目指して泳ぐ。陸へ上がるとぶるぶると全身を震わせ、水飛沫を全て私にかけた。どうしていつも、私にかけるんだろう……すぐに巫女装束を羽織り、火を熾せる場所を探した。
結局、昨夜と同じ洞穴に入り、火を熾す。玄とここで……否応にも思い出してしまう。玄の温度が忘れられない。"もう一度"と言っていたのは、今夜なのだろうか……。
焚き火の前で冷えた身体を温めていると、玄が隣に横になり、顎で膝を下ろされる。抱えていた膝を下ろし、正座を崩して座った。
太腿に顎が乗り、目を閉じる玄の毛並みを撫でる。切長の目を細めた玄を見つめていると、あの美男子の顔が浮かんでしまう。妖によって化ける姿は違うのだろうか?妖狸はもっと幼く愛らしい姿だった。
「梓よ。我が心も読めることを忘れておらぬか?
……他の男を考えるのはやめよ」
「なっ……読まないで!そんなに妬くのはやめてよ……」
起き上がったかと思うと、膝に前足を乗せ、長い鼻先で唇に触れる。頬まで噛み、舌を捩じ込んでくる。黒狐のままでこんなこと……胸を押しても離れてくれない。
舌が絡み、そのまま後ろに倒される。腕を押さえるように前足を置き、私の上で伏せた。人よりも長い舌が私の口内を貪り離れていく。頭が霞み、ボーッと玄を見つめた。
「このまましてみるか?
其方はあの美男子がお好みのようだがな」
「……玄、自分にも妬いてるの?」
「何故そうなるのだ。言ってみただけだ。誠にするわけがなかろう」
立ち上がった玄は私が起き上がるのを待ち、また膝の上に顎を乗せ、目を瞑った。本当に寝るわけではないだろうが、ここが気に入ったらしい。その姿があまりにも愛らしく、撫で倒してしまっていた。
「くろっ……や…ぁあっ!!……日次ぎはっ、あ……くろぉ!」
夜の帳が下り、静寂が空を飲み込む。いつの間にか、私の背中から突き刺す快感に嬌声を上げる。
「些か雛尖を撫でただけで、我を咥えよったくせに……素直になれば良いだろうに……」
腹に腕を回し抱えるように腰を持たれ、後ろから激しく突かれる。奥の敏感なところを的確に刺激し、腹に回した手で陰核を撫でる。
海老のように背を反らし、玄を締め付ける。自身の伸縮で擦れる玄にすら快感を覚え、果て続けた。生殖行為のはずが、ただの快楽を求める行為と成り果てていた。
「っ……そんなに、締め付けるでないっ…!我も、果ててしまうで、あろう?」
耳元で切なく言葉を紡ぐ玄の口から熱い吐息が漏れて、震えるように肩を竦めた。地面に敷いた麻布を握り締め、余韻が終わるまで緩く繰り返される抽挿に耐える。それでも、軽く散り続けた。
乾いた音が洞穴内に響き、耳元で掠れた声が吐き出される。玄の精が最奥に吐き出され、ゆっくりと抜かれていき、衣の合わせを正した玄は洞穴から出ていった。
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